あれは2010年1月27日…
今から2年半ほど前の話。
私にはプオタ女子の親友がいます。
当時その親友は私を洗脳せんがため、うちにせっせこ来ては録画したワールドプロレスリングを見せに来てました。
(だいたいのプオタは他人を洗脳せんとがんばるものですよね(笑))
当時の私はそこまでプロレスに興味もなく、
彼女が真壁選手にキャーキャー言ったり、後藤選手になぜ結婚などしたんだと恨み言を画面に向かって延々とたれたりしてる姿が単純に面白いため、プロレスは酒の肴くらいに捉えていました。
真壁選手が頭から盛大に血を流してる姿にテンションが上がってる彼女を、当時は頭がおかしいんだと思っていました(笑)
最初は単純にウチでワープロを観ながらあーだこーだ言いながらダベるだけの会だったんです。
でもそのうち彼女は生で観戦してみたいと言うようになり、ある日転機が訪れます。
なんと私の誕生日に彼女は、新日本プロレス千葉ポートアリーナ大会のチケットをプレゼントしてきたのです。
2010年の1.27千葉ポートアリーナ大会。
確かスーパージュニア開幕戦でした。
正直私はその時、こいつ巻き込みやがった…!と思いつつ、
「友よ、なぜだ!なぜ私は誕生月にほぼ裸のオッサンがひたすら汗かいてるのを観にいかなければならないのだ!」
と責め立てた覚えがあります(笑)
いやほんと失礼ですね(^^;;
でも当時の私はプロレスを観たことはあっても、ほとんど知らないに等しかったのです。
そして当日、かなり早めに会場についた私達。
とりあえずロビーに座って待ってみる。
どうやら千葉ポートアリーナは選手がどーしてもロビーを通らなくてはいけない構造らしく、試合前に練習をしてる選手が山盛り通ります。
もちろん師匠は今誰が通ったなんだでキャーキャーしておりました。
私はといえば、テレビに映ってたあの人もあの人もこんな普通に会場をウロウロしてるもんなんだ…とプロレスラーとお客さんの距離の近さに驚くばかりでした。
今目の前を長州力さんが通った!とか、ああ!真壁さん通ったのに顔が怖すぎて写真お願いできない!大好きなのに怖い!とかひとり焦っている師匠を、楽しそうだな…と眺めていると
目の前をめちゃめちゃ背の高い若い男の子が通って行きました。
なんというか、甲子園を目指す高校球児のような爽やかな空気を纏った青年でした。
ちなみに汗だくの男性を爽やかだ!と思ったのはこの時が初めてでしたね(笑)
私は師匠にあれは誰かと聞くと、あーあれは岡田くんだよと。
そう、後のレインメーカーこと岡田かずちか選手です。
師匠のパンフレットを見せてもらうと、あれ?22?年上かと思いきや意外にも同い年じゃないですか!
まさか私と同い年の人がプロレスやってるなんて思わなかったのでその時はすごく驚きました。
当時の私は、
芸能事務所に面接にいくもことごとく落ちかなり自信を失ってる時期でした。
私がウジウジしてる時に同い年の男の子が業界は違えどがんばってるんだ…と気付いた時、何かが燃えたのを今でも覚えてます。
そして試合が始まりました。
さっきの岡田青年がリングにいます!
当時の鈴木「身長も大きいし若いし、さぞかし強いんだろうな!
…
あれ、めっちゃやられてる?」
期待とは裏腹に岡田青年は関節技極められてめちゃめちゃ痛がってます。
その時の私は、
なんだよ!お前は私と同い年で、このリングでがんばるんだろう!!今負けてどうする~!!!私だってがんばるんだからお前もがんばれよ!!!!
という気持ちが自然と湧き、気づいたら岡田青年を全力で応援していました。
しかし結果は岡田選手がフォールを取られて負けてしまいました。
岡田選手は負けてしまいましたが、私は何度負けても立ち上がる勇気をその時もらったのです。
そして何故か私が応援しないとこの人はいつまでも勝てない!という謎の感情から、この選手を応援しようと決めたのでした(笑)
それから私は新日本プロレスの携帯サイトの会員にもなり、さあ観戦沢山するぞ!と張り切っていた矢先、新事実が発覚します。
…ん?
アメリカに…
無期限武者修行…!?
ファンになった矢先、遠いアメリカの地へ岡田選手は旅立ってしまったのです!
そして22歳の鈴木は思いました。
「じゃ、アメリカで観ればいいや。」
そしてプロレスファンになって5ヶ月目にして、若き鈴木はアメリカへと旅立ったのです…!
つづく(#^.^#)