チャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)の方への質問とアドバイスのまとめの続き。
「子供達のストレスがかなり溜まってきてしまった時、どのような様子の変化が現れますか、その時にどうしたら良いでしょうか」
<アドバイス>
・ お腹が痛くなる、髪を自分で抜く、爪を噛む、夜眠れなくなる、などでストレスが表れてくることがある
・ このような場合、ストレスが溜まってきていることを察知し、まずは自分の体を傷つける行為が辞められるように支援する
・ 保育園の先生に普段の様子と変化がないか、相談してみるのもいいかもしれない
・ 溜まりに溜まって爆発するよりは、日常から、普通の子供にもあるように癇癪を起こしたり、嫌なことがあった時は口に出して言ったり、小出しにストレスを発散できていると良い
「父親がワンオペでイライラしてしまうことで子供への影響はないか心配です」
<アドバイス>
・ この状況がずっと続くわけではなく、期間限定であるため、お父さんが一時的にイライラして子供に当たるようなことがあっても、子供達に永続的な影響が出ることはないでしょう。
入院による母親不在の生活は長く、
ビデオ電話でははつらつとしているように見える子供達にも、
それなりにストレスはあっただろう。
そんな中、父親のワンオペ生活によるストレスは増していき
こどもたちをすぐに叱り飛ばしてしまい、手が出てしまいそうになるんだと父親自身も不安を感じていた。
CLSの方のこのアドバイスは夫とも共有するようにした。
こどものストレスが現れているサインについては特に、そばにいる夫が知っていた方がいい情報だろう。
面会はできないし、
幼児はビデオ通話では普通のように会話してくれない。
夫が話してくれるこどもたちのことも断片的な情報だ。
私にはこどもたちの本当の様子は知り得ない。
だから、夫がストレスで荒れている様子の時は、
夫に労いの言葉をかけることを第一に考え、
「これは期間限定の状況」だと考えるようにした。
こんな状況でも大丈夫だといってくださる
CLSの方のアドバイスは心の拠り所のようだった。
そして、こどもたちが癇癪を起こしたり、不平不満を言っていると夫から聞いた時は、
「ストレスを小出しに発散しているのだ、溜め込むよりいいじゃないか」と思うことにした。
何よりこどもたちや夫のことを信じることだと思った。
幸い、我が家のこどもたちに、お腹が痛くなるなどといった身体的なストレス表出は見られなかった。
入院中に保育園の園長先生が何かのきっかけで電話をくださった。
「お母さんがいなくても、その環境の中で自分たちでちゃんと考えて成長していくものですよ」
というようなお話をしてくださった。
母親が心配するほど、
こどもたちは弱くないのだと
この生活は私に教えてくれた。