母D子は、A男を父に、そしてF子を母として育った
自我に目覚める以前のことは何も覚えてはいまい
しかし赤子の目には違和感が芽生えたのかもしれない
また、B子は心で泣きながらも手放さざるを得ないことにくやしかったのかもしれない
が、祖母B子存命中、ついにそのことを聞けなかった
A男の家には当時では得がたかった絵本やらお菓子やら飴玉の瓶やら色々あったらしい
いずれにせよD子はF子になつかなかった
と、いうより・・・・虐待されていたのだ
最近母D子にその頃のことを覚えているかと問いただした
まったく覚えていないという
恐怖のあまり自分の記憶から無意識的に抹殺したのかもしれない
そうでなければ自分をたもてないのかもしれない
D子が小学校に上がる前の頃・・・
そのときが起こった
橋を通りかかった知人が、川でおぼれかけているD子を見た
しかし、次の瞬間、そばにいた継母F子はD子の頭を手で押さえつけ、水の中に突っ込んだのだ
その知人は即座にD子の実父E男に通報した