電灯もろくに無く、夜ともなれば、それは暗黒のような闇の世界である
それがその地での当時のありさまだった
魑魅魍魎のような怖い話を、さも真実であるかのようにまことしやかにこどもに語り継がれる当時としては
こどもへの罰として納屋に一晩閉じ込める仕置は、さぞこたえたことであろう
夜道は普通に非常に危険きわまりないのである、水路に落ちる等々事故はあまたあったに違いない
だから、夜、家の外に決して出るでないといわれるのだ
祖母B子はそのような怖い話を数多く、幼かった自分に数多く吹き込んだ
さて、その祖母B子、写真で見ると・・・確かに当時の水準以上の器量であったように思う
従って、当時その集落一帯の中では人の話の端に上るほどぬきんでた存在であったという人の話にはうなずけなくもない
程なくして嫁いだ
B子が嫁ぎ先で待っていたものは苦難の連続だったと後に母D子よりきいた