10年ほど前にバンコクへ訪れた際に、カンチャナブリへローカル鉄道で行ったので覚えているかぎり書いてみます。

ここは映画『戦場にかける橋』の舞台となった処です。

日本人としては心が痛い処ですが、当時極限状態に陥った人間の悲劇がここには残されています。

 

早朝のバンコクは喧噪とした昼とは違い、静かにゆっくりと時間が流れていきます。

朝5時半にスクンビットのホテルを出発。

BTSとタクシーを乗り継いでトンプリー駅を目指します。

 

トンプリーへの行き方は、BTSでチャオプラヤー川を渡りクルントンプリーで下車して、そこからタクシーで向かうコースと、BTSでサパーンタクシン駅下車してチャオプラヤーエキスプレスボートで川を上り、ワンラン(シリラート病院)から歩いてトンプリーへ歩いて向かう2通りがあります。

我々は午前7時40分(多分この時間だったかと・・・)トンプリー駅発の列車に乗りたいので、前記の手段でトンプリーへ向かいました。

ボート利用の場合列車の出発に間に合うか不安だったのでタクシー利用にしましたが・・・

ここはバンコク。ローカル列車が時刻通りに来るハズもなく、結局はボートでも十分間に合うと思われます。

 

トンプリー駅は大都会バンコクにある田舎風の始発駅です。

地元の人々は線路を歩いてゆっくりと駅へ向かってきます。

 

出発予定時刻を過ぎてもまだ列車はきません。

列車が来なくても微笑みの国ではだれも怒ったりしていません。

さすがは『マイペンライ』

この風景はどこか懐かしい。

昭和の日本、国鉄時代の駅や列車を思い出します。

トンプリーから終点のナムトクまでの乗車料金は100バーツ程(当時の日本円で300円弱位だったと思います)で行けました。

 

約30分遅れでやってきたカンチャナブリ経由ナムトク行きの列車はこんな感じ・・・

完全になめてました・・・

この状態でカンチャナブリまで約4時間。その先のナムトクまでさらに2時間・・・

シートにはリクライニングなんてもちろんありません。

座席は直角の固いシートで、車内の扇風機は付いているだけで風は出ませんでした。

 

タイの田園風景の中を走る列車には窓がない・・・

スプリンクラーが回っている畑の横を通る時は気をつけて・・・

私たちは散水を掛けられました・・・

 

途中でなんとかお弁当とぬるいミネラルウォーターをゲット。

衛生面の事は考えないようにします。

砂埃の中を走る列車の中で自然の風を肌で感じながらいただくお食事は、なんとなく砂っぽい感じがしましたが美味しく頂戴いたしました。

 

ようやくカンチャナブリへ到着。  この時点で私の心は折れておりました。

ここで下車したかったのですが、友人の「折角ここまできたのだからこの先のナムトクまで行こう」との言葉に流されてしまいました・・・

この先の列車の旅がまた辛くて長かった・・・

 

日本の列車環境はすばらしい。

空調良し、シート良し、トイレ良しの文句なし3重◎です。

その上時刻表通りに運航されるなんて神仏の仕業です。

 

クウェー川に掛る『戦場にかかる橋』を渡ります。

ここから先ナムトクまで2時間の列車旅は次回に紹介します。