趣味で書いているブログですが、お坊さんクサい話になってきました。

 

興味のない方は素通りくださいませ。

 

戒場・・・愛知 龍洞院本堂外観図

 

 

戒期中はとても天気に恵まれ、時間を見つけては裏山へ散歩に出かけておりました。

 

 

お坊さんも法衣を着てお経ばかり読んでいると、運動不足にもなるしストレスも溜まります。

裏山ハイキングはいいリフレッシュになりましたが、後で聞いたらこの山は『山ヒル』多発地帯との事・・・

 

怖くて山に入れなくなってしまいました・・・

 

 

 

では、16条の菩薩戒法の話に参りましょう。

 

授戒会の最後に参加の檀信徒【戒弟(かいてい)】にお渡しする【血脈(けちみゃく)】

 

血脈とは、中に1枚の和紙が入っており、開いてみるとお釈迦様から菩提達磨大和尚永平開祖道元大和尚総持開祖瑩山大和尚~皆様のお師匠様となる戒師(かいし)大和尚、そして最後にご自身の戒名が書かれており、お釈迦様から歴代の祖師~自分まで赤い線で結ばれています。

一番最後に書かれた自分の戒名から延びる赤い線は再びお釈迦様へ戻り、大きな一円相が描かれています。

 

私たちが日常に読む経典の中に『修証義(しゅしょうぎ)』というお経があります。

この『修証義』は第一章から第五章までありますが、ここでは第三章の『受戒入位(じゅかいにゅうい)』に触れてまいります。

『修証義』第三章『受戒入位』のテーマは正に『戒(かい)』であります。
戒に沿って生きることが、仏の道を歩くことそのものであるということが説かれています。

 

 

『修証義』第三章では下記の如く説かれています。

 

仏の道を歩む者は

 

 仏(ぶつ)・・・真実を悟った者

 法(ほう)・・・真実についての教え

 僧(そう)・・・真実に沿って生きる人々

 

の3つの宝を尊重しなさい。

生まれ変わり死に変わってもこの三宝(さんぼう)を尊重し続けるような強い志しを持っていなさい。
インドから中国へ、中国から日本へと伝わってきたブッダの教えの根本にあるのは、この3つの宝を敬う心である。

これを『三帰戒(さんきかい)』といいます。

 

 

仏法僧の三宝を敬う心をおこしたなら、次は

『三聚浄戒(さんじゅじょうかい)』という誓願を立てなさい。 三聚浄戒とは次の3つの自戒である。

 

 第一摂律儀戒(しょうりつぎかい)・・・仏の教えに従い、悪い行いは致しません

 第二摂善法戒(しょうぜんぼうかい)・・・教えにかなう善行に励む

 第三摂衆生戒(しょうしゅじょうかい)・・・自他平等の利益を祈り、全ての衆生を救い助けます

 

 

この誓願を立てたなら、次に『十重禁戒(じゅうじゅうきんかい)』という10種の実践徳目を守るようにしなさい。

 

 第一不殺生戒(ふせっしょうかい)・・・いたずらに生き物を殺さない

 第二不偸盗戒(ふちゅうとうかい)・・・人のものを盗まない

 第三不貧淫戒(ふとんいんかい)・・・淫欲を貪らない

 第四不妄語戒(ふもうごかい)・・・だましたり嘘をつかない

 第五不酷酒戒(ふこしゅかい)・・・酒におぼれない

 第六不説過戒(ふせつかかい)・・・人の過ちを責め立てない

 第七不自賛毀他戒(ふじさんきたかい)・・・慢心をもったり人をけなしたりしない

 第八不慳法財戒(ふけんほうざいかい)・・・人のためになるものを施すことを惜しまない

 第九不瞋恚戒(ふしんいかい)・・・怒りで我を失ったりしない

 第十不謗三宝戒(ふほうさんぼうかい)・・・仏法僧の三宝を謗らない

 

この、『三帰(さんき)』、『三聚浄戒(さんじゅじょうかい)』、『十重禁戒(じゅうじゅうきんかい)』
あわせて16条の菩薩戒法は悟りを開いた者らが守り実践してきた生きる指針そのものである。

 

戒(かい)とは、生きる上で道を踏み外すことのないよう、歩むべき指針となるものである。

と、『修証義』第三章『受戒入位』では書かれています。

 

 

 

読み直してみると子供のころ、両親や祖父母に教えられた当たり前の事ですよね。

どういうわけか、大人になるとコレが出来ない・・・

出来ない坊さんもたくさんおる・・・

 

 

 

大人になると誰にも怒られないし、注意もされなくなります。

お盆や彼岸、年忌の時くらいは思い出して自分を戒める時間を持つ事も大切に思う。

 

 

 

私たちがこの時間(今)に誕生し生きている確率は、『1400兆分の1』だそうです。

 

せっかくの大切な人生・・・

 

せっかく仏さまからお借りした大切な身体・・・

 

限られた時間を思いっきり楽しんで、ボロボロになるまで使い切ってからお返しいたしましょ。