まだまだ、遠い外国の話で、日本には数件侵入しただけだ、蔓延開始は早くとも半月後くらいからだろうと、タカを括っていたら・・・
ホントに超音速爆撃機が飛んで来て爆撃を始めた様でした。
突然の感染爆発に驚いています。

ウチは岩国米軍基地から直線で20km弱の位置です。
私は一日中自宅周辺の圃場で仕事しているし、山の中でほとんど人の往来はないので感染の心配はないのですが、奥さんは介護職員なので毎日沿線の職場まで車で通勤しています。
ちょうど広島市と岩国市の中間くらいの所です。
広島市と岩国市の間には東から廿日市市、大竹市、和木町があり、広島、岩国両方に通勤者が多いので、朝のJRは上りも下りも混んでいます。
人の移動も接触も多いので、あっという間に岩国から広島までオミクロン株が蔓延してしまいました。
ボツボツ知人にも感染したと言う人が出はじめました。
奥さんは病院付属の介護施設勤めなので、医療従事者枠でワクチン2回接種していますが、ブースター接種は1/20以降になるそうで、間に合うかどうか微妙です。

何故、在日米軍はこんなイイ加減な事をしたのか?
何故、政府はソレを止める事ができなかったのか?
やれ日米安全保障だの敵基地攻撃能力だの言ってますけど、こんな基本的な事さえ出来ない軍隊や国防体制で防衛だの戦争だのは無理だと思いますよ。
憲法改正なんかとんでもない話です。

ブースター接種が間に合えば、重症化のリスクはかなり抑えれる様ですが、マスコミなどで「弱毒化」と言っているのは無いとも言い切れないけど、今の時点ではあまりアテにするワケにも行きません。
他の変異株よりは軽い、とは言っても武漢株よりは酷いかも知れません。
志村けんさんや岡江久美子さんが亡くなったのは武漢株に近いタイプだった事を思い返さねばなりません。
行政の防疫対策もしばらくは効果を出す事は出来ないでしょう、手詰まりですからね。

人間の病気の事は良く知りませんけど、植物の病気も良く似ています。
一部に小さな病徴が見えた、と思ったら急速に全体に燃え広がり、何かのきっかけで急に下火になる、あるいはそのまま燃え続いて全滅に至る。
そんな事をこれまでに何十回も経験しています。
植物の場合は病徴が見えだ時点で罹患株を全部抜き取り焼却処分するのが一般的な方法ですが、イネのいもち病の様に大気中に病原菌の胞子が飛び回ってる状況だとそれでは防げません。

昨今の環境問題の盛り上がりから、マスコミ等で「農薬問題」を取り上げられる事が多くなりましたので、一般の方には「農家は農薬で病害虫を防いでいる」と言うイメージが強い様ですが、病勢が強かったり蔓延した後だと、薬をいくら撒いても止まらない事も少なくありません。
むしろ強い感染抑止力には環境防除の方が重要な場合も少なくありません。
何度も書いていますが、いもち病は早朝にイネの葉に水滴が付いていなければ感染しません。病原菌が水滴から侵入するからです。
大抵の病原菌には活動好適温度と言うものがあるので、その温度範囲から外れると発生しないモノが多いです。
あるいはその病原菌の活動できるPHの幅が狭い場合は、酸性、或いはアルカリ性の電解水などで防げる場合もあります。
病害ではありませんが、昨今のイネのウンカなんども、中国南部や東南アジア方面から薬剤耐性虫が飛来して日本で増えるので、農薬が効きにくくなっています。
ウチでは2年程かなりやられましたが、去年は撲滅に成功しました。
色々対策したのですが、最も効果があったのは、早朝と夕方、イネを竿で一方向に向かって揺すって行き、その後、急速に田の水を抜くと言う方法でした。
ウンカは揺すられると反対方向に逃げ、飛翔力が弱いので大半が水面に落ちます。
田の水尻方向に追いやっておいて水を抜くと水面を真っ白く埋めながら流れて行きます。
数日繰り返したらほとんど居なくなりました。
ウチの田んぼは極小面積だから出来るワケですが、手法としてはアリだと思います。
つまり、環境的、物理的に発病条件を崩す、と言う事が病虫害防除の基本で、農家さんはその様な努力をなさった上での農薬使用を行っておられると思います。
そうじゃないと、薬代と散布労力が増大し、収量は低下し、経営に大きなダメージを受けます。

新型コロナも同じ事で「感染要件を揃えない」と言う事がキモだと思います。
感染症防疫の基本は昔から、「徹底検査+隔離」です。
感染者と未感染者を物理的に遮断すれば感染は起こりません。
或いは高規格マスクで体内へのウイルス侵入を遮断する。
手洗い、殺菌で侵入を遮断する。
換気で居室内のウイルス濃度を下げる。
そう言う事を正しく、より効率的、効果的に社会全体で行う、と言う事が一番重要だろうと思います。
ワクチンや抗ウイルス薬も大切ですが、そっちにばかり頼ると後で怖い事になりそうです。

私はワクチン推奨派ですが、ファイザーの一回目で胸痛、動悸、息切れ、倦怠感、下痢などが2ヶ月近く続いたので2回目の接種は諦めました。
酷い時にはメチャクチャな不整脈が数時間続いた事もあったので、場所が場所だけに2回目以降の接種を強行する勇気は出ませんでした。
心臓ですからねぇ、5分も止まればオシマイですからね。
なので、現在、我が家では、奥さんが感染した時どうするか?と言うのが最大の難問となっています。
デルタ程の重症化は少ない、とは言っても丸腰ではヤバいでしょう。
武漢株の時は、家の中を真っ二つに仕切って、食事も風呂、トイレも別々にして家庭内感染対策をしました。
あの時は、まだ、半分だけ本気で、むしろ今後の更なる感染爆発に備えての予行演習と言う気分が強かったのですが、その時の経験を生かさなければならなくなりました。
しかし、はっきり言って同一建屋内での感染防止は無理だろうと思います。
最近の建築の様に各部屋の気密性が高くて、それぞれで独立して換気が出来ればなんとかなるかも知れませんが、ウチみたいなパアパアで小さなログハウスではどうにもなりません。
ログと言うのは温度湿度により丸太の伸び縮みがあるので、細かな隙間が常に開いたり閉じたりしています。
普段はソレがある程度の通気性にもなり、木材の吸湿、吸音効果もあり快適なのですが、オミクロン株の様な強い感染力を持つウイルスではアウトだろうと思います。

ソコで苦肉の策、庭に仮設住宅を建てる事にしました。

とは言っても、コレはもともと去年倉庫を建てる計画が遅れていたモノで、今年の夏に建てようと思っていたのを前倒しして建てて、ついでに最低限の生活がおくれる様にして敷地内自主隔離体制に持ち込もうと言う目論見です。
広さは単管パイプの長さに合わせて6mx4mです、居室部分はパイプハウスで3.6m x 3.6m にしました。

とりあえず雨露凌ぐダケなら、農業用ハウスが最も安価で短時間で建てれます。

まずはフツーに栽培用と同じに建てて、ビニール張って、それからその外側に単管パイプで小屋を建てます。

最初は高さ4mの片流れにする予定でしたが、パイプを建ててみたらあまりにも高過ぎたので、軒を半分の2mの高さにして変則的な切妻形式にしました。
前の屋根が短く2mで、奥の屋根が4mです。

上に出ている長いパイプは4mで組んだモノで、後で2mのモノに交換しました。
慣れない事やると、「あれっ、違った、やらかした」ばっかりで、設計変更、修正修正でなかなか進みません。
疲れてうんざりして来ました。
今日は午前中雨だったので、コレ幸いと作業を休んで記事を書いています。
ハウス内は25cmくらい上げてコンパネで床を張りました。
この後、屋根に波板を張り、周囲の壁にコンパネか石膏ボードを張ってなんとか生活出来る様にしようと思います。
この時期ですから、一番の問題は寒さ対策、それとビニールハウスは湿気が籠もるので、湿度対策も重要です。
暖房は普通の石油ストーブと電気を予定していますが、左隅奥に映っているドラム缶は以前から計画していたハウス暖房用のロケット・マス・ヒーターを試作する為のモノで、テストをこのついでにやろうと考えています。
あと、安い時計ストーブ(ブリキ板の薪ストーブ)も土間部分に設置しようと思います、何しろ今年は灯油が高いですから、去年切った樫の木の枝なんか大量にあるので燃料として使おうと思います。

最初は4、5日で建つと思っていた仮設住宅にもう一週間以上かかっています。
奥さんは今日、年明け2回目のPCR検査に行きました。

最低でも週イチくらいで検査して早期発見しないと怖いです。

広島は第5派の時から県が無料PCR検査をしてくれています。
今回、岩国で出たのでこっちの廿日市市にも検査センターが出来ました。
いつでも、誰でも、何度でも受けれます。
ただ、この感染爆発が続くと、キャパ的にアウトになるかも知れませんね。
兎に角、感染者が増えると言う事は脅威です。


そんなワケで、春の種子販売がまたしても大幅に遅れております。
申し訳ございませんが、販売サイトには画像だけで商品在庫は入っておりません。

いちおう、コチラ↓で準備を進めています。

 

大急ぎで月末までには販売を開始したいのですが、まだ目処が立っておりません。
とりあえず販売予定の商品と解説文を並べたいと思っていますが、発芽試験などもこれからですので、2月にずれ込むかも知れません。
去年は、栽培成績も非常に悪く、なんかこの所、コロナに合わせて何から何まで低調と言う感じですが、野菜はあまり出せないかも知れません。

イネの種籾とピーナッツは去年より多い品種を予定しています。
おまたせして申し訳ございませんが、よろしくお願い申し上げます。

読者の皆様も、感染には最大限のご注意を!
「弱毒化」だの「若い人は大丈夫」だの、楽観論を基準にしてはイケません。
古来、普通の風邪でさえ「万病の元」と言われています。
病気にはかからないのが一番です。
副反応の酷くない人はワクチン接種を、N95レベルの高規格マスクの着用、手洗い手指消毒、点鼻薬なども活用してください。
人との接触を最低限にし、出来る限りオンライン等でカバーしてください。
観光などとんでもない、外出は極限まで控えてください。
どうぞ、ご無事で。