樹木伐採の話の途中ですが、ヤマツツジが咲き始めましたので、ちょっと一休み。
まだ咲き始めのせいか、それとも今年はちょっとチョーシが悪いのか、花数は控えめです。
コレ同じ場所ですが、例年はこんな感じ。
「火事かッ?」ってくらい、オレンジの花が咲き狂います。
一般に、コッチ↓の赤紫の花をヤマツツジと呼んでいる方が多い様な気がします。
テレビのニュースなどでも「ヤマツツジが満開です」とか言ってこの花が映る事が多いです。
まあ、庭園などに植えられている「平戸ツツジ」などと対比して「山」の「ツツジ」と言う意味で「ヤマツツジ」と呼ぶのでしょう。
コチラはソメイヨシノが終わった直後から咲き始める「ミツバツツジ」です。
「ヤマツツジ」は常緑ですが、「ミツバツツジ」は落葉性です。
葉っぱの無いところにいきなり花がごっそり咲きますので、かなり華やかです。
コレも圃場の周囲に沢山生えています。
「ヤマツツジ」はそれよりずっと遅く、梅雨時にオレンジの花を咲かせます。
「ヤマツツジ」も「ミツバツツジ」も木はかなり大きめで、3mくらの高さになる木も珍しくありません。
ひとつひとつの花は「ヤマツツジ」の方が大きく、モコモコ塊になって咲きます。
こんな感じで、ウチの周りには藪みたいにボサボサ生えています。
コレ↓も「ヤマツツジ」で野生株ですが、生えて来たのを良い事に刈り込んでいかにも植えた園芸種の様に仕立ててあります。
刈り込みに強いので、庭木としても扱い易い種類です。
庭園に植えられる「サツキ」や「平戸ツツジ」と同じ様な形の花です。
大輪のモノが多いです。
まれにこんな↓八重咲きのモノもあります。
少し色の違う樺色がかったのもあります。
この手はやや小輪のモノが多い様です。
こっちは濃いオレンジの小輪。百円玉くらいの花です。
この辺には「ヒメヤマツツジ」と言う固有種も自生しています。
広島県西部から山口県にかけて分布しているそうです。
宮島なんかにも沢山生えています。
「ヤマツツジ」より少し早咲きなので、もう終わりかけです。
どうして「ヒメヤマツツジ」と言う名前が付いたのか分かりませんが、「ヤマツツジ」とはあまり似ていません。
背丈1m以内の小さな木で花も小輪です。
花色は薄いピンクから濃い藤色まで様々です。
変異も多いし、何しろ固有種ですから、ホントはこっちを調べたいのですが、何せ毎年忙しくてバタバタする時期ですから、なかなか実現しません。
この辺りには、「ミツバツツジ」「ヤマツツジ」「ヒメヤマツツジ」以外に、渓流沿いには「キシツツジ」も生えています。
これも割と分布域の狭い野生種です。
こちらは「ヤマツツジ」より更に「平戸ツツジ」など大輪のツツジに近い感じです。
川沿いの殆ど水を被る様な岩の間に生えている大型のツツジです。

水際から山の方へ上がって行くにつれて、「キシツツジ」から「ヒメヤマツツジ」へ連続的に変わっていきますので、自然交雑があるのかも知れません。
稀にですが、「レンゲツツジ」も生えています。

ココは海岸線から直線7km程度、標高も300m未満なので「レンゲツツジ」が生えているのは珍しいだろうと思います。
シャクナゲに近い感じのより大きな花です。
もっと標高の高い西中国山地に上がって行くと沢山生えています。
ココは沿岸部に近い割には、異常に夏が涼しいので、色々変わった植物が生えています。
もう少し時間が取れる様になったら、色々調べてみたいと思います。










