コレ、2月頃の画像です。
敷地の東南角に生えている「ニセアカシア」と「カシ」です。
手前の細長くて葉っぱが無い木が「ニセアカシア」です。
奥のこんもり茂っている株立の木が「カシ」です。

現在の樹高は15mくらいでしょうか。
「ニセアカシア」の方が少し高いですね。画像ではよく分かりませんが2本ならんで生えています。
根元で電信柱より3割くらい太い感じです。
右側に見える途中で切れている木は、去年高さ6mくらいの所で伐採した「ニセアカシア」です。一年で1、2mの枝が沢山伸びています。
「ニセアカシア」や「カシ」は何処で伐っても芽が吹きますから、剪定自体は最も簡単な樹種です。
コレが「マツ」なんかだと、太いトコで伐ったら芽が吹きませんから、上手く小枝のある所で切らないとそのまま枯れてしまう場合があります。
奥の「カシ」は2株あって、敷地の角にある一番大きい木は根元で直径1.2mはあるだろうと思います。
4、5本の株立ちで、一番太い幹は2mくらいの高さのトコでも直径60~80cmくらいの太さです。
当たり前ですけど5年前にここに来た時は、既に結構な大木でした。
ここは3、40年前に造成された別荘地なので、この樹の樹齢もソレくらいだろうと思いますが、「カシ」「ニセアカシア」「ナラ」「クヌギ」「アカマツ」「ネム」などは結構な大木になっています。
これらの樹種は新しい更地に真先に生える「パイオニアツリー(先駆性樹種)」なんだろうと思います。
基本真砂土の造成地で痩せ地なんですけど、これらの樹木は結構なスピードで生育しています。どっから栄養取ってるんだろう?って思います。
根圏微生物とかから窒素供給受けてるんじゃないか?って思うくらいグングン成長します。
アカマツやヤシャブシは根に微生物が共生している事が明らかになってますね。
アカマツの場合は「松茸」なんかもそう言う共生菌です。
ココの別荘地も最近はあまり採れませんが、以前は家の中まで香ってくるくらい周囲の山に松茸が生えたそうです。
そう言う樹木がドンドン生えて成長して古葉や古枝を落とすと、それが堆積して土地が肥えていきます。
それは作物栽培の為にも非常に有益なのですが、そんな生育の盛んなヤツが土地の南側に生えていると圃場の日照に問題が起こります。
しかも毎年1、2m葉張りが広がって来ますから、年々圃場の日当たりは悪くなってきました。
そろそろなんとかしないと手に負えなくなる、って事で今年は思い切って「剪定」する事にしました。
まだ野菜などの栽培はなんとかイケるんですけど、一番困るのは朝日の当たる時間が遅くなるので、朝、イネの葉が乾きにくく「いもち病」が多発する事です。
麦の「赤カビ病」やアブラナ科野菜の「ボトリチス病」「菌核病」も出やすくなるように感じます。
一般に植物栽培では午前中の日照が重要です。
光合成の殆どは午前中に行われますし、早い時間から朝日が当たる事で圃場の湿度が下がった方が病虫害は出にくいですね。
それで、もう限界に近いって事で、この冬の間に伐る事にしたんですが、根元からバッサリ伐り倒す気にはとてもならないんですよ。
さっきも書きましたけど、樹木と言うのは非常に多くのモノをもたらしてくれますからね。
粗末には扱えません。
それに伐るのは30分でも、育つには30年ですからね、迂闊に伐ってしまうと後で元には戻せませんからね。
もう一本、圃場のど真ん中に生えている高さ10mちょっとの「ナラ」の樹もあります。
「ナラ」「クヌギ」「カシワ」「ナラカシワ」など、よく似てて区別がわからないんです。
この樹も葉っぱは「ナラ」みたいですけど、どんぐりはチョット大きく「ナラカシワ」に似ています。
この樹は今年伐り倒す予定でした。
去年、かなり枝を払って枝張りを小さくしたのですが、ちょうど位置が悪くて、下の試験田に早朝に影を落としてしまいます。
で、その区画はイモチ病やウンカの発生が酷くなるので伐ろうと考えていました。
隣に写っているのは去年枝を全部伐り落とした「カシ」です。
こんな風に伐ると一気に枝張りは小さくなるのですが、「ナラ」は「カシ」の様に芽吹きの勢いが良くないので、あまり酷い伐り方は出来ないかも知れません。
でも、やっぱりこの樹も伐らない事にしました。
なんとか枝の先の方を2mくらい切って高さを押さえれば田んぼに影を落とす時間が短くなるのではないかと考え、枝先を落とす方法を工夫しました。
それで当初は晩秋から始めて3月中に終える予定だったのですが、切ってみたら相手がデカ過ぎて、とうとう5月末までかかってしまいました。
つづく・・・・


