暖かいですね。
去年に続き「ヤマアカガエル」の産卵は今年も過去最高くらいに早かったです。
親ガエルは1月末には、もう現れてましたからね。
一番早く産み付けられた卵塊はすでに孵化して小さなオタマが水底で寝転んでいます。
「ヤマアカガエル」の新生児?は水温が低い時期のせいか、それともまだ天敵が出てきていないせいか、水底で横になって沈んでいます。
大勢がかたまってじっと寝ていて動きません。

2度目の産卵で沢山産み付けられた卵塊は今ちょうどオタマジャクシになりかけています。

同時に水中から「セリ」の葉が伸びてきて、オタマが孵化し成長するのに合わせて、隠れ場所や餌場となる岸辺の藪が出来上がります。

もう少ししたら尻尾が伸びて細長くなって、くねくね動いて卵塊のゼリーの中から出てきます。
そしてしばらく水のソコに落ち葉の様に沈んで寝転がっています。
卵塊のゼリーも同時に分解し始め数日で消えてしまいます。
水場があると、毎年こうやって大量のオタマジャクシが生まれ、大量の子ガエルに成長します。
それだけの生き物が育つという事は、浅い日当たりの良い水場と言う環境が、それらの餌となる栄養分を生み出しているという事です。
当然、ソコの土壌も肥えていきますよね。水のチカラですね。

こんなに暖かくなって来ると「ホントに温床、要る?」って感じもしてきますけど、まだまだ寒い日もありますから、平均気温にすると温度は足りません。
やっぱり早く苗を作る為には加温温床が有利ですね。

今、温床内で最高30℃ちょっと、最低5℃程度です。
勿論、温暖な地域では普通の無加温トンネルとかで十分なトコも少なくありませんけどね。

今では様々な野菜を不定期に栽培する様になりましたから、何でもハウス内での環境調節で可能になる様にも思えます、品種もそう言う事がやり易い性質のモノが増えています。
ですから品種などを適切なモノを選べば、九州などの暖地でも、より早く育苗して5、6月頃から夏の果菜類が収穫できる様に前倒しの促成栽培を行う事も可能です。
上手くやれば、夏前半の促成栽培と、後半の普通栽培で夏野菜の栽培を一年に2サイクル行えるので、家庭菜園でも結構面白い事ができそうですね。
またそれとは逆に、大根とかレタスとかの冬野菜を早い時期から春までに栽培するパターンも面白いです。
秋に播きそびれたアブラナ科野菜など、この時期から加温ハウスで生育促進して梅雨までに種採り行える場合もあります。
但し、植物の生育は温度だけでなく、光周性(日長反応)もありますから気を付けて適切な品種と適切な環境調節が必要です。

カボチャなんかは日の短い時期に育苗して、苗の時に短日条件に合わせると早期に実が付き易くなります。
アブラナ科野菜では、発芽時や育苗中に低温(10℃以下くらい)に当たり、その後、高温と長日でトウ立ちします。
それぞれの特性に合わせて、播種時期と温度条件を加減すると、栽培可能な期間を拡大したり、早期作を加えて一年の栽培回数を増やしたり出来ます。

藁の断熱材を入れ養生シートを敷いて土を入れたら、いよいよ「農電ケーブル」を敷設します。

コレ↑を解いて伸ばしながら敷いていくんですけど、皆さん瞬間的に予想される通り、こんなのキレイに解けません。
途中でキンクしたりすると良くないので、予めコードリールかなんかに巻き直してからやった方が良い様な気がしますね。
それか、ハウスの外でズーッと伸ばしていて、それを引っ張り込みながら張って行くとかね。


これはタダ、土の上に敷いて行って上から土をかけるダケなのですが、ここで問題が発生しました。(って、始めからわかってる事なんだけどね)
温床の面積が少し小さ過ぎて、ケーブルが余るのです。
この電線は切って使う様な仕様になっていません。出来ない事も無いんだろうとは思いますけどね。
100Vで使える農電ケーブルは、2坪用で40mのモノと62mのモノがありました。
40mでも良かったんですけど、足りないよりは余るくらいの方がイイか、と思って62mのモノにしました。
すると思ってた以上に余るみたいなんですよ。しかも、その余った奴を丸めたり束にしたり出来ないんですよ。熱持ちますからね。
余った部分も温床の周囲の空いた所で重なり合わない様に敷設しとかなければなりません。
でも、ウチの場合、そんな空いた部分はありません。
・・・・・・・・・・
切って使える様になってればイイんですよ。この時代ですからね、電圧とか調節する側のコントローラーの方で、抵抗値かなんかから自動的に長さとかも判断して、設定温度に適当な電気が流れる様に出来るんじゃないかと思いますけどね。
て、言うか、電線に電気流して発熱させてるダケですから、サーモで設定した温度で電流をオンオフしてれば、よほどの過電圧でもかからない限り少々長さ変えても関係ないんじゃないかな、とも思いますね。

でもまあ、マニュアルには「面積に合わせて切って使ってください。」とは書いてありませんから、ここでわざわざヤバい仕事に手を染めるのも考えものです。
マニュアルには、中心はケーブルの間隔を広く、両端は間隔を狭くする様にと書かれています。(敷設の方法はコチラ↓のサイトにも詳しく出ています。)

 

 

だいたい2坪くらいだと十条程度で、真ん中辺りは間隔20cmくらい、端っこは6cmくらいで張るようです。
が、ウチの場合は2坪まで無いので、そう言う貼り方だとかなり余りそうでした。
端の方を間隔を狭く張るのは、多分、端の方からは熱が逃げ易いから、それを補うために発熱体の密度を高くするんだろう、と勝手に解釈しました。
ウチは掘り込み式にしているし、二重ハウスなのだし、2坪以下ですから熱のムラもそんなに極端には起こらないだろう、と考えて、全体を間隔5、6cmの「密」な状態で張って、電線の余りを出さない様にしました。

こんな感じで全部等間隔に張りました。
線が動かないようズーッと伸びしては石で押さえ、何条か往復したらところどころ土を被せて動かなくしました。

もっと張り易い方法は、先に両端に電線の間隔になる様に杭を打っておいて、杭と杭の間を張って行く方法です。
その方法の方が正確にピシッと張れると思いますが、ウチでは下に麦わらと養生シートを埋めているので杭が打てませんでした。
それで石で押さえながら一本一本往復して張って行きました

最後に全体に5~8cm程度に土を被せてケーブル敷設完了です。
あとはコントローラー(サーモ)の設置と通電テスト、そして二重フレームの設営です。
ではまた明日!!