世の中には、天才〇〇って人がチョイチョイ居ますよね。
最近では天才プログラマーとか言われる人は結構多いですね。
プログラミングみたいな実社会経験とは関係ない分野では、適正がありセンスの良い子は年齢に関係なく能力を発揮出来ますからね。
スポーツなんかもそうですね。碁や将棋の棋士とか。
「子供なのに凄い」って意味で「天才児」とか言うんですけど、本来「天才」と言う言葉には年齢は含まれていませんよね。
「天賦の才能」の略語でしょうからね。天から与えられた才能って事で、つまり先天的な能力ですね。今で言えばDNAってトコでしょうか?

屁理屈コネる様ですが(何時もだけど・・・)、DNAってのは発現する時期(年齢)ってものがあるワケですよ。
いくら巨乳の遺伝子持ってても子供の時から現れはしませんからね。時期があります。
マウンテンゴリラの背中の白い毛(シルバーバック)とか、オスのオランウータンのほっぺたの板みたいなチークパッド(Cheek-Pad)とか、大人にしか現れません。
私は子供の頃は髪の毛が真っ直ぐで、思春期から中年にかけて極端なクルクルテンパーで、50代くらいからゆるーいウェーブに変わりました。そう言う年齢によって変わって行く形質ってあるんですから、当然、それに対応する遺伝子もあるだろうと思います。
ですから「天賦の才能」と言っても、若い時に現れるものばかりじゃないはずですね。
ま、若い時に「ジャーンッ!!」て現れた方がセンセーショナルだからマスコミなんかが騒ぐんですけど、逆に遅い側にネタがある場合も見逃すワケには行きませんね。

コレ、実生2年の「岸根栗」です。
「岸根栗」を播いて生えてきた苗ですから、「岸根栗」そのものではありません。
母木は岸根栗ですが父木(花粉親)は何か分かりません。
栗園に受粉樹として植えた他の品種の栽培栗かもしれないし、栗園の周囲の山の野生栗かもしれません。

同じ時に播いた個体が20本くらいあります。
何故かこの個体1株だけ、葉がなかなか茶色くなりません。
真ん中の一番背の高いヤツです↓。葉の色が違うでしょ。


角度を変えて見ると良く分かります。↓

他の木は皆んな茶色くなりそろそろ落ち始めていますが、この個体は緑色です。
葉が落ちない分だけ生育期間が長いせいか、他の個体より大柄に育っています。
去年も、落葉が遅かったのですが、実生一年目だったので、はっきりと判定できないと思いました。
で、今年も注意してみていたら、やっぱり他の木よりずっと遅くまで葉を残していて、今も緑色のままです。


あ、生育期間が長い、と書きましたが、実際には計っていません。
と、言うのは、この個体はスタートもちょっと違うんですよ。
逆光になってて分かりにくいのですが、今年の5/6の画像です。
左のフツーの個体は既に新葉が開き切っていますが、あの落葉の遅い個体は出芽も遅いんです。まだ開き初めです。


樹木の方は専門外であまりよく知らないのですが、落葉も出芽も多分低温が引き金になってるでしょうね。
一定の温度以下が一定時間続くと落葉し、一定の低温が一定期間続いた後、温度が上がってくると出芽する、みたいな事ナんじゃないかと思いますけど・・・・もしかしたら落葉には日長条件も絡んでいるかもしれません。
出芽の方は、葉っぱの無い状態からなので日長を感じる事ができませんから、日長時間は関係無いだろうと思います。

現時点でこう言う生育サイクルが遅い方向にずれた個体が栽培的に何か有利な面があるかどうかは、ちょっと分かりませんが、「変わったヤツが居たら、一応マークしとけ」と言うのは鉄則ですから、何時頃花が咲いて何時頃、どんな実がなるのか、ちょっと楽しみです。
早ければ、来年くらいから各個体は花をつけ始めると思います。
生育状態によって実がなるのは再来年からかも知れませんが・・・

親が晩生種の「岸根栗」ですから、逆に他の個体が他の品種との交雑によって早生化してて、たまたま自家受粉かなんかした種子から「岸根栗」の特性を受け継いだ個体が出た、と言う事も考えられるかも知れません。
いずれにしてもちょっと面白いでしょ?数年後が楽しみです。