イタリアの(多分)「鶴首カボチャ」の近縁種(じゃないかと思うんだけど・・・)の「ナポリ」です。
海外のサイトで見ても、「巨大カボチャ」と言うフレコミです。
が、前にもレポートした通り、なかなか肝心の実がなりません。
8月中に交配したものは全部ダメでした。
秋口から雌花が沢山咲く様になりましたけど、受粉して実がなる事はありませんでしたので、もう諦めてズッキーニとして食べてました。

蕾の段階でもスーパーで売ってるズッキーニより大きいですからね。
味も食感も、ほぼズッキーニです、チョット甘みは少なめで、気を付けて味わうとやっと分かるくらいの、うっすらした渋みと言うかエグミがあります。
が、家庭料理では普通にズッキーニとして味わえて、結構美味しいです。

低温にはかなり強い感じで、もう一種類、今年始めて栽培した「ジャック・オー・ランタン」より、こちらの方がチョット強いんじゃないかと思います。
まだ、元気に伸びています。
最低気温が15℃を切っても特に変わった様子はありませんでした。
花も良く咲いています。
数日前に10℃を切ったので、そろそろ枯れ始めるのではないかとは思いますけど。

前回(コチラ)も、書きましたけど、10月の初め頃に放任受粉した実が幾つか付いていました。

殆ど全部途中でダメになりましたけど、ヒトツだけ斜面の上に実ったモノが大きくなりました。
下の畑から落ち葉を積み込んだ「自然堆肥」の上を通って7、8mツルが伸びた先に付いた実です。

大きな葉と周囲の草に埋もれて、それに実自身も緑色なので目立たなかったのですが、いつの間にやら物凄く大きくなっていました。

現在、全長60cmくらい。

太さは12~15cmくらいです。


比べるものがなかったので、足だしてみました。
足のサイズは27cmです。

堆肥の上を伸びていったツルに実がなったところを見ると、やはり肥沃な土壌を好む大型種らしい性質なのかも知れません。
だいたいウリ科の大型種では、スイカの「カロライナ・クロス」や「黒部スイカ」にしても、キュウリの「加賀太」にしても、メロンの「ハミ瓜」にしても、勿論カボチャの「アトランティック・ジャイアント」なんか将にそうですが、肥沃な畑でグングン大きくしないと本領を発揮しません。
ですから、この「ナポリ」も先ず栽培の第一条件としては、肥沃な良く肥えた畑って事でしょうね。
ウチの様な痩せ地の場合は、腐葉土など腐植質を多く入れて、定期的に有機肥料でこまめに追肥するなどでカバーすればイケるんじゃないかと思います。

さて、このヒトツだけ実った実ですけど、タネは採れるんでしょうか?
放任受粉なので交雑の可能性がありますよね。近くに「ジャック・オー・ランタン」が育ってましたからね。
それに、低温での登熟なのでしっかりしたタネができてるかどうか・・・
ま、今年は一作目なんで、あまり多くを望んでもイケませんね。
とりあえず、なんとかすれば、日本でも露地栽培可能、と考えて良さそうですね。
一応、ズッキーニの代わりにもなりますしね。