積み込んでいる自然堆肥(枯れ草や枯れ葉や何でもかんでも粗大有機物を積んで放置してるだけ)の表面を軽くレーキで押してみたら、ゴロゴロ出てきました。

もう結構大きくなっています。
腐葉土の中に卵が産み付けられてたのは7月頃だと思います。
親のカブトムシが電灯に飛んでくる頃には、同時に産卵も始まってるんですね。

こうやって、レーキでズズーッと押すだけで、ゴロゴロ出てくるんですよ。
今時期は地表の直下に居るんですね。
寒くなってくると深く潜る様です。
多分、1平米に100個体くらい居るんじゃないかと思います。
毎年、落ち葉や刈草を積み込んで、もう5年続けています。
コレもビオトープや水田のカエル達と同じで、毎年やってるとソコの環境全体の個体数が増えるんでしょうね、年々沢山生まれる様になってきます。
沢山生まれれば生まれる程、沢山の落ち葉が分解されますから、腐植土も沢山出来るワケです。

涼しくなってきたので、コレから落ち葉などを沢山集めてきて、この斜面に上からドンドン放り込みます。
下の既にポカポカの土になってるヤツは、畑に運んで地表にマルチします。
耕運機やトラクターはないし、鍬で耕すのはしんどいので、上から被せるばかりです。
でも、それで下の土も膨軟になります。地中の生き物や微生物の働きが盛んになるからです。

こんな感じで軽トラいっぱい集めて来て、斜面に入れていきます。
毎年、10杯以上集めてきます。
カブトムシの幼虫はこの時期でもかなり大きくなっているのですが、蛹になる時期が近づく程、沢山の腐植を食べる様になるのか、12月頃から春先にかけて放り込んで積み上げた落ち葉がグングン下がっていきます。
分解が進むとカサが半分以下になります。
完全に土になりきった腐植は、多分1/10くらいの量になるんじゃないかと思いますが、1年くらいで圃場に表面施用する段階だと半分か1/3くらいの量があるように思います。
あとはゆっくり畑の表面で分解して行ってもらいます。
土壌に鋤き込む場合は、半生を入れると腐敗菌が増えますから、しっかり分解が進んだものの方が良いでしょう。
地表施用なら十分に酸素に触れますので好気性微生物が分解しますから、生ゴミみたいなモノを施用しても大丈夫です。
有機物で地表を覆い、土壌に直接日光が当たらなくして、保湿も行えば、微生物も土壌生物(ミミズなど)も、土壌昆虫も増えます。
理屈から言えば、ダイレクトに落ち葉などを圃場に敷き詰めてもイイわけなんですが、かためて積んでた方がカブトムシなんかも湧いて面白いですからね。
それと、肥料的には分解しないと効きませんから、そりゃ、化学肥料や家畜糞尿などのようにガンガンは効きませんけど、落ち葉やワラのままじゃあ、その年には効きませんからね。
まあ、毎年毎年ヤケクソみたいに突っ込んでれば、前の年に入れたヤツが効くでしょうから、積み込む場所がない場合は、直接でも良いと思いますが、カブトムシの様な大型の昆虫は一定の量がないと住み着けないようです。
これから育ち盛り、食べ盛りのカブトムシ達が良く育つ様に、目一杯枯れ葉、枯れ草を集めてきます。