台風過ぎて北から冷たい空気が流れ込んだのか、コチラは急に涼しくなりました。
気がつくと家の周りで色んな虫が鳴いています。
9月ですからね、そろそろ秋なんですけど、ウチはだいたい夏野菜遅めなので、もうしばらく夏野菜のお話です。
オクラです。今年はコロナ騒ぎもあり、試験田の造成が遅れたせいもあり、夏野菜に手が採れなかったので、オクラとかワタとかアオイ科の野菜を増やしました。
背が高くて雑草に負けにくいので放任栽培し易いんですよ。
それに自家受粉で殆ど雑交しないので受粉作業が要りませんからね。
「ダビデの星」です。
太オクラの代表種ですね。

コレね、画像の右側の幹に付いてる状態が特徴的なので、ウチでもパッケージの画像にそんな絵を使ってるんですけど・・・・・
すいません、この大きさまで置くと、硬くて食べれません。
食べるのは左の手に持ってるくらいの大きさの奴です。
オクラはどの品種でも大きくなると硬くなって食べれなくなるのですが、品種によって硬くなるサイズが違います。
太オクラ→五角オクラ→丸オクラの順で、小さい内に収穫しなければなりません。

この長いのは丸オクラの代表種、沖縄の「島オクラ」ですが、一番左の20cm近くなったヤツでも栽培環境によってはどうにか食べれます。
美味しいのは真ん中の10cm前後の時ですね。
「ダビデの星」はそれよりもっと小さい、小型のピーマンくらいの時に穫らないと硬くなります。
穫る時には、小さいので収量が少なく損をした様な気がしますが、太さのボリュームがありますからね、カサとしては結構あるんですよ。

「ダビデの星」は8角から10角くらいありますから、断面が綺麗です。
この形を「ダビデの星」=六芒星(🔯 イスラエルの国旗の奴ね)に例えて名付けられたんだろうと思います。
六芒星よりずっと山は多いですけどね。

見た目も楽しいし、味もオクラらしい風味がしっかりしていて、夏の季節感たっぷり。
美味しいですよ。

花も綺麗!ま、オクラだから黄色ばっかですけどね。
実はこの「ダビデの星」、2年連続で栽培失敗して、冷凍庫から貯蔵種子引っ張り出して育てました。
6年くらい前のタネでしたから、冷凍なら10年以上保つとは言ってもそろそろ危ないな、ッてびびって播いたのですが、なんとか今年は採種できそうです。
ホントここ数年、コッチに移転してきてから、失敗ばっかりですね、何か成功した事はあるのか?ってくらい・・・
やっぱり農地じゃない所は難しいですね。土壌が栽培に適した状態になってませんからね。
でも、栽培できない場所で、色々いじり回していると「自然」と「自然農法」の関係が浮き彫りになって良く見えてきます。
農業を極めたい人、農業研究者になりたい人、栽培手法を開発したい人、農業ジャーナリストを目指す人、栽培名人になりたい人、そう言う人達は是非、一度、土地や気候など栽培条件の良くない所でアレコレ試行錯誤してみると、作物以外の意外な收穫がありますよ。