数日前から、小ぶりなオスの「モリアオガエル」が来ていました。
最初はオスが来ます。
去年産んだ場所の隣に産卵場所を用意して枯れ枝を立てていたのですが、ソッチには見向きもせずに、ちょっと離れた「マコモ」池の方に2、3匹来ていました。
どうも、モリアオガエルに限らず、カエル達は、水場に集まってもスグには産卵を始めず、数日間、水の増減を見ている様です。
スグに水が引いて乾いてしまうような場所じゃ困りますからね。
オスが良い場所を見つけると、メスを呼ぶようです。
ところがモリアオガエルは水はあっても木がないと、岸の草の中なんかに産んでしまいます。

これだと水が増えると卵塊が浸かってしまいます。
浸かると、先に産卵してオタマになっているヤマアカガエルやトノサマガエルのオタマジャクシに食べられてしまいます。
急いで産卵場所をご用意させていただきました。

夜、雨が降ったので「来る!」と思って見に行きました。
4、5匹のオスが上手く木に登っていました。

ホラ、カメラを向けると「良いお顔」をしてくれました。
夜半には未だオスばかりのようで、メスらしき体の大きい個体は見当たりませんでしたが
朝、行ってみるとちゃんと産んでいました。

まだ傍の枝でメスらしき個体が休んでいます。

このメスはあまり大きくなかったので、卵塊も小さめでした。
これから梅雨明けまで何度が産みに来ると思います。
その後は、「ヌマガエル」などが地味に産卵しますが、だいたい産卵ラッシュはこの辺りで終わりです。