今朝、水を貯めかけの試験田に、アオガエルが来ていました。

体格がとても良かったので、一瞬「モリアオガエル」かと思いましたが、画像で見直してみるとどうも「シュレーゲルアオガエル」の様です。
この辺りの「モリアオガエル」は殆どが「赤目」です。「シュレーゲルアオガエル」は「金目」なので区別できます。
既にペアになっています。
あまり数は多くありませんが、毎年、試験田の畦に卵を産みに来ます。
土の中や草の葉陰、石の隙間に産み付けます。白い卵塊で「モリアオガエル」の卵塊と良く似ています。
水が貯まりかけた試験田には、「イモリ」も泳ぎ始めました。

去年、一度見かけた個体だろうと思います。
水溜めに地面に埋めたバスタブに居ました。
今年は田んぼの方に出てきました。
ウチの周りには小川も池もありませんので、多分、下のダムから上がって来たんじゃないかと思います。
もうしばらくすると「モリアオガエル」もやってきます。
今年はフクロウの初鳴きは早かったのですが、それ以後あまり鳴きません。
そろそろ「カッコウ」の声も聞こえる筈です。
「渡り」の途中で立ち寄るのか、毎年、1日か2日だけ鳴き声が聞こえます。
「オオタカ」もこの時期に1、2度、家の上で4、5羽が鳴きながらグルグル輪を描いて旋回します。
そう言う「印」がやってくると、稲作スタートです。

今年最初の種籾を播きました。
これは「ヒデコモチ」です。早生のもち米です。
福岡正信氏の自然農法稲作を理解するため「密植/初期抑制栽培」の試験をします。
あと、「コシヒカリ」と「福岡糯3号」でも同様のテストをします。
先ずは、正確さを確保する為に、苗を育てて一本一本手植えします。
福岡稲作は本来「乾田直播」なのですが、直播だと不発芽や虫害で密度が一定しませんので、先ずは一本ずつ手植えしてテストします。
並行して「直播/一粒播き」も粘土団子に代わる新しい方法のテストをします。
苗達率95%以上を達成できたら、「福岡糯3号」は直播で「密植/初期抑制栽培」テストをしてみたいと思っています。
イネの栽培って、例えばバラや洋蘭の様な華々しさはありません。
盆栽やサボテンの様な姿かたちの面白さもありません。
イネはシンプルで薄味です。
きっと、販売用や自給用での稲作以外で、小規模に趣味や娯楽でイネを栽培して楽しくてしょうがないと言う人は珍しいでしょうね。
なかなか口で説明するのは難しいのですが、イネは楽しいのです。
ちょっと博打的な面白さがあります。
博打でも競輪競馬の様な「読み」が重要な複雑なヤツではなくて、サイコロ転がす様な単純で一瞬で決まる部類のモノに近い感じがあります。
播種や田植えの方法や時期、施肥の仕方や肥料の種類、そう言う要素を一つ変える事で全体が変わります。
変えれる要素は数点しかありません。
肥料にこだわる人も居ます。水を重視する人も。品種マニアも居ます。
私は当分、「植栽密度」と各要素の「時期(タイミング)」が最大の関心事です。
今年も一番楽しいシーズンが始まります。
でも、機械を使ったりするワケじゃありませんから、これから秋の収穫まで、今年もヒイヒイ言って苦労する事になります。
先ずは各作業を計画どおりに実行しなければなりません。
が、野菜や穀物の作付けもあるし、販売もあるし、更に今年は感染予防が最重要問題です。まだ周囲の樹木の伐採や土方仕事も残っています。
そろそろ、目の色が変わり始めています。