いよいよ緊急事態宣言が全国に拡大され、感染者も各地で増加し、コチラでも4、5日前に80kmくらい離れた所でクラスターが発生し、いよいよ危なくなってきたと思った途端に、昨日、ホンの15kmくらいの隣町で発生して、にわかに危機感が高まって来たところです。

専門家会議さんは、色々ややこしい理屈をコネていますが、クラスターがどうのこうのってのは「逆」じゃないかと思いますよ。
症状が現れない感染者(不顕性感染者)が居て、その段階でも他の人にうつる、ってワケでしょうから、少しずつでも感染していけば、世の中にうす~い蜘蛛の巣かぶせたみたいになってるんじゃないですか?
んで、その蜘蛛の巣の一部で火が付いてパアッと燃え上がった所のコトをクラスターとか言ってるんでしょ?
だから、クラスターが原因で感染が広がってくんじゃないじゃないかと・・・既に広がった結果がクラスターなんじゃないの?
そうでないと、そもそもクラスターが起こったトコには何が感染をもたらしたのか?って話になるでしょ。ソコまで来てんだからね。

で、この薄く覆いかぶさった蜘蛛の巣が徐々に濃くなり目が細かくなるとアッチコッチにクラスターが頻発して、結果、それが繋ぎ合わさってメガクラスターに、ッてコトですよね。

んじゃ、結局、問題なのはクラスターじゃなくて「不顕性感染」の方じゃないの?
コレがあるからSARSなんかより広がり易くて世界的な大流行になったってコトでしょ?

例えば、「マラリア」なんてのは「蚊」が媒介するでしょ、昔は日本でも「日本脳炎」って「蚊」が媒介するウイルス感染症があって(今は年間10人程度)、毎年夏には「本日の死者数」みたいのがニュースで出てました。
「マラリア」とか「日本脳炎」を媒介する「蚊」と同じような働きを「不顕性感染者」が行っている、と考えれば分かり易いんじゃないでしょうか?
「マラリア」は蚊を駆除する事で低減出来るみたいですし、「日本脳炎」は「豚」→「蚊」→「人」の感染経路なので、人口の多いトコに「豚」か「蚊」が居なければ流行は起こらない。
けど、「豚」や「蚊」は近くに居ればだいたい分かりますけど、「不顕性感染者」は分かるワケありませんよね。「不顕性」なんだから、本人だって気づきません。
んで、国はPCR検査ケチって増やさないから、お医者さんだって気づきません⇒院内感染、ってなってますよね。

ってコトはですよ、ウチなんか夫婦二人暮らし、ニャン6、ワン2ですから、外部から他人が入って来ない限り、感染経路は私か奥さんしか居ないワケです。
私と奥さんは行動範囲が全く異なるので、どちらが行った先で貰って来るか分かりません。
二人共が感染して隔離されたら、ワンニャンの面倒見る人が居ないので、今度はそっちが生活崩壊起こしてしまいます。
ですから、絶対に2人同時には感染するワケには行かないのです。

そんならハナからお互いが「自分か相手が感染者だ」って前提で生活してりゃイイじゃん、と言うかそうしておく以外に防ぎ様が無いってコトですよね。

そう言うワケで、感染する前から、お互いに「自己隔離」=「相手を隔離」って状態で生活する事にしました。

ウチは小さなログハウスで、建物の南2/5くらいがウッドテラス(屋根あり壁なし)で、北3/5が10畳強の居室と上がロフトで、居室の西半分がキッチン、仕切りなしで東半分が居間みたいな感じ、居間の真上がロフト、キッチンの上は吹き抜けなので、居室もロフトも全部一つの空間です。
先ず、居室を真ん中でハウス用のビニールで仕切って2つに分けました。

私は東半分の居間部分で、奥さんは西半分のキッチンとロフトで生活します。
ビニールなので、会話は普通に出来ます。
コレで互いの行き来は出来ないので、家庭内ディスタンスはバッチリ。
飛沫もエアロゾルも相手の所には届きません。(厳密にはアエロゾルは細かな隙間からでも侵入しますから、接近して会話、食事などしながら長時間居れば危ないです)
普通のご家庭なら各自の部屋は壁とドアで仕切られていますから、こんなコトしなくても分離出来ますね。
ココまでは簡単なのですが、一番の問題は共用スペース、中でもお風呂とトイレ。
大抵の家では一つずつしかありませんよね。
密室になりガチですし、糞便からのウイルスの排出もあり得るので危険なエリアです。

お風呂も各自専用にしました。
当然、私は外です。畑の水溜め用に取っておいた古いバスタブを置いただけです。
ま、山の中の露天風呂だと思えば、なかなかの風情です。

と、なると当然トイレも外です。
コレは丸っ切り外だと雨の日に困りますから、ビニールハウスの隅にバケツを埋めました。
用を足したら水を加えて周囲の山の斜面や谷筋に撒きます。
イノシシ避けになると思います。
山の中は微生物の働きなのか昆虫等の働きなのか、糞便は1、2日で消えてなくなります。
こう言うコトは町中ではムリですね。川や海に流すと不法投棄になりそうですし、そもそも庭でしゃがんでたら通報されそうです。


東側と西側には縁側みたいなウッドデッキがあります。
私が生活する東側には水回りが無いので、ウッドデッキの端に小さな流しを設置しました。

水道は単にホースで引いてるだけです。排水はそのまま斜面に流しています。
西側にも廊下状のウッドデッキがあり風呂とトイレがあります。

コッチ側は奥さんの領土です。
私は侵入しません。
庭や畑などのオープンエアーの所は共用です。
毎朝夕、数メートル離れて太極拳などやっています。

共用エリアをなくせば感染のリスクは相当下がるでしょう。
不顕性だと患者と認められませんから、こうするしかありません。
勿論、共用エリアがあっても、接触を少なくして、換気を良くして、手洗いを頻繁に行い、マスクを着用すればかなりリスクは低減できると思います。

こうやって衣服の部分でドアノブを押さえて、直接触れずに開け締めするのにはスグに慣れました。
が、3日程やってみた感想では、感染者の自宅待機は極力避けた方が賢明だろうと思います。
最初は私も軽症者は自宅でええじゃろ、どうせ不顕性感染なら同じ事だから・・・と思ってましたが、やはり感染者の方がウイルス量も多いでしょうし同じ屋根の下で生活していれば完全に接触感染、飛沫感染を防ぐ事は難してだろうと思います。
電気のスイッチひとつ触れてもウイルスが付着する可能性があります。
ついうっかり、何時もと同じ様に冷蔵庫を開ければ・・・・

やはり、いち早くより広くPCR検査を行い、少しでも多く感染者を見つけ出し、キッチリ「隔離」するのが、最終的には最も確実で、最も安く付くだろうと思います。