コッチには栽培とか品種のコト、メインで書いてるので、ソレ以外はちょっと避けてたんですけど、ちょっと黙っては居られない事態になってきたようです。
いつもはツイッターにハッシュタグ#今日の突っ込みでガンガン書いてます。
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私、ずーっと昔ですけど、一応生物系の専門教育受けました。
その頃はまだ細胞の無菌培養が一般化し、DNAの構造が明らかになり、細胞融合とかで人為的に新種が作れる、とか言う事がトピックスになる程度で、今みたいにDNAを組み替えたり編集したり、DNAで色々調べたりとかまでは行っていませんでした。

私の次男は15年程前に血液難病を発症したんですが、お陰様で軽症で日常生活は普通に行えるので、何事も無ければ不自由はないんです。
症状もほとんどずーっと変化なく安定しています。
けど、主治医からは、「感染症にかかると難病が重症化する恐れがある」と当初から注意を受けています。
重症化したら命に関わります。

そんなだから、いつも感染症の動向には過敏な程で、新しいのが出るたびに、主治医に相談し、ネットの記事を探しまくって、医学論文とかも読んで、海外の論文も読んで(コレはGoogle翻訳がスゴく性能上がったので楽になった)、医学の基礎知識はないんですけど、まぁ、生物学の方は基本は分かるので概略は理解できますから、どう対処すればいいかの参考にしてたワケです。

幸い今までは、かなりビビる様なのもありましたが、身近に驚異が迫るって事はありませんでした。
メキシコ発の新型インフルとかチョット怖かったですけど、日本では流行しませんでしたしね。
麻疹とか風疹の流行もありましたけど、アレは予防接種しとけば大丈夫ですしね。
ノロはちょっと手強いと感じました、免疫できないし極少ないウイルスで感染するし、ウイルスなかなか死なないし・・・
でも、手洗いとかの徹底でかわして来ました。

今回の「新型コロナウイルス」は今までのモノとは桁違いの脅威です。

医学的な要素と社会的な要素の両方で脅威です。

医学的には、
新型ですからね、誰も未だ免疫を持っていません。
テレビとかで「普通の風邪もコロナウイルスだ」とか知ったかぶりして言ってる生物学音痴がいますけど、アレは属が同じってだけで全くの別種ですからね。
ヒトとチンパンジーを一緒にしてるのと同じです。

物凄く感染力の強いウイルスです。
これはもう皆さんご存知と思います。クルーズ船に入った人も沢山感染しています。
医療従事者や検疫官の様なプロも感染しています。
今だに「濃厚接触」とか言ってますけど、濃厚じゃない人が沢山感染しています。
「死亡率が低いから心配ない」と言ってる人も居ますけど、現時点での死亡率はあまりアテにしない方が良いと思います。
中国でも、全体では致死率2.1%だけど、武漢市の致死率は4.9%。
あまりにも大勢感染すると医療が追い付かなくなって死亡率が上がるんですね。
4.9%って感染者20人に1人が死亡。
町内とかオフィスとか、身近で20人の人の集団を想像してみて下さい。
そこのメンバーの1人が死亡すると言う事ですよ。軽い病気でしょうか?
学校のクラスだと1人か2人、こんなの経験した事ないでしょ?
中国では外出禁止とか移動禁止とか、市中の大規模殺菌とか企業の活動停止とかかなり強硬な対策しててこの数字だから、今だに何もしてないに等しい日本の、しかも人口密度の高い首都圏でこの数字で収まる保証はありません。
って事で非常に危ないウイルスです。

「ウイルスは高温多湿に弱いので夏になればおさまる」とか言う意見もあります。
あまりアテにはならないと思います。

熱帯地域で今でも30℃を超えているシンガポールで感染者90人も出ています。
サイトはコチラ↓
https://www.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6

タイでも35人出ています。ただタイは増え方がいくらか緩やかなので、他にも色々な要素があるのかも知れません。

 

社会的な要素
政府が検査を渋っている。
テレビに出てくる医療関係者でもマトモな事を言っているのは白鳳大学教授の岡田晴恵氏とか池袋おおたにクリニックの大谷義夫氏とかです。
今朝の番組はコチラ↓
https://youtu.be/kPtPGhpfzzg
他の医者の中にはかなりメチャクチャな事を言っている人も居ます。
あ、私に医学のシリアスな領域での話の真偽の程は分かりませんが、今まで主治医から指導されてきた「感染予防の常識」とは外れている、と言う意味です。
何故、こんな事が起こるるのか、心当たりは一つしかありません。
「感染者数が沢山カウントアップされると、オリンピックの開催が危なくなる」
って事なんじゃないかと思います。

で、ツイッターに皮肉を込めてこんな書き込みをしました。

「中国で発生した新型コロナウイルス、日本に渡りウイルス粒子5個が合体し、遥かに危険な超新型ウイルスに進化した。
”OLIMVIDー19”と名付けられたこの猛毒ウイルスは政府要人の脳を破壊して検査を禁止させ、美しい国日本は一億玉砕した。
 とか言う妄想が湧いてくる今日この頃・・
#OLIMVID19

まあ、コレはグダグダ対応の政府への皮肉ですけど、やめるにやめられないオリンピックが感染対策の足かせになってるんじゃないかと感じます。
あまりに対応が定石を外しているし、御用学者の方々がテレビで怪しげな事を喋ってるのは福島原発事故の時に見たのと同じ景色です。

 

このグラフは棒グラフが各県別の中国人旅行者数です。

時期が書いてないのですが、多分、去年の年間のデータではないかと思います。

コッチは現在分かっている感染者数です。

やはり旅行者の多い地域は、現在確認されている発症者数も多いですね。
大阪、京都は旅行者数が多い割に感染者数が少ないのでチョツト?ですね。
どの地域が危険度が高くて、どの地域がクリーンなのか、サンプリングでも良いから検査して、清浄地域と感染地域を分けないと、ビーチで目隠しして「スイカ割り」してるみたいな話になりそうです。

クルーズ船では「清浄エリア」と「汚染エリア」をきちんと区別できなかった事が感染抑え込みに失敗した原因と言われています。

こんなんじゃムリですね、空間全部継ってますから。
微生物ですから、キッチリと分けてないと何処も彼処も真っ赤っかになってしまうんですね。
そしてウイルスと言うのは人の体の中でのみ増えるんです。
中国からエアロゾル感染も報告されています。
身近な物で、エアロゾルって何か知ってますか?
「タバコの煙」ですよ。アレが典型的なエアロゾルで、タバコの粒子の最も小さい粒の大きさが新型コロナウイルスの大きさと同程度です。
当然、大気中を漂います。沢山吸い込んだ人は感染します。感染した人の体内で増えます。
だから、ウイルスを「濃く含む」空気をすっちゃダメなんですね。
タバコの煙で分かるように、エアロゾルは当然マスクなんかも通ります。
濃くなってるトコで息すれば吸い込みますよ。
感染者の吐く息を薄めずに吸い込むとヤバいワケです。だから密室や満員電車はヤバい、換気が悪くて距離が近いからね。
だからタクシーなんかは密閉してるとヤバいけど窓全開で走れば大丈夫なんです。
んで、唾液とかのウイルスを沢山含んだ飛沫を受けないようにすれば、コッチはマスクを通過しませんから、マスクが有効。
更に手指に付く可能性がありますから、手洗いの徹底や目、口、鼻を触らないとかすれば効果があるって事です。

最初の感染源である事は間違いない武漢からの旅行者数に地域的な偏りが大きかったはずですから、やはりPCR検査を大規模に行って流行実態を把握しないと実効的な対策は難しいと思います。

清浄地域と感染地域を分ければ、清浄地域ではマスクはあまり必要ないわけですし、医療資源も感染地域に集中できるはずです。


政府は片っ端からPCRをやってては医療資源が不足してしまう、と言ってますが、PCRが出来る検査会社は600社以上あるそうですし、今は生物系の大学や検査施設なら何処にでも機械はありますし、使い方もソッチの学生ならたいてい知ってるレベルの普及した技術ですから、やろうと思えばドンドンやれると思いますよ。
「そもそも総研」でも玉川氏がスッパ抜きました。

動画はコチラ↓
https://youtu.be/iSSQzsmsqoA

常識的に考えて、
「自分が感染してるかどうかも分からない、隣の人が感染してるかどうかも分からない」
そんな状態で感染拡大を押さえれると思いますか?