コレね2019年2月14日 、にフェイスブックページに書いた記事です。
ヤフーブログから引っ越してきて、ヤフーの方に書いてた記事は全部こっちに来てるんだけど、1年くらいFBの方にしか書いてなかった記事もあるので、ソレをチョイチョイこっちに追加しています。
「レッチェス」の花が咲き始めました。
出来が悪いんですけど、いちおう塊になりました。
高さ20cmくらいにしかなってませんが、主茎も脇芽も
コレですねぇ、ちょっとヘマしました。
栽培がヘマしたんじゃなくて(あ、そっちは勿論いつも通りヘマなんですけど・・・)、情報管理と言うか、イヤ、それほどたいそうな事じゃないんですが、「レッチェス」と言う名前でタネを入手して、イタリアのサイトを調べ回って、その時、まあ「レッチェス」と言う名前の品種が出てましたから、「あ、そういう品種ね」って事で「レッチェス」として扱ってたんですが、チョット引っかかる感じも有ったんですよ。
と言うのは、この類の野菜は「チーマ・ディ・ラーパ」と言うカテゴリなんですね。
直訳すると「カブの花芽」みたいな。
日本で言うと「菜花(ナバナ)」ですよね。
カブ、白菜、小松菜とか、あそこらヘンの"Brassica rapa"の変種ファミリーの花芽って事です。
ですから、ブロッコリーとかカリフラワーとかカリブロとかロマネスコとかのキャベツ・ファミリーとは違うんですね。
「のらぼう菜」なんかの「セイヨウアブラナ」系はどっちから言うとキャベツ類に近い感じですね。
ま、それはともかく、「チーマ・ディ・ラーパ」はカブの仲間って事です。
で、このカブの仲間の花芽は、どういう訳か知りませんけど、イタリアでは日数で呼ぶんですね。
いっぺんイタリア人にその訳を聞いてみたいんですけど、知り合いに居ないから実現できてません。
日本でも、ほら、白菜は「60日タイプ」とか「75日型」とか言うじゃないですか、アレと同じですね。
そんなもん、作物が計った様にその日にちで穫れる訳ないんですから、ザクッと早生とか中生とか晩生とか、他の作物と同じ表現で良いだろうに、と思うんですけどね。
Quarantina 40日タイプ
Cinquantina 50日タイプ
Sessantina 60日タイプ
Novantina 90日タイプ
こんな呼び方です。100以上は普通に120 giorni(120日) みたいに日数で書いてあります。
「レッチェス」と言うのは日数ではないようですね。
それでチョット変だなと思ったんですよ。
ところが、そのLettches? が出ていたサイトをお気に入りに入れておくのを忘れたので、今、探し直してみたら一つも出てこないんです。
数件見た覚えがあるんですけどね。
このタイプの花茎が伸びないブロッコリー型のチーマ・ディ・ラーパは、晩生のNovantinaとか120 giorniとかに多いようです。
で、ちょっと正確な品種名が怪しくなってきましたけど、晩生の短径種のチーマ・ディ・ラーパで、ブロッコリーみたいな塊になるヤツです。
こう言うタイプはだいたい直播きよりポット育苗かなんかで苗を大きくして、肥えた土で追肥なんかもやって大きく育てた方が良いだろうと思いますけど、ハウスの隅に直播きして間引きだけしてほったらかしと言う劣悪な栽培管理で、花が咲き始めて「あ、ソコに居たのか」みたいなレベルでしたので、あまり大きくなってません。
それでもしっかりブロッコリー型に育ちましたから、素性は良いと思います。

こんなチンチクリンでもいちおうカッコつけてます。
ホッ散らかしでこんな感じてすからね、合う場所みつけて
立派に作るばっかりが脳じゃありませんからね。
負け惜しみですけど。
このまんまの状態で、花が咲き始めました。
花茎が伸びないんですね。上手くタネが採れるか、ちょっと心配です。
次回はしっかりバカでっかくしてみたいですね。
味は、他のチーマ・ディ・ラーパみたいにチョット山菜的な風味のあるクセ味を期待したのですが、意外と素直でアクも苦味もなく、まあ、一般向きでした。
もうちょっとクセが欲しいくらいですが、ご時世柄こんな素直な味の方が万人受けするとは思います。
ブロッコリーより栽培は簡単そうなので、これから普及が楽しみな野菜です。
注:この品種はその後、沢山開花して、莢がいっぱい付いてたんですけど、後で収穫してみるとタネは一粒も出来ていませんでした。
原因は分かりませんけど、とても面白い野菜なので、もう一度、もっと大量に一株一株ももっと大きく育ててリベンジしたいと思います。


