今日の品種紹介は「相模半白」です。
長い名前なら「相模半白節成キュウリ」です。ちょっとメンドクサイね。
とっても「イケメン」の、イャ、雌花が実になるんだから「べっぴんさん」の胡瓜です。
これね、あんまりにも端正に出来上がってるんで、絵に描くとすごくデフォルメした感じのマンガっぽくなってしまいました。

ウチの品種の画像は、全部自分でGIMP使って描いてるんですけど、野菜ってね、あんまりリアルに描くと、逆に実物見た時の印象と違ってくるんですよ。
昔、「りんごの歌」ってのがあったけどね。1945年ですよ、私だって未だ生まれてないよ。
「りんご可愛や、可愛やりんご」ってヤツ。
果物や野菜って擬人化し易いでしょ?特に果実はね。
たくさん実がなってたりすると、なんとなく無意識に、子供達が並んでるみたいに見てるからね。
そう言う感覚があるから、植物図鑑みたいにリアルに描いちゃうと違和感出てくるよね。
キュウリとかウリ科野菜なんか、爬虫類的な感じになるからね。
んで、なるべくリアルにならずに、かと言ってアニメじゃないんだから、品種の特徴は描けてないとダメ、ってコトで、色々細工して描いて見るんですけど、難しいね。
この「相模半白」は、ちょっとはしゃぎすぎた感じ。

でも、コレ、写真見て下さい。
コイツ自身が結構はしゃいでるんですよね。
太短くてクリッとした感じでしょ。
んで、「バカ殿」みたいな白塗りに黒いイボがポツポツはっきりでます。
白塗りは、半白どころじゃありません。「八分白」です。青いのは首のトコだけです。

長さはフツーのキュウリよりやや短くて、太さはやや太い感じです。
節成性が割と強いので、こんなのがコロコロブラブラ、割とたくさんぶら下がります。
全体で見ても、なかなか絵的に面白いです。

ほら、コンパクトでしょ?
コロコロっとしたのが数本取れたりすると、竹ザルなんかに入れてもオサレな感じなんですよ。
性質は特に変わった所はありませんけど、今までの経験では、肥えた土地の方が良く出来てます。(当たり前か・・)痩せ地だと他の在来種キュウリより勢いが落ちる感じです。
キュウリってモノによっては、痩せ地で無肥料でも水だけジャブジャブやってりゃあソコソコ出来たりするんですけど、ウチでは「四葉」と「相模半白」はできるだけ腐植質の多い肥沃な畑が良いように思います。

タネ採り用の完熟果は、知らない人が通りかかったら二度見するくらい、異様な感じになります。
はっきりした赤茶色で、存在感抜群です。
こうして見ると沖縄の「赤毛瓜」なんかも近いんじゃないかって気がします。
因みに「半白」なのは、この「相模半白」だけではありません。
関西の「毛馬胡瓜」や「大和三尺」も半白になる事があります。
「加賀太」も良く半白になります。そう言えば「加賀太」の小さな実なんか「相模半白」によく似ていますね。まあ、あれは白イボですけどね。
見た目の話ばかりして、味の事を書くの忘れてました。
どっちかと言うと甘口です。果肉はしっかりしていますから、生食もお漬物もどちらもイケます。
もともと「馬込半白」から苦味の少ない系統を選抜したモノの様ですから、味は良いですよ。
皮はちょっと硬めですけどね。
栽培期は前半寄り、あまり遅植えせずに夏の前半で育てて下さい。
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