11月6日に初霜が降りて、それから数日、降霜と薄氷の朝が続きました。
トマトは全部枯れてしまったのですが、先日ご紹介しました「コリュヌ デス アンデス」だけハウスの中で生き残っています。

ここ、ハウスの骨だけだったんですが、少ししかタネの採れない品種なので「ダメ元」で初霜から数日経ってからビニールを張りました。
今年は前半が冷夏だったので生育が遅れ、秋口には台風で支柱が倒壊し、株自体が半倒れ状態になっていました。
少しは収獲できたのですが、10月に入ってから、もう無理だろうと思って放置していました。
霜が降りてから思い出して見に行くと、葉陰に沢山の大きな青い実がなっていました。
こうなると「欲」が出ますよね。貧乏人は。
それで慌ててビニールを張ったのですが、その後の好天に恵まれて、成長はしないまでも青い実は少しずつ熟し始めました。

ジワジワ色付いて来るんですよ。
もっと寒さが厳しくなると、赤くならずにグレーに凍みるんですが、生きるか死ぬかギリギリくらいの温度だと、既に大きくなっている果実は意外と綺麗に登熟します。

形がヘンなので大きさ分かりにくいですけど、真ん中のデカイ奴は普通の大玉トマトの倍くらいあります。
経験上、果実の大きさが十分であれば、青いままで収穫して暖かい場所に置いといて赤く熟させたモノでも種子は正常に登熟し、十分な発芽力を持ちます。
ただ品種による格差はあるみたいですね。
この品種は去年も枯れた株から青い実を穫ってハウス内で後熟させてタネを穫ったのですが、発芽力のあるタネは得られませんでした。
元々一果から20粒くらいしかタネの採れない極端にタネの少ない品種ですから、完熟種子を作る能力も低いのかも知れません。
そんなワケで実は沢山穫れていますが、これから採種して発芽試験やって正常な種子ができてるかどうか確認しなければなりません。
ホント、タネの少ない品種って苦労します。食べる時にはイイんですけどね。