ようやく「ハッピーヒル」を刈り取りました。
農水省の品種登録では、「福岡二号」「福岡糯三号」として登録されていますが、一般に「ハッピーヒル」と呼ばれている「福岡正信」氏の育成品種です。
どちらも晩生種なので、なかなか刈り取れません。

穂は着粒数が多く、非常に密に付く「田の神」タイプのイネです。
軸も太くて剛強なので、熟しても穂が垂れ下がりません。

他のイネは、もう殆ど刈り取ってしまいました。
最も遅い部類です。

キツネの尻尾みたいです。

左から、福岡糯3号、福岡2号、コシヒカリ、カメノオ、ネリカ、です。
「ハッピーヒル」は草丈は普通ぐらいです。
茎が太く、葉が広くて短いので丈が低く見えます。
低いものは80cmくらい高いもので1mくらいでした、個体差が大きい様です。
穂を比べてみると特徴がよく分かります。

「福岡糯3号」「福岡2号」は、びっしりと米粒が付いています。
穀粒は少し小粒で丸っこい形です。
右端の「ネリカ」と比べると対照的です。
「ネリカ」はアフリカ米とインディカ種の交雑種なので、粒は細長く広がって付きます。

乾燥させて脱穀して、目方を測って見ないと分かりませんが、収量は多いタイプだと思います。

福岡正信氏は、著書、「無〈3〉自然農法」の中で、自然農法稲作で密植栽培により1t/10a以上の収量が上がる、と言う事に付いて書いておられます。
最近、自然農法を語る人は多くなりましたが、この超多収稲作に付いては誰も触れておられません。
無農薬、無肥料、不耕起、無除草の自然農法で、慣行栽培の倍近いお米が採れるなら、ソレこそ自然農法最大のトピックスのハズなのですが・・・・・・
と、言うワケで、福岡稲作に付いて検証してみようと、今年は各品種の密植栽培と普通栽培を試みました。
多収の原因がイネの品種にある可能性も考えられるので、この「ハッピーヒル」2種も試してみました。
さて、収量はどのくらいでしょうか?
集計結果が出たら、レポートします。