コレね、2018年8月14日にフェイスブックページに書いた記事です。
ヤフーブログから引っ越してきて、ヤフーの方に書いてた記事は全部こっちに来てるんだけど、1年くらいヤフーに書いてなかったのでその間の記事をチョイチョイこっちに追加します。
日に1件アップしてたのですが、間に合わないので2、3件ずつアップします。
「コシヒカリ」はそろそろ出穂の気配です。
世間では早くも稲刈りと言う声も聞こえていますが・・・・
イヤ、ソコが「コシヒカリ」の良いところです。
遅く播けば遅く出穂するんですよ。
良くテレビなんかで作付け面積40%近くが「コシヒカリ」でダントツ一位ってやってますね。
テレビの人なんか何にも知らないから「人気品種に一点集中してます」みたいな事を言うんですけど、まあ、人気はともかく稲の品種特性によっては集中したくても集中できないんですよ。
「ササニシキ」や「あきたこまち」もとても美味しい名門品種ですが、「あきたこまち」は作付け4位ですけど比率は7%程度ですし、「ササニシキ」はもうベスト10に入っていません。
これらの品種は地域密着型みたいな感じで、東北地方に合ってるんですね。
西日本だと日照時間の関係で不時出穂し易くて作りづらい傾向があります。
逆に言えばこういう品種は栽培適地では特産化し易いワケですね。他所で作りにくいんですから。
「コシヒカリ」は広域性があって、全国で栽培可能なので作付け面積が伸びたんだと思います。
そう言う柔軟な品種なので、倒伏し易いと言う致命的な欠点があるのに全国で栽培されているんですね。
その上、味と食感がダントツですからね、最近は色々次世代の新品種も開発されてきていますけど、イネで1品種だけ選べって言われたら、やっぱり私は「コシヒカリ」しかないと思いますね。さて、画像ですが・・・・
バケツに植えて肥料食わしまくった株と、運動場に水貯めたみたいな痩せ地の無肥料栽培では、葉っぱの色も全く違います。

鶏糞と米ぬかを半々に混ぜて発酵させたものを一握り20
葉色濃いでしょ、田んぼでやったら直行でいもち病大発生
多分、秋口には出るんじゃないかと思います。
古い下葉の莢に紋枯病らしきシミが出てますね。
まあ、多肥にすれば病気は出ます。
やっぱり実栽培ではこの2、3歩くらい手前で止めないと
イネに限らず、栽培的には植物は上から見た方がイイです
ボサボサの割には葉っぱは重なってないんですよ。
植え付け苗数が多く束植えになってると草丈ばかり伸びて
1~3本植えくらいだとずんぐりむっくりに育って葉も重
バケツは直径30cmくらいの浅いバケツですけど、やっぱり肥料やるとデッカクなりますね。
草丈は70cmあるかないかくらいですけど、茎数は50本超えています。
こんな小さなバケツでこんなゴッツイ株になるんですから、田んぼでも全部の株がこんな風になっても不思議はないはずなんですけど、なかなかそうはなりませんね。

草丈70cm弱ですから、大柄なわけではありませんが(
ここまでじゃなくて、この7割くらいの生育で田んぼ全体
多分、初期成長で上に伸びてしまうのが問題なんだろうと思うんですけど、植栽密度と植え付け時期の関係で、未だにベストな組み合わせが分かりません。
来年以降、そう言うコトもテストしてみたいですね。
トノサマガエルは今年はあまり増えませんでした。
一年生はほとんど見かけません。

コレは去年生まれた二年生カエルです。
試験田の無肥料栽培の方は、かなりバラツキがでました。
酷い所は未だ草丈40cmに満たないチンチクリンです。

まるっきり大きくなりません。
悪いトコは水深が浅く、去年も生育の悪かったトコです。
去年の株も小さかったので地中の有機物が増えてないんで
水深も浅いので藻類も貯まりにくいって感じです。
慢性的な窒素不足で葉色が薄く、下葉など黄色くなって来ました。
最も生育の良い所は草丈60cmくらい、茎数も50本くらいあります。
全体的には草丈60cm弱、茎数15~20本くらいで、尺角ですからあと10本は欲しいって感じですね。
土壌中の有機物が増えてくれば狙えない目標ではないですね。
あと、品種にもよりますけど、生育のリズムをどう持っていくか?って課題もありそうです。
現在の慣行稲作の様に、早めに植えて(播いて)初期成長を促進して早期に茎数を確保し、中干しで過繁茂を抑制するってやり方=「V字稲作」ってやり方と、井原豊氏の様に初期生育を抑制して中期に肥料を効かせ秋勝りに持って行くやり方=「への字稲作」、更には福岡正信氏の梅雨明けまでは水も控えて全体にイネを小さく育て(と言うか生育抑制し)、小さい草体に大きい穂を出させようという発想。
植栽密度、作付け時期、生育リズム、それに施肥法または無肥料で育つ環境構築、と組み合わせは無限にありますからね。
地域によっても違いますしね。
面白いでしょ?だから稲作って二千年以上も行われているのに未だに答えが出てないんですよ。


