コレね2018年6月1日   、にフェイスブックページに書いた記事です。
ヤフーブログから引っ越してきて、ヤフーの方に書いてた記事は全部こっちに来てるんだけど、1年くらいヤフーに書いてなかったのでその間の記事をチョイチョイこっちに追加します。 
 

とうとう、6月に入ってしまいましたね。
毎年の事ですが「諸般の都合」で作業が遅れております。
今年はガンバって一畝(1アール)の試験田3枚作ったのでソレでバテてしまいました。
本末転倒です。
イネの直播き栽培はフツーは5月中旬に播種するのですが、まだ、ひとっッも播いていません。
全部で5、6枚の試験田が用意できましたが、「さあ、どうしよう」です。

時期から言って品種は晩生のものしか出来ませんね。特例として「コシヒカリ」は播種期がずれれば出穂期も幾分かずれるので成績をシビアに言わなければ遅播きも出来るかも知れません。

今の所、「コシヒカリ」「旭」「晩生旭」「みつひかり2005(F1品種)」「ハイブリッドとうごう3号(F1品種)」なんかを予定しています。

「自然農法でF1品種は・・・」とか言うアタマコチコチの分からず屋がいそうですが、理屈マトモに考えれば分かる事ですけど、収量が落ち易い自然農法で営利的に成り立つ栽培をしようと思ったら、生産力の高い多収品種を検討するのはアタリマエです。
逆張りで「コシヒカリ」の様な「少肥品種(肥料すくなくても出来る)もテストしますけどね。
先入観捨てて色々試してみないと本当の事はわからないんですよ。

品種と栽培手法の掛け算ですから、いくらやってもキリがなくて、色々試してみたい事だらけで、足が付いて行かない感じですけどね。


で、栽培法のポイントは「抑草」です。

今の稲作は慣行農法も有機農法も自然農法もみんな「抑草」のトコで躓いてしまいます。
ソレは今まで「水田除草剤」の威力に依存しすぎたからです。それくらい除草剤は強烈なアイテムなんです。
薬が良く効くとかそう言う意味じゃありませんよ。
栽培作業の効率化、労力低減に威力があるワケです。
だからなかなかやめられない。
 

現在、もっとも有望な無除草剤での抑草法は「マクリ」だろうと思います。
器具や機械で条間の泥を反転させて発芽した雑草を埋め込む手法です。
有機農法の広がりで徐々に効率の良い機械も開発されてきました。

ウチは機械なんか買うお金はないので(昔の手押し式の二条かけのマクリは持ってますが・・・)、もう少し違う方法から行きたいと思います。


自然農法の伝統手法「藁振り」です。
これは福岡正信氏の発案した抑草法です。
本来は秋の収穫直後に田んぼ一面に藁をバラ撒きます。
綺麗に並べずにバラ撒くのが良いそうです。
お金も労力もかからない優れた方法ですが、私は未だあまり上手く草を抑える事に成功していません。

当然、藁の間から生えて来ます。ソレは手取り除草になります。
どうすれば後から生えてくる草を減らせるのか?ソコに工夫が必要です。


とりあえず去年ココの試験田で収穫したワラを全部撒きました。
丁度良い量でした。


でも、やっぱり秋にバラ撒いた方が良いですね。
春になってからだと水入れるとプカプカ浮いて流れそうです。
水位をヒタヒタにして馴染むのを待ちます。

これだけ隙間だらけですからね、やっぱり間から生えてきます。

下の方で腐りかけてたワラには、早速オタマが集まって来ます。


どうもオタマは直接有機物を食べてるんじゃなくて、有機物を分解して増えた微生物を食べてる感じです。
ミミズなんかもそうで、普段は土の中にいますが、適度な湿気があると草の根元をウロウロしています。地表で分解される枯れ草の中で微生物を食べてるんじゃないでしょうか?

ワラが落ち着いたら粘土団子で種播きしようと思います。
 

畦草の根元の土中に産み付けられていた「シュレーゲルアオガエル」卵塊が孵化した様です。

見つけた時には既に下の水面に落ちた後でオタマジャクシは確認できませんでした。
他の生き物に食べられないように土の中に泡で包んで産み付けるんですね。
「モリアオガエル」は同様の卵塊を池の上の木の枝なんかに産み付けます。
「モリアオガエル」の産卵は梅雨に入ってからです。