先日の台風で栗が沢山落下してきました。
今年は「成り年」みたいです。量も多いし粒張りもイイです。

が、この栗が暴れん坊達を呼び込んでしまいました。

幸い作物を植えていない通路の部分をほじくり返されただけだったので、生育中の冬野菜は助かりましたが・・・・
堀跡をたどると3方向に別れています。3、4頭の群れみたいですね。
猪です。
鼻で掘るので進んだ方向に土が盛り上がっていますから、侵入経路が辿れます。

小さな可愛らしい足跡が見つかりました。
体長40cmくらいでしょうか?柴犬くらいのおチビさんですね。

斜面に登っていった足跡もあります。
ウチの圃場の下の谷から登ってきた様です。

ほら栗を食べた跡も、ウチの敷地内には5、6本の栗の木がありますから、台風が過ぎると急いで拾い集めるのですが(猪なら良いけど熊が来ると怖いからね)、ヤツラも狙ってますから、拾うのが間に合わないと攻めて来られます。
足跡をたどって侵入経路を特定します。

草の踏みつけられた筋が谷底に伸びています。

草が逆方向にも倒れているので、同じ場所から入って同じ場所から逃げ出したみたいです。

谷底に降りる途中の所に防獣ネットを張っています。

ネットの下をくぐって入ったようです。
ネットの外を見ると、谷底まで「しし道」がつながっています。

谷底は湧き水の沢です。

下の沢まで降りて反対側に谷を登るとウチの方へ入る広い道路に出るのですが、数日前にその向こうの山から道路を渡る数匹の仔猪をワンコの散歩中に見かけました。

この道路の右側がウチの圃場で、写真の坂の一番下辺りを横切って右の斜面を降りると、湧き水の沢を渡って反対の斜面からウチの方に上がってこれます。

来るだろうな、とは思ってたんですよ。
台風でネットも支柱が緩んだりしてましたからね。

とりあえずそこら辺の倒木なんかを使って塞ぎました。

でも、どうしてチビ猪達はわざわざ遠くの山から道路を横切り、谷を降りて、沢を渡って、斜面を登って、ネットをくぐって、そんな苦労をしてまでウチの圃場に侵入するのでしょうか?

しかも、ここらには農地が無いので、彼らは農作物を食べる習慣がなくて、殆ど野菜やイネなどの作物には目もくれません。
彼らの狙いは、栗やドングリとミミズや虫の幼虫などの土の中の生き物です。
でも、そんなモノならわざわざ人間やワンコの匂いのプンプンするウチの圃場に来なくても、山ン中にだって沢山あるはずなんですよ。

たぶんね、まあ、100%想像なんですけどね。
ココには猪の匂いがしないから、じゃないかな?と思います。
山の中って幾ら広くても安全で沢山食べれる餌場には先客が居るハズです。
先客と言うか、大人の強い猪が縄張りを作ってるんじゃないかと思うんですよ。
チビ達は追っ払われて思うように餌を取れないんじゃないでしょうか?
お腹をすかせてアッチコッチうろうろして、餌の匂いはするけど他の猪の匂いはしない場所を探してコッチへやってくるんじゃないかと思います。
仔猪は大人より警戒心も弱いので、ウチの家の横をかすめて圃場の方まで入り込んだんだろうと思います。

チビ達が遊ぶくらいなら構わないんですけど、放っとくとおっきいのも入り始めるので、この辺りでシャットアウトしとかないといけません。