イタリアのクッキングトマト「プリンチペ・ボルケーゼ」です。
植えてから一切手を出していないので、完全に「藪」です。

一応、定植した時に地面を落ち葉でマルチして軽い抑草はしてあるんですけど、春からずーっと放置ですから、やっぱり草叢になりますね。

定植時の予定は、キチンと支柱を立てて3本仕立てとかで綺麗に作ろう、と思ってたんですよ。
去年も一昨年も、同じ事を思ってて・・・・同じ結果に・・・

なんで毎年毎年同じ事になるか?と言うと、「放っといても出来るから」なんですよ。
栽培作業は夏場はとにかくイレギュラーの連続で、やれ豪雨だ、台風だ、酷暑だ、病害発生だ、渇水だetc、毎年毎年何か起こります。
その上、滅茶苦茶雑草の勢いが強い年や、猪の襲撃が激しい年や、蜂などの媒介昆虫が多い年や全く居ない年、色んな事が起こって手が回らなくなります。

すると、1人で頑張って育ってくれるヤツから順に意識の中から消えていきます。
で、最後は藪になって秋口に台風騒ぎが収まりはじめて、やっと思い出してもらえると言う悲惨な話です。

んで、行ってみると毎年お約束どおりしっかり出来てるんですよね。ありがたい話ですよ。

だいたいプチとかミニとかは病虫害が少ないんですけど、この「プリンチペ・ボルケーゼ」はプチの上にクッキングトマトなので果実に水分が少なく、ますます腐ったり虫に齧られたりが少ないようです。
あとは摘んで集めるだけです。
まあ、実が小さいですからチョット面倒くさいですけどね。

何の世話もせずに「年貢」だけ取り立てて行く、どっかの悪代官みたいですけど、結局毎年こうなります。

左は「サンマルツァーノ」今年は乾燥気味の斜面で作ったので(あ、コレもホッタラカシ)果実は小ぶりですが、味は濃いだろうと思います。
「サンマルツァーノ」は「プリンチペ・ボルケーゼ」ほど病虫害に強くないし、日本の夏の高温多湿は苦手みたいなので、カメムシや果実にカビ病みたいのが出ます。
それと比較しても「プリンチペ・ボルケーゼ」は滅茶苦茶強いです。
雑草にも強く、埋もれずに草を押しのけて草の上に覆いかぶさる様に伸びるのでこんな風に放置してもソコソコの収獲があります。
あ、勿論、キチンとお世話した方がイイに決まってますよ。
ちゃんとやるともっと収量上がると思います。
でも、クッキングトマトがなかなか上手く出来ない、とお悩みの方には一度お試しいただきたいと思います。