「グリホサート」の残留基準値が引き上げられた、という話題です。
ツイッターなどで騒がれています。
これは農水省じゃなくて、厚労省の方ですね。
食品衛生法に基づく「食品、添加物等の規格基準」ってヤツで、この値を超えてはいけない、って事です。
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原本はコチラ↓
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/…/hourei/H171225I0021.pdf

で、麦類が妙に大幅緩和されています。
お米は変わっていません。
トウモロコシ、ソバ、その他の穀類も緩和されています。

どーも、こう言う風にアメリカあたりから輸入品が入ってきそうなものに限って緩和されてたりすると、「陰謀では・・・」って感じがしますね。

「ライ麦」なんか0.2ppmからいきなり30ppmですからね。150倍です。
150倍入っててもダイジョ~ブだ、ってんなら今までの基準は何だったんだ?って気もしますね。
でも、お米は0.1ppmで据え置きですからね。
そもそも食品によって混ざってる量の基準が違うってどういうことなんだろ、って思ってしまいます。

んじゃ、「グリホサート」はどのくらいアブナイものか?って話になると、毒性について信憑すべき資料があんまりないんですね。
日本農薬学会誌に掲載された論文、ってのがあります。
抄録はコチラ↓
https://ci.nii.ac.jp/naid/110001713181
この論文は出処自体がモンサントなので「手前味噌なんじゃないの?」って感じもしますけど、実際の試験は検査機関や大学で行われたモノのまとめみたいな感じなので、ちょっと眉唾感はありますが、そうムチャクチャでもないだろうなって感じです。
細かい事はめんどくさいので、括って言えば「一日摂取許容量(ADI)は0.75mg/kg/day」だそうですから、体重60kgの人なら、毎日45mg摂取してもダイジョウブなのだそうです。
お米の規格基準は0.1ppmですから、100万gに0.1gまでなら入っててもOKって事で、0.1gは100mgだから、45mgだと450000g、この食品基準で行くと毎日450kgグリホサート入りのコメを食べてもダイジョウブって話になりますね。(ここの計算間違えてたので直しました。)
コメですからね、これをご飯に炊いたらどのくらいになるのか知りませんけど、まあ、絶対食えない量ですね。

一方、ヨーロッパでは発がん性があるって言う研究発表もありましたし、WHO傘下の国際がん研究機関(IARC)が発がん性ありと言う発表もしているので、まあ、気を付けた方が良い農薬、って感じはしますよ。
ただIARCの発表では根拠となった研究論文が明示されていないそうで、そうなると、誰がどう研究したかわからないけど国際機関が発表した内容と、発売元が自分で発表して学会誌に掲載された論文と、どっちが信頼度が高い?って言う判断しようのないお話です。

一部の環境活動NPOみたいに「環境破壊だ!絶対ダメ!!」って騒ぐ勇気もないし、かと言って、ちょっとソーリの嫁さんなんかが名誉校長とかになったらソンタクして土地代下げるような役人の言う事を信頼する勇気もないし・・・

とりあえず「疑わしきは罰しはしないけと、避けて通ろう」ぐらいしか言いようがありませんね。

ここは、例の種子法問題なんかと同じで、自然農法や有機農法の信奉者は、一つのビジネスチャンスと捉えて商魂たくましくボロ儲けを狙うって言うしたたかな姿勢が、ちょっとズルい感じはありますけど、イイんじゃないでしょうか?

ねぇ、無農薬、無除草剤で作ってればそんなもの混じってるワケがないんですからね。
「有機栽培コシヒカリ」なんて言えば、間違いなく遺伝子組換えじゃないし、グリホサートも入ってないし、って証明書が付いたようなもんです。

行政が守ってくれないの大企業が牛耳るのって、グズグス言ってるより、無農薬、無化学肥料で低コスト生産して、価格競争力も高めて、利益率も高めて、市場で勝ち抜く事を考える方がずっと健全だと思います。
簡単ではありませんけどね。ガンバレ!!


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