「賀茂茄子」です。大きいのが採種用の完熟果で、右の小さいツヤツヤのが食べ頃です。
小さい方で野球のボールくらいです。
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右の下の野球のボールくらいが食べ頃です。無肥料でなければもうひと回り大きく出来るかも知れません。
採種用の完熟果はソフトボールより大きいくらいです。

今年はナスが全般によく出来ています。
トマトはダメでした、いつもの年は逆なんですけどね。
原因は全く分かりません。
そりゃ分かる訳ありませんね。植えたり播いたりしてから収穫までほとんど何にもしてないんですからね。
野菜に言わせれば
「出来が良かろうが悪かろうがお前にとやかく言われる筋合いはないわッ、大きなお世話ぢゃ!!」
ってトコでしょうね。

自然農法を粗放栽培と言う側面から見た場合、生育期間中の操作を極力行わないとすれば、最も重要なのは栽培環境の準備と播種作業です。

ちょうど「ボーリング」みたいなモノです。
ボールが手から離れたら、あとは見ているだけです。
でも、投げる時にあらゆる作業をまとめて行っています。

慣行農法は「カーリング」ですね。
投げてから色々あります。
勿論、投げる事の重要さは大きいわけですが、投げた後にもスイープとかテイクアウトとか色んな作業と戦略があるワケです。
まあつまり、結果を出す為のシステムが違うって事ですね。

で、播いたり植えたりの後で何にもしない為に重要な事は沢山あるんですが、メチャクチャ大雑把な事を言えば、「作物の生育」と「雑草の繁茂」の2つが最も大きな要素です。
他にも大切な事は色々ありますけど、まずはこの2点をなんとか出来ないと栽培になりません。

いつもの話になりますけど、作物が良く育って、雑草が過剰に繁茂しない状況となるように事前に仕込んでおいて播いたり植えたりしなければならない、って事です。

草も野菜も同じ植物ですから、野菜が良く育つ圃場では絶対に草も良く育ちます。
でも、日本在来の野生の雑草と、ほとんど外来の野菜達では育ち方が違います。
特に夏野菜は殆どが熱帯植物ですから、雑草より高温の温度域で良く育ちます。
播き時期や定植時期を工夫して、夏野菜には適温で雑草には高すぎる温度にできるだけ近い所を狙うと野菜に有利で草に不利な状況を作り易くなります。
他にも日の当たり方とか、水の多寡とか、その圃場によく生える雑草の種類とか、色々計算に入れて先々の状況を予測して、戦略を組み立てセッティングします。

ナスの類は葉が水平に広がるし大きくて日光を遮るので、ナス自身の抑草力が高いです。
適温時に密植気味に植え付けて素早く繁茂させると地面を覆うので雑草は生えにくくなります。
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支柱を立てずに放任すると地面を覆って匍匐します。
この「加茂茄子」の様に横に広がる品種はウチみたいに地這い栽培にすると更に低い位置で地面を覆うので雑草に対して有利です。
その代わり実がなっていても見えないので知らない間に虫に食われたりします。
敷き藁なんかするとイイですね。
頃合いを見計らって枝葉をかき分けると、ゴロゴロ出来ています。
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また、実そのものにも日光が当たりにくくなりますので色付きが悪くなります。
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葉の真下で日が当たらないと紫色が出ずに熟して黄色くなります。
上の方の枝で幾分日が当たると良い色になります。
タネ採りなら問題ありませんが、青果の場合は何か工夫しないとマズイですね。

「加茂茄子」は高級品種なので、丁寧に手をかけないと上手く出来ないんじゃないかと言う気がしますが、意外と放任し易い品種です。
肥沃な土壌で水も多めが良いです。
とても味が良いので、放ったらかしで収穫出来るとコストパフォーマンス最高です。


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