「岡11号」です。中長ナスです。
ヘンな名前ですね。

ムックリ、ポッチャリした太めの実です。
明るい紫で綺麗です。
ヘンな名前ですね。

ムックリ、ポッチャリした太めの実です。
明るい紫で綺麗です。
播種または定植してから、あとは何もしない粗放栽培です。
肥料もやらないので葉色は薄いのですが、実は良くなりました。

無肥料、乾燥気味の放任でも、皮の薄い柔らかな実がなりました。
肥えた土地で水を多めに作ると、更にみずみずしく柔らかい実がつきそうです。

整枝誘引もせず、支柱も立てないので、実は地面にコロコロ寝転がっています。
ゴミムシ類など地表や枯れ草の下などに住む虫が多いと、地這い作りでは接地面を食害され、ソコから腐りが入ったりするので、注意が必要です。
肥料もやらないので葉色は薄いのですが、実は良くなりました。

無肥料、乾燥気味の放任でも、皮の薄い柔らかな実がなりました。
肥えた土地で水を多めに作ると、更にみずみずしく柔らかい実がつきそうです。

整枝誘引もせず、支柱も立てないので、実は地面にコロコロ寝転がっています。
ゴミムシ類など地表や枯れ草の下などに住む虫が多いと、地這い作りでは接地面を食害され、ソコから腐りが入ったりするので、注意が必要です。
実はソコソコ大きいです。

泉州水なすを一回り小さくしてやや細くした感じです。
味や肉質も似ています。

泉州水なすを一回り小さくしてやや細くした感じです。
味や肉質も似ています。
来歴や特性に関する情報がほとんど見つからなくて一般的な品種なのに詳しい事はわからない、と言うヘンな事になってしまいました。
たぶん、たぶんですよ、名前から行くと、岡山の農業試験場で育成された品種なんじゃないかと思います。
そのくらい、来歴が分かりません。
ずーっと前にどっかの農試かなんかが公開している情報で、純系品種と書いてあったのを覚えていますので、いわゆる「固定種」だろうと思います。
「固定種」と言っても「在来種」や「伝統品種」の雰囲気はあまり感じられません。
「固定種」≒「在来種」≒「伝統品種」という感じがしますが、これはチョット違います。
たぶん、たぶんですよ、名前から行くと、岡山の農業試験場で育成された品種なんじゃないかと思います。
そのくらい、来歴が分かりません。
ずーっと前にどっかの農試かなんかが公開している情報で、純系品種と書いてあったのを覚えていますので、いわゆる「固定種」だろうと思います。
「固定種」と言っても「在来種」や「伝統品種」の雰囲気はあまり感じられません。
「固定種」≒「在来種」≒「伝統品種」という感じがしますが、これはチョット違います。
まあ、昭和以前にはF1品種と言うのは開発されていませんので、野菜も穀物も皆んな「固定種」ですから、「在来種」や「伝統品種」は皆んな「固定種」です。
が、その逆は違います。
「固定種」だったら「在来種/伝統品種」か、と言うとそうじゃない場合もあるという事ですよね。
そりゃそうです。固定種つまり純系品種と言うのは形質が安定した個体を何代も選抜(純系選抜)して、遺伝的なばらつきを取り除いたモノ、つまり形質を固定しているので「固定種」ですから、伝統や在来じゃなくて、新しく育成された固定種もあるワケです。
が、その逆は違います。
「固定種」だったら「在来種/伝統品種」か、と言うとそうじゃない場合もあるという事ですよね。
そりゃそうです。固定種つまり純系品種と言うのは形質が安定した個体を何代も選抜(純系選抜)して、遺伝的なばらつきを取り除いたモノ、つまり形質を固定しているので「固定種」ですから、伝統や在来じゃなくて、新しく育成された固定種もあるワケです。
ウチにも現在育成中の系統が幾つかあります。
以前ご紹介したピンク色の花のクローバーなんかもそうです。
タネを採っては播き、その中から良いものを選抜し、またタネを採っては播く。
コレを繰り返して行くと、段々と均一な形質のものになっていきます。
そりゃ生き物ですからね、中にはいつまでやってもダメなヤツもある様ですけど、花の色とか大きさとか実の大きさとか、早生とか晩生とか、低温/高温に強いとか、背が高いとか、全体に大きいとか小さいとか、そう言う様々な形質には遺伝性がありますから、まあ、人間でもそうでしょう、両親が色白なら子供にも色白の子が生まれ易くなります。
人間で試すわけには行かないけど、色白の子がよその色白の子と結婚すれば、生まれる子は更に色白の確率が高まるでしょ。
形質や部位によって違いますけど、だいたい選抜された形質が強まっていきます。
以前ご紹介したピンク色の花のクローバーなんかもそうです。
タネを採っては播き、その中から良いものを選抜し、またタネを採っては播く。
コレを繰り返して行くと、段々と均一な形質のものになっていきます。
そりゃ生き物ですからね、中にはいつまでやってもダメなヤツもある様ですけど、花の色とか大きさとか実の大きさとか、早生とか晩生とか、低温/高温に強いとか、背が高いとか、全体に大きいとか小さいとか、そう言う様々な形質には遺伝性がありますから、まあ、人間でもそうでしょう、両親が色白なら子供にも色白の子が生まれ易くなります。
人間で試すわけには行かないけど、色白の子がよその色白の子と結婚すれば、生まれる子は更に色白の確率が高まるでしょ。
形質や部位によって違いますけど、だいたい選抜された形質が強まっていきます。
文鳥やハツカネズミの白いヤツなんか、突然変異で生まれた白い個体を親にして次の子供からまた白いのを選んで、みたいな事を繰り返したんじゃないかと思います。
それで最後には完全に白いヤツしか出なくなると「固定された」って事になります。
それで最後には完全に白いヤツしか出なくなると「固定された」って事になります。
最近はF1品種が全盛ですが、大手種苗会社に「オタクのタネの何%くらいがF1ですか?」って電話したら「大雑把な話なんですけど、だいたい50%くらいじゃないかと思います」って仰ってました。
つまり今でも純系選抜によって固定種の育成が行なわれているって事です。
ですから在来種や伝統品種ではない、育成された「固定種」もアリなんです。
つまり今でも純系選抜によって固定種の育成が行なわれているって事です。
ですから在来種や伝統品種ではない、育成された「固定種」もアリなんです。
この「岡11号」はそんな比較的新しい純系品種なんじゃないかな?と思います。
つまり、現在全盛の「千両」「千両二号」などF1品種の前の世代なんじゃないかと思うんですよ。資料がないので丸っきり想像ですけどね。
最近は、ホームセンターなんか行っても「千両二号」とか「とげなし千両」ばっかり売ってますね。
F1品種は丈夫で栽培し易くたくさん実が付くので「千両」の様な定番ものはお薦めです。失敗が少ないのでね。
ただね、「真黒ナス」とか「泉州水なす」とか「賀茂茄子」とかの在来種を作って食べてると、F1品種はそっけない感じがします。
味は不味くありませんよ。そう言うコト書いてる人もいるようですけど、多くのF1品種は美味しいです。
種苗会社はプロですから美味しくないものを出したりはしませんし、生産者もプロですから市場で「不味い」と言われる様なものを作りません。
つまり、現在全盛の「千両」「千両二号」などF1品種の前の世代なんじゃないかと思うんですよ。資料がないので丸っきり想像ですけどね。
最近は、ホームセンターなんか行っても「千両二号」とか「とげなし千両」ばっかり売ってますね。
F1品種は丈夫で栽培し易くたくさん実が付くので「千両」の様な定番ものはお薦めです。失敗が少ないのでね。
ただね、「真黒ナス」とか「泉州水なす」とか「賀茂茄子」とかの在来種を作って食べてると、F1品種はそっけない感じがします。
味は不味くありませんよ。そう言うコト書いてる人もいるようですけど、多くのF1品種は美味しいです。
種苗会社はプロですから美味しくないものを出したりはしませんし、生産者もプロですから市場で「不味い」と言われる様なものを作りません。
ただ、美味しさの質が違うんです。
在来種や伝統品種は、その品種が成立した時代の好みを反映しているワケです。
漬物がメインだった時代には漬物に向く品種が好まれます。
サラダが主流になれば生食に向くアクのない品種が好まれます。
そう言う時代の要求を反映してるんですよ。
今の量産用の品種は、病気にならずたくさん取れて揃いが良くて手間がかからない、そして運搬輸送がし易く、見た目が綺麗で棚保ちが良い、と言うような特性が要求されますから、それらの「高生産性」や「高品質」「市場性」を満たした上に「美味しさ」も満たそうとして育成されているワケです。
在来種や伝統品種は、その品種が成立した時代の好みを反映しているワケです。
漬物がメインだった時代には漬物に向く品種が好まれます。
サラダが主流になれば生食に向くアクのない品種が好まれます。
そう言う時代の要求を反映してるんですよ。
今の量産用の品種は、病気にならずたくさん取れて揃いが良くて手間がかからない、そして運搬輸送がし易く、見た目が綺麗で棚保ちが良い、と言うような特性が要求されますから、それらの「高生産性」や「高品質」「市場性」を満たした上に「美味しさ」も満たそうとして育成されているワケです。
するとね、なんとなく、高性能な優等生の感じになるんですよね。
高成績になると、今度はその高成績が欠点みたいに見えてくるんですよ、なんでもね。
女性なんかでも、キッチリしてて仕事が出来ると、「アイツはスキがなくて・・・」とか言うヤツが必ず居るでしょ?
卑怯な言い口ですけど、気持ちは分かります。
高成績になると、今度はその高成績が欠点みたいに見えてくるんですよ、なんでもね。
女性なんかでも、キッチリしてて仕事が出来ると、「アイツはスキがなくて・・・」とか言うヤツが必ず居るでしょ?
卑怯な言い口ですけど、気持ちは分かります。
生産性を言えば高成績が良いに決まってますけど、美味しさと言うものは「気分」が大切ですからね。
工業製品みたいにキッチリ出来すぎていると、逆に物足りない味に感じる、と言う事は実際あります。
工業製品みたいにキッチリ出来すぎていると、逆に物足りない味に感じる、と言う事は実際あります。
この「岡11号」はそんなF1品種に進む手前の段階の育成品種と言う感じがします。
ちょっと「業務用」的な行儀の良さがあります。
実の揃いが良く、色もバラつきが少ないようです。
丸っこい太めの実は裂果も少なく、穫り時の幅が広いので気楽に収穫できます。
草丈は「真黒ナス」の様に立ち上がらず低く広がります。
丈夫で栽培し易く、ウチみたいな放任栽培でも綺麗な実が付きました。
皮は薄く果肉はジューシーで柔らかです。
ちょっと「泉州水なす」に似た旨味のある美味しいナスです。
伝統品種ほどの個性は感じられませんが、トータル・バランスの高さが魅力です。
ちょっと「業務用」的な行儀の良さがあります。
実の揃いが良く、色もバラつきが少ないようです。
丸っこい太めの実は裂果も少なく、穫り時の幅が広いので気楽に収穫できます。
草丈は「真黒ナス」の様に立ち上がらず低く広がります。
丈夫で栽培し易く、ウチみたいな放任栽培でも綺麗な実が付きました。
皮は薄く果肉はジューシーで柔らかです。
ちょっと「泉州水なす」に似た旨味のある美味しいナスです。
伝統品種ほどの個性は感じられませんが、トータル・バランスの高さが魅力です。
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