「バターナッツ ルゴサ」です。
写真に撮るとあまりデカく見えないんですけどね。
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デッカイです。畑に転がってると、巨大な落花生に見えます。

この形、大きさに例える事の出来るものがあまりないので、表現しづらいんですが、2㍑のペットボトルよりは明らかに大きいです。
瓢箪のような形と明るいベージュの肌色は普通のバターナッツと共通ですが、果皮は細かい凹凸のあるデコボコですし、「獅子ヶ谷カボチャ」の様に縦の溝もうっすら入ります。

獅子ヶ谷と並べると同じ系統だと分かります。
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でも、ルックスも洋モノと和モノの空気の違いが感じられますね。

どうも形状、肉質が似ているから「バターナッツ」と名前が付いていますが、「バターナッツ」のバリエィションと言う感じとはちょっと違いますね。
たぶん日本の「獅子ヶ谷」もアメリカやイタリアに持っていけば「ジャパニーズ・バターナッツ」とか「バターナッツ・ジャポーネ」とか言うんじゃないかと思います。
あんまり日常で使われてませんけど、日本で「パースニップ」の事を「砂糖ニンジン」とか「白ニンジン」とか言うのと同じ感じじゃないかとも思います。

作付け前には普通の「バターナッツ」と「ルゴサ」を作り比べてみようと思っていたのですが、「バターナッツ」のタネを取り寄せ忘れてしまって今年は作れませんでした。

果実の下端に空洞部分があってそっから上が全部キッチリ果肉が詰まっているタイプのニホンカボチャが数種類あります。
短い方から順に言うと「バターナッツ」「鹿ヶ谷かぼちゃ」「ルゴサ」「鶴首かぼちゃ」と比率的には長くなるほど細くなる感じですが、全体が大きくなるので果肉は長いものの方が多いですね。
みんな肉質も味も良く似ています。
ニホンカボチャの仲間ですから、肉質は粘質、甘さは控えめです。

その中で「獅子ヶ谷」はあっさりで上品な旨味、「ツル首」はちょっとオヤツ的な甘さ、「ルゴサ」はその中間の甘みにいかにも洋物らしいリッチさが加わります。
(後で判明したんですが、1ヶ月くらい後熟するととても甘さが増します。粘質なので口溶けの良いサツマイモみたいな感じになります)

フラッシュのせいでオレンジ色が強く出ていますが、実物の雰囲気も「濃い」感じです。
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大きな実で空洞が小さいので可食部はタップリあります。

大型種でツルはグングン伸びます。
葉っぱも「獅子ヶ谷」の倍くらいあるので広い場所が必要です。
「加賀太きゅうり」や「ハミウリ」などと同じで、ウリ科の大型種はとにかく伸び伸び育てないと実を付けてくれません。
場所を食うクセに着果数が少ないので、見方によっては損してる様な気もしますが、ボリュームと味で食べる時には満足感高い感じです。

因みにこのルゴサ(RUGOSA)と言うイタリア語の名前ですが、グーグル翻訳だと「ハマナス」と出ます。
実の形がハマナスの実に似てるのかな?と思って調べましたがハマナスの実はトマトみたいな形です。
ズッキーニにもクルックネックトの仲間で「ルゴサ・フリウラナ(Rugosa Friulana)」という品種があります。
「バターナッツ・ルゴサ」との共通点は、皮にゴボゴボと凹凸がある点です。
それから考えると、"RUGOSA"は"rughe(しわ)"或いは"ruga(皺)"から来ているんじゃないかと思います。

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