8月19日ごろ「カメノオ」が出穂しました。
出穂したのはいいけど、ヒョロヒョロです。
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お米になってみないと分からないですけど、見た感じ粒は大きい方です。

三等分して奥が「カメノオ」真ん中が「旭」手前が「ひえり」です。
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「カメノオ」と「ひえり」は生育ムラが酷くでました。
「旭」は慣れているせいか、いつもの年と同じ、安定した成長です。

「ひえり」と「旭」は直播です。
「カメノオ」は5月上旬に種籾を播いて、6月上旬に定植しました。
その後は、水だけ入れてほったらかしです。
流石に真砂土で水だけでは大きくなりませんね。

でも、去年は同じ事してネリカ米もF1ライスも結構育ったんですけどね。
違うのは、去年は小さなビオトープを田んぼの上流に作ったんですが、今年は水深40~50cmの池にした点です。
採種田を去年の倍くらいに広げたので、その分、藻類を増殖させる池を大きくしたんですけど、あまり効かなかったみたいです。
池と採種田全体をつぶさに見て回ると、水底に緑かかった泥が溜まっている場所があります。
そういうところは赤虫が湧いていたり、ヤゴが居たりします。
良く泥が溜まっているところはたいてい深さ10~15cmくらいの所で、あまり深いところではありません。

どうもイネに肥料分を与えるには浅くて広いのが良いみたいです。
そんなら元々の田んぼのままでいいじゃん、ッて事ですよね。
まあ水をためておく時間とか、流量とか色々ありますからね、元々の水温とか・・・・適正な深さや広さは環境によって異なるんじゃないかと思います。

こないだの台風5号くらいからカーッと気温が上がった感じで、葉色も濃くなって来たんで、単に前半が温度不足だっただけかも知れません。
なかなかイネが太ってくれないので、時々水を切って干したり、また水を入れたりを1日おきくらいで繰り返しています。
畑の中耕ほどは効きませんが、乾いてプランクトンが死んだり、空気に触れて分解されたりするんでしょう、薄い肥料でもやったみたいに葉色が濃くなります。
水田の無肥料栽培は、やっぱり水の動かし方がポイントじゃないかと思います。

で、本題の「亀の尾(カメノオ)」ですが、ヒョロ~ッとして背が高く、分げつは多くなく、穂はコシヒカリより大きめで粒も大粒みたいです。
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分げつ不足なのでスカスカです。

茎数が少なくて背が高いので、余計にスッカスカに見えます。
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高さは大人の胸を越すくらい、最近のイネより2、30cm高い感じです。

この時期の出穂ですから、どっちかと言えば早生系ですね。
もう1ヶ月播種も田植えも早めた方が良いみたいです。
もともと低温発芽性で水の冷たい田でも育つ事から北日本で広まったイネですから、早播きしないともったいないですね。

「コシヒカリ」は「カメノオ」と「旭」の血を引いていますが、こうして見るとより「カメノオ」の形質を強く受け継いでいるようですね。
お米も入手して炊いて食べてみたんですが、味も「コシヒカリ」に近い甘いご飯でした。
粘りはコシほどはありませんでしたけど。
出穂直後で穂の先は胸もと辺り、かなり高い所にあります。
大柄なイネですね。
今年は初めて作ったので小手調べですが、来年は早播きして気合い入れて大株に育ててみたいです。


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