4月12日に「弥富モチ」の穂が出始めました。
例年4月の中旬なので、今年は少し早い感じですね。
痩せ地の割には育ちました。

「ン、ちょっと雑草が伸び過ぎか?いや、土が痩せてるから草はあんまり伸びないな」
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「穂が出始めたね。毎年ほぼ同じ時期、形質にも変化は少ないね、安定した品種って事かな」
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株は華奢ですが、やや密植にしたのでちょうど良くなったみたいです。
本来は、この辺りで倒伏防止の為、条間の土を株元に寄せて根元を埋め込んで倒れにくくします。
ここはガチガチの真砂土で、根元は堅いので大丈夫だと思います。
後は水捌け良く・・・と言っても乾きすぎて困るくらいの斜面なので、ソッチの心配もありませんね。

イネ、ムギなどの穀物は、収穫後にワラが残るのでありがたいですね。色々使えて。
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痩せ出来ですけど、しっかりしています。
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今年は穂の大きさもやや小さめですが、しっかりしている感じです。
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毎度の説明で恐縮ですが、「弥富モチ」は六条大麦の裸麦のモチ麦です。
大麦には、二条大麦と六条大麦があります。
穀粒が付く列が二列か六列かの違いです。
その六列の方です。

一方、大麦には皮麦と裸麦があります。
皮麦は穀粒に外皮がくっ付いていて容易に剥けない種類です。
麦茶の麦なんかがそうです。
裸麦は皮がくっ付いていなくて穀粒が容易にプリッと出てくる種類です。
コメで言えば籾殻が簡単に剥がれて玄米が出てくる感じです。
裸麦は穂を手で揉むだけでも皮が剥けて穀粒が出て来ます。

モチ性かウルチ性かは、コメと同じです。
モチ麦は昔、イネが作れない水の少ない地域で餅米の代わりに作られたようです。
と言っても、餅搗きするワケではなく、粉に挽いて団子にしたみたいです。
在来種のモチ麦には穂が紫色の品種がいくつかあります。

「弥富モチ」も紫色です。
ノギが少ない品種ですので、刈り取り脱穀など、とても扱いやすいです。
そのままご飯に炊き込んで麦ごはんにすると、プチプチして美味しいです。
粉に挽いて小麦粉に混ぜてパンを焼くとモチモチします。

これまで栽培量が少なすぎて、タネですぐ売り切れてしまって、自家消費用が作れなかったのですが、もっと増やして色々用途を開拓したいと思います。


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