原種系チューリップの「ストレーザ(ストレッサ stresa)」が咲き始めました。
野生種のような素朴さはありませんが、コロコロした花と葉姿が可愛らしい品種です。
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原種系と言うよりミニ・チューリップと言う感じです。
原種と言う様な野趣はあまりなくて、形も現在の栽培種に近い感じ、花は黄色とオレンジのツートンで、野生種とは思えない「仕上がった」感じです。

やや日当たりの弱い場所に植えたので、少し芽出しが遅れたようです。
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暖かい日当たりの良い場所に植えれば、もっと早く咲くと思います。
ここは標高300m前後なので、平地より4、5日遅れます。

大量に植栽するか、大株に育ててたくさん咲かせてみたいですね。
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たぶん現在の栽培品種の源流の一つ何じゃないかな?と思って調べてみました。
どうやら元々は、「カウフマニアーナ」(Tulipa kaufmanniana)と呼ばれる原種から始まっているようです。
現在では、この原種の「カウフマニアーナ」から選抜されたり交配されたりして作出された品種群が「カウフマニアーナ・チューリップ」として一つのジャンルの様になっているそうです。

で、Tulipa kaufmanniana ってどんなヤツっ?て事なんですが、なかなかちゃんとした情報が見つかりません。
やっとの事で、海外のWikipediaに情報があるのを見つけたのですが、 Tulipa kaufmanniana er en botanisk tulipan (altså vild tulipan)なんて書いてあります。何語?
英語と似たり寄ったりなので、たぶん「カウフマニアーナはチューリップの原種です」ってな意味なんだろな、と思ってグーグル翻訳使ってみたら、なんとデンマーク語でした。
意味はだいたいそんな感じ。
「カザフスタン、ウズベキスタン、タジキスタン、キルギス、の山岳地域で開けた日当たりの良い場所に生えている」と書いてありました。

どうやら「カウフマニアーナ・チューリップ」と言うのは、これらのトルクメニスタン各地の野生種を元に育成された品種群のようです。
「カウフマニアーナ・チューリップ」には、この「ストレーザ」以外にも多くの品種があり、欧米では花壇やロックガーデンに植えると良く定着して増えるので人気があるようです。
あちらは特に気候が合っているので、休眠中にも特別なケアを必要とせず、植えっぱなしで半野生化して育つようです。
但し、夏の高温多湿は好まないので、日本では放りっぱなしと言うワケには行かないかもしれません。
花はあまり高く上がらず、咲き切ると盃型に開き、睡蓮の花に似ているので Waterlily Tulip などとも呼ばれているようです。

「ストレーザ」はその「カウフマニアーナ・チューリップ」の代表種の一つで、花の高さ20~25cmの小型種です。
明るい花色で人気がある様です。

原種のチューリップについて、何の知識もなく栽培をはじめましたので、一つ咲くたびに一つ調べる、と言う感じです。
チューリップは歴史の古い園芸植物で、欧米での人気も高いので、たぶん原種から栽培品種まで詳しく書かれた専門書があるんじゃないかと思います。
良い本があれば、一冊欲しいですね。


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