ウコンを収穫しました。コレね、また、ややこしい話になるので書きたくないんですが・・・
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バラす前の画像です。
右下に根の先端が肥大して「塊根」を作っている状態が見られます。

ウコンとか生姜とかヤマイモとか、芋や根茎から育てる野菜って結構多いので、種芋栽培も始めたいと思っています。
ジャガイモやサツマイモなんかもありますしね。

特にウコンや生姜は刺激臭があるせいかイノシシなどの野生動物が食べず、山中の耕作放棄地などでも栽培できるので、チョット期待するところもあるんですよね。
また、塗料や染料としての利用にも期待しています。

それで、今年、「春ウコン」を試しに数株作ってみました。
「作ってみました」って、例によって、ただ植えて放っといただけですけど・・・
10月に入ってもこんなに元気でした。
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以前「秋ウコン」で、掘り上げずにそのまま翌年も栽培した事があります。
思ったよりも耐寒性はあるようです。
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12月に入って、さすがに霜や雪が降ると地上部は枯れてしまいました。
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掘りあげてみると地下部は綺麗です。

で、何がヤヤコシイかと言うと、品種と用途(効能)についての情報がゴチャゴチャで何が何やら分からない状態なんです。
まず、ウコンの仲間の植物(クルクマ属 Curcuma)は50種くらいあるそうですが、野菜或いは薬草として栽培されるものは、主に3種です。
春ウコンCurcuma aromatica、秋ウコンCurcuma longa、紫ウコンCurcuma zedoariaです。
以下、この順番で書きます。

それぞれの日本名は、 ハルウコン、ウコン、ガジュツです。
それぞれの中国名は、 鬱金(ウコン)、姜黄(キョウオウ)、莪朮(ガジュツ)です。
日本での生薬名は、  姜黄、鬱金、莪朮です。
中国で根茎の生薬名は、姜黄、姜黄、蓬莪朮です。
中国で塊根の生薬名は、鬱金、鬱金、鬱金です。

どうです?イヤんなるでしょ?
植物名と生薬名があって、それぞれが日本と中国で異なっているので、ややっこしい話になっています。
その上、中国では「根茎」と「塊根」で生薬名が違っています。

紫ウコン(ガジュツ)には、あの黄色い色素である「クルクミン」は含まれていないので、これは間違える心配はあまりありませんね。
植物名も日本、中国ともに「莪朮(ガジュツ)」です。
中国で根茎の生薬名も蓬莪朮と言い、他の二種とは異なります。

と言う事で、問題は主に「春ウコン」と「秋ウコン」はどう違う?
と言うところに集約されると思います。

栽培的には、花の時期が異なるだけで、ほとんど同じと考えても問題ないと思います。

あとは用途なのですが、食用にされるのは、ほぼ、「秋ウコン」の方です。
スパイスの「ターメリック」もこの秋ウコンを乾燥させて粉末にしたものです。
カレー粉のあの色も秋ウコンです。
タクアンの色も秋ウコンです。
ですから、食用目的なら「秋ウコン」を栽培、と言う事で良さそうです。

他にウコンを栽培する目的には、「染料」或いは「生薬」としての栽培があります。

染料としては、これもやはり主に秋ウコンが用いられるようです。
黄色い色素のクルクミンの含量が秋ウコンの方が10倍くらい多いそうです。
ただ春ウコンでも使えないワケではないようで、春ウコンは鮮黄色、秋ウコンは濃黄色~橙色に染まると言う情報もありました。

一番の問題は薬用なんですが、これは薬事法の絡みもあって、あまり、××に効く!!とか書いちゃイケないんですよ。
薬品として扱うには、それなりの資格なんかも要りますしね。
一般に肝臓にイイ、なんて言われていますが・・・・
他のものでもそうなんですが、生薬として扱う為には、やはり体質や症状とのマッチングが重要なので「○○を飲めば良い」的に決め打ちするのはアブナイでしょうね。
摂り方や利用部位によっては、逆の効果が出る場合もあるそうですから、薬品として利用する場合は、やはり専門家に任せた方が良さそうです。
どのくらいの頻度でどのくらいの量を摂る、とかも素人では分かりませんしね。

それから、時々出て来る「根茎」と「塊根」と言う言葉なのですが、漢方や生薬の事に付いて書かれたサイトでは必ずこのウコンの2つの部位は異なる生薬として区別される事が書いてあります。
が、これが「根茎」これが「塊根」と画像で示されたものが見つかりません。
普通に解釈すれば、普通に「ウコン」と読んでいる生姜を丸っこくしたようなモコモコしたイモムシみたいのが「根茎」ですね。
つまり地下茎と言う事で、植物の組織としては「茎」です。
そしてもう一つ、ウコンを栽培された経験をお持ちの方はご存知でしょうが、根っこの先に紡錘形のイモの様なものが付いています。
多分「塊根」と呼ばれているのはコレだろうと思います。
塊状の根ですから「塊根」です。
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右が通常の生姜根の様な部分、ここから根が伸びるところを見ても、これは「茎」です。
「地下茎」つまり「根茎」です。
左は根っこの先が膨らんでイモになったものです。
これには節もなければ芽もありません。
植えても種芋にはならないと思います。
これはつまり「根」が「塊」になったもの、つまり「塊根」です。


調べようとアチコチのウコンに付いて書かれたサイトを見ましたが、画像や図解付きで記述されているものはほとんどありませんでした。
やっとの事で、グーグル画像検索で「ウコン 塊根 根茎」で検索したら、2つを並べて撮影した画像が出てきました。

「二つの芋の謎」と言うタイトルが付いていたので、これこそ「根茎」と「塊根」の違いを解説したものだ、と思ってクリックしてみたら・・・・
なんと、このブログの記事でした。

2011/1/12に同じ様な記事を書いていました。記事はコチラ↓
http://blogs.yahoo.co.jp/fdsa233/18739472.html

丸っ切り忘れていました、5年前にも同じような事をほざいていたのですね。
結局、今回も「根茎」と「塊根」がどれを指すのか、確証は得られませんでしたが、まあ、常識的に解釈して良いと思いますし、そもそも、生薬として用いる場合のお話ですので、どの部位か、と言う事以前に用法用量が問題ですから、専門知識のある方の指導を仰ぐべきですね。


洗って分別しました。
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下が「根茎」です。上の左が「塊根」です。上の右は親の地下茎です。
親の地下茎も腐りなどはないので、来春植えればまた出てきそうです。


因みに、ウチでは今回、不織布を染める染料に使おうと思って栽培しました。
去年、クルミの渋で染めたらひと夏で薄まってしまったのです。
ウコンだと色が派手すぎるので、クルミ渋かヌルデ渋と混ぜて黄褐色にして使おうと思っていました。
ところが、調べてみたらウコンの色素(クルクミン)は紫外線に弱くて、短期間で分解して白けてしまうそうです・・・・
結局、何の為に栽培したのか良く分からない事になりました。


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