先般、お客様よりご指摘いただいておりましたズッキーニの「ココゼレ」ですが、こちらで栽培しているものにも同様の変異種が確認されました。
普通の「ココゼレ」よりツルが長く伸び、果実の色は「ココゼレ」は緑地に白い縞ですが、これは白地に緑の縞です。

このパジャマのような縞模様が「ココゼレ」の特徴です。
緑の地に白の細い縞が入ります。
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お買い上げいただきましたお客様には大変申し訳ございません。
謹んでお詫び申し上げますとともに、心ばかりでは御座いますがお詫びの品をお送りさせていただきます。
また、返金、代品等も別途お受けいたしますので、ご希望の方はご連絡下さい。

で、このズッキーニの正体ですが、おそらく「ココゼレ」と「スイートポテト南瓜」の交雑種ではないかと推察いたします。
採種時に近くで「スイートポテト南瓜」を栽培しておりました。
栽培経験がおありの方はご存知の事と思いますが、この「スイートポテト南瓜」は花付きが悪く、なかなか花が咲きはじめませんので、まだ開花していないものと思い、「ココゼレ」を放任受粉させていました。


4、5株の「ココゼレ」を密植しています。この株から採種しました。
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奥に見えるのは「加賀太胡瓜」と「飛騨南瓜」です。
反対側に「スイートポテト南瓜」がありました。
「ココゼレ」の典型的な葉型は、左の奥の鳥の足みたいな形ですが、手前の様に三角形のものもあります。

おそらく、目に付かないところで雄花が咲いていて、昆虫により受粉したものと思います。

見つかった交雑種です。
ツルの伸び方がズッキーニと南瓜の中間くらいです。
「スイートポテト南瓜」より大型で草勢は強い方です。
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蕾の時や実の小さい内は白地に薄っすらと緑の縞が見えます。
実が大きくなるに連れて縞が浮き上がってきます。
実の先端は「スイートポテト南瓜」に似て、とんがっています。
縞がはっきり見え始めるチョット前が食べごろです。
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肝心のお味の方ですが、ズッキーニとして若穫りした場合は、甘みがあって肉質も柔らかく緻密で、とても美味しいです。
このくらいが食べごろかと思います。
肉質は緻密で柔らかく、甘みがあって美味しいです。
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大きくなると縞模様がはっきりして、全体の印象も「スイートポテト南瓜」に似てきます。
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「スイートポテト南瓜」に似て雌花が付きにくい傾向があるので、収量は少ないのですが、お味は「ココゼレ」以上ではないかと思います。

こちらが「スイートポテト南瓜」です。
長さ15cmくらいの小さな南瓜です。
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完熟果の味が「スイートポテト南瓜」の様に甘くて美味しいかどうかは、実が熟すまでもうしばらくお待ち下さい。
試食後、レポートいたします。

この種は、「ココゼレ」と「スイートポテト南瓜」のF1(雑種第一代)と言う事になりますので、これからタネを採りますと、次の二代目は分離世代となり、「ココゼレ」似のものと「スイートポテト南瓜」似のもの、両者の特性が混じったものなど、様々な個体に分離する可能性が高いと思います。

両種の良い所を併せ持った個体、例えば味が良く、着果数が多く、見た目の色、形が美しいもの、などが現れれば、継代栽培して固定すると面白いと思いますが、この代で美味しかったとしても、次の代に受け継がれるかどうかは分かりませんので、お気を付けください。

この交雑種と同じ特徴を持つズッキーニを栽培するためには、同様に「ココゼレ」と「スイートポテト南瓜」を交配していただくとほぼ近いものが出来ると思います。
この場合は、「ココゼレ」の雌花に「スイートポテト南瓜」の花粉を付けて下さい。

今後、この様な混入の起こりませんように、受粉管理には細心の注意を払いたいと思います。
ご迷惑おかけした皆様には、心よりお詫び申し上げます。