「レンゲ」です。それも相当にショボい「レンゲ」です。
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ここの土壌は痩せた真砂土なので、短期間に2つの事を実現しないと作物は育たないと考えました。

一つはマメ科植物による窒素固定。
もう一つは緑肥作物の栽培や山の腐植土の搬入による有機質の増加。

つまり、土壌に腐植質と窒素を多くしなければならないという状況です。
それで昨年秋にランダムに「レンゲ」のタネをバラ撒いたのですが、生えませんでした。
ほんの二株だけ、それもひねこびたような小さな株が花を咲かせました。

ここの雑草を見てみると、「カラスノエンドウ」などのマメ科植物も少しは生えています。
周囲の法面には10m近い「ニセアカシア」が沢山生えています。これもマメ科植物です。
でも、「レンゲ」にはダメなんですね。

マメ科植物は特定の根粒菌と共生するそうで、「ダイズ」には「ダイズ根粒菌」、「アルファルファ」には「アルファルファ根粒菌」って言うのがいて、宿主特異性があるのだそうです。
ですから、「レンゲ」を播いても「レンゲ根粒菌」がいないと育たないんですね。
タネを播く時に「レンゲ」が良く育っている水田の土などを少し持ち込んで「レンゲ菌」もセットにしてやれば良かったのですが、適当にパートナーを見つけて何とかするだろうと横着をしたら、やっぱりダメでした。
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「レンゲ」用の根粒菌は商品として販売されているようです。
「クローバー」用のは売っていないようです。
確かに「クローバー」はどこに播いてもソコソコ育ちます。
「クローバー菌」はどこにでもいるのかもしれません。

最も確実な共生菌として、マメ科植物と根粒菌の共生は実用的です。
土壌を肥やすには最も手っ取り早い方法でしょう。
ただ、どうしてもそう言う手法を用いなければならないか?となるとかなりの疑問もあります。
土壌有機物を増やすだけの目的なら、ライ麦などの大型の緑肥作物を栽培して、硫安などの安直な窒素肥料を施しておけば、ワザワザ微生物のお世話にならなくても、土壌改良は可能です。

マメ科植物と根粒菌の組み合わせの方が自然な感じもするのですが、その組み合わせ自体が外来生物です。
自然から見れば、どちらの手法も五十歩百歩なのかもしれません。