中国地方での「コシヒカリ」の直播適期は4月下旬から5月中旬だそうです。
予定では、遅目の5月15日頃に播きたいと思っていましたが、試験田の造成は遅れるは、引っ越しの荷物運びもしなければならないは(これも車の購入が難航して・・・)、婆婆様は入院するは、孫は生まれるはで、何もかもが一度に総攻撃をかけてきて、いくらも反撃できない間に、玉砕状態となりました。
予定では、遅目の5月15日頃に播きたいと思っていましたが、試験田の造成は遅れるは、引っ越しの荷物運びもしなければならないは(これも車の購入が難航して・・・)、婆婆様は入院するは、孫は生まれるはで、何もかもが一度に総攻撃をかけてきて、いくらも反撃できない間に、玉砕状態となりました。
どこから反撃すればよいやら、ワケが分からず、場当たり的にアッチをつつきコッチをつつき、と言う最悪の進行となり、まるで散り散りに逃走した軍勢が、連絡も取れないまま、アチコチで散発的にゲリラ戦を展開しているような状態となりました。
こうなると物事は能力以上(以下?)に遅れますね。
段取りが崩壊している状態ですから・・・・
段取りが崩壊している状態ですから・・・・
「今日は手伝いが来るから、旧宅の片付けと荷物運びだ、明日は草刈りと試験田の土入れ済まして・・・・・」とか考えて、旧宅の方へ行ってみると、誰も居ない。
「え、今日じゃない?明日?ありゃりゃ~、じゃ一人で積めるものだけ積んで帰って草刈りと土入れするワ」
で荷を積んで帰った頃に豪雨!!倉庫はマダ出来てないので置き場がない!!仕方ないので部屋の中やらテラスやら床下やら雨の振り込まない場所に手当たり次第に荷物を降ろす、と言うような事の繰り返しです。
「え、今日じゃない?明日?ありゃりゃ~、じゃ一人で積めるものだけ積んで帰って草刈りと土入れするワ」
で荷を積んで帰った頃に豪雨!!倉庫はマダ出来てないので置き場がない!!仕方ないので部屋の中やらテラスやら床下やら雨の振り込まない場所に手当たり次第に荷物を降ろす、と言うような事の繰り返しです。
20年近く引っ越ししてなかったので、要領が悪くて仕事になりません。
荷物というのは一度に運ぶと、置いとく場所と据える場所と二倍の面積が必要になるって、知ってました?
それが一倍以下の面積に無理やり突っ込まれると、もう、身動きできませんね。
荷物というのは一度に運ぶと、置いとく場所と据える場所と二倍の面積が必要になるって、知ってました?
それが一倍以下の面積に無理やり突っ込まれると、もう、身動きできませんね。
草刈りと造成は延期、当然そこら中荷物だらけで足の踏み場もない状態になって、何がどこにあるやらわからず、ちょっと作業するたびに道具を求めて宝探し状態、働いてる時間より探してる時間の方が多いくらいで・・・・
その上、荷物だらけで寝る場所もありません。
しばらくの間、段ボール箱の谷間に秘密基地みたいな空間を確保して布団敷いて寝てました。
しばらくの間、段ボール箱の谷間に秘密基地みたいな空間を確保して布団敷いて寝てました。
そんな状態で悪戦苦闘しましたが、5月末になってやっと種まきで漕ぎ着けました。
20m☓5mの当初の予定よりはるかに小さな試験田に水糸で横30cm間隔にラインを引いて、縦も30cm間隔に粘土団子で播いていきます。
20m☓5mの当初の予定よりはるかに小さな試験田に水糸で横30cm間隔にラインを引いて、縦も30cm間隔に粘土団子で播いていきます。
一種の「乾田直播」です。
いつもの年なら、耕さないので「不耕起乾田直播」ですが、今年は出来たての試験田なので「不耕起」とは言えませんね。
いつもの年なら、冬雑草が生えている場所に播くので「不耕起乾田草生直播」ですが、出来たての新田なのでまだ草は生えていません。厳密には「草生」とは言えませんが、イネと同時に雑草も生えてくるでしょうから、そのうち「草生」になる予定です。

いつもの年なら、耕さないので「不耕起乾田直播」ですが、今年は出来たての試験田なので「不耕起」とは言えませんね。
いつもの年なら、冬雑草が生えている場所に播くので「不耕起乾田草生直播」ですが、出来たての新田なのでまだ草は生えていません。厳密には「草生」とは言えませんが、イネと同時に雑草も生えてくるでしょうから、そのうち「草生」になる予定です。

田面は、結構綺麗に平らに出来ました。
数回、水を溜めては乾かし溜めては乾かしを繰り返して固めた田面は棒でグリグリっとやれば簡単に穴が開く程度の硬さで、粘土団子を置いて足で踏んづけると丁度良い感じで埋まり込みます。

数回、水を溜めては乾かし溜めては乾かしを繰り返して固めた田面は棒でグリグリっとやれば簡単に穴が開く程度の硬さで、粘土団子を置いて足で踏んづけると丁度良い感じで埋まり込みます。

こんな小さな田んぼに尺角(30cm四方)の疎植にしても、1000株植わります。
去年は、苗立ち率60%くらいしか行かなかったので、後の補植が大変でした。1000株の40%だと400株ですからね。
直播きしといて、後で400株手で植えてたら意味わかりませんね。
今年は、苗立ち率95%を目標に、種籾を浸水処理なんかして、発芽率、発芽揃いを向上させました。
去年は、苗立ち率60%くらいしか行かなかったので、後の補植が大変でした。1000株の40%だと400株ですからね。
直播きしといて、後で400株手で植えてたら意味わかりませんね。
今年は、苗立ち率95%を目標に、種籾を浸水処理なんかして、発芽率、発芽揃いを向上させました。
「コシヒカリ」は発芽しにくいイネです。
籾殻の内側で米粒を包んでいる「ヌカ層」が、薄いけれどもとても固く、しっかりと米粒を守っているので、他の品種より種籾の劣化が少ないのですが、その「ヌカ層」には「発芽抑制物質」と言うのが含まれているのです。
お陰で「コシヒカリ」は穂発芽しにくいので、秋の収穫期には助かるのですが、直播の時には問題が発生します。
籾殻の内側で米粒を包んでいる「ヌカ層」が、薄いけれどもとても固く、しっかりと米粒を守っているので、他の品種より種籾の劣化が少ないのですが、その「ヌカ層」には「発芽抑制物質」と言うのが含まれているのです。
お陰で「コシヒカリ」は穂発芽しにくいので、秋の収穫期には助かるのですが、直播の時には問題が発生します。
念の入った事に、親イネは一粒一粒のコメツブに少しずつ違う量の「発芽抑制物質」を持たせて世の中に生み出すのです。
子供たちは一人ひとり違った個性を持たされて生み出されるワケです。
少ししかもらわなかった子は割りと早めに発芽します。たくさん持たされた子はなかなか発芽しません。
コッチから見ると「嫌がらせか?」って言うくらい、手の込んだ細工がされてるんですね。
そうして全部がいっぺんに発芽しないよう工夫されているワケです。
少しずつずらしてバラバラに発芽する事で、多様な気候変動にどれかの種子が適応して生き延びる仕掛けになってるんですね。
そんな野生のメカニズムが残っているんです。
子供たちは一人ひとり違った個性を持たされて生み出されるワケです。
少ししかもらわなかった子は割りと早めに発芽します。たくさん持たされた子はなかなか発芽しません。
コッチから見ると「嫌がらせか?」って言うくらい、手の込んだ細工がされてるんですね。
そうして全部がいっぺんに発芽しないよう工夫されているワケです。
少しずつずらしてバラバラに発芽する事で、多様な気候変動にどれかの種子が適応して生き延びる仕掛けになってるんですね。
そんな野生のメカニズムが残っているんです。
その「発芽抑制物質」(たぶんアブシジン酸だろうと思いますが)は、水に溶ける性質があるので、種籾を一定期間、水に浸けておくと溶けて流されてなくなります。
溶けてなくなるまでの期間が一粒ずつ違うので発芽がバラバラになるんですね。
「そんなら予め流しとけば良いだろうがッ!!」って言うやり方が昔から行われている「水浸け」です。
難しい言い方すれば「浸水処理」です。
最近の「浸水処理」は、どちらかと言うと種籾に水を吸わせて発芽を促す為の操作で、「発芽抑制物質」を洗い流す意味合いは薄れているように思います。
苗代とか育苗施設が良くなってるので、あまり洗い流す必要がなくなってきたのかもしれません。
昔は、真冬に沢の冷たい流水の中に種籾を浸けて洗い流したそうです。
昔の人はエライですね。「発芽抑制物質」なんか知らなくても、直感で洗い流す方法に気付いたんですね。
溶けてなくなるまでの期間が一粒ずつ違うので発芽がバラバラになるんですね。
「そんなら予め流しとけば良いだろうがッ!!」って言うやり方が昔から行われている「水浸け」です。
難しい言い方すれば「浸水処理」です。
最近の「浸水処理」は、どちらかと言うと種籾に水を吸わせて発芽を促す為の操作で、「発芽抑制物質」を洗い流す意味合いは薄れているように思います。
苗代とか育苗施設が良くなってるので、あまり洗い流す必要がなくなってきたのかもしれません。
昔は、真冬に沢の冷たい流水の中に種籾を浸けて洗い流したそうです。
昔の人はエライですね。「発芽抑制物質」なんか知らなくても、直感で洗い流す方法に気付いたんですね。
普通の直播栽培では、筋播きみたいに種籾を大量に播きますので、ちょっとくらい発芽しにくくても何とかなります。
私のように「疎植」の直播栽培では、播いたものは確実に発芽してくれないと、ポカッと穴が開くし、あまり発芽がバラバラだと生育が不揃いになるので、発芽率、発芽揃いを向上させる必要があるのです。
寒中に「水浸け」して「発芽抑制物質」を洗い流した種籾をシャーレで発芽試験してみると、全粒が一斉にビシッと揃って発芽してきました。
本当は今年は「一粒播き」をテストしたかったのですが、こんなバタバタした状況では、万一苗立ち率が悪かった場合は、適切に補植作業を行う時間と労力が取れるかどうか自信がなかったので、涙を飲んで「二粒播き」にしました。
一つの粘土団子に種籾二粒入りです。

私のように「疎植」の直播栽培では、播いたものは確実に発芽してくれないと、ポカッと穴が開くし、あまり発芽がバラバラだと生育が不揃いになるので、発芽率、発芽揃いを向上させる必要があるのです。
寒中に「水浸け」して「発芽抑制物質」を洗い流した種籾をシャーレで発芽試験してみると、全粒が一斉にビシッと揃って発芽してきました。
本当は今年は「一粒播き」をテストしたかったのですが、こんなバタバタした状況では、万一苗立ち率が悪かった場合は、適切に補植作業を行う時間と労力が取れるかどうか自信がなかったので、涙を飲んで「二粒播き」にしました。
一つの粘土団子に種籾二粒入りです。

抑草には昨年収穫したワラを使いました。


播種したラインに一掴みずつワラを乗せてイネと同時に生えてくる雑草を抑制します。


条間にも、そこら辺の草やら木やら枝やら葉っぱやら手当たり次第刈り取ったものを敷き詰めました。
なにしろ山の樹林の隙間に無理やり作ったような試験田ですから、春から伸びた木の枝なんかが田面に覆いかぶさってきます。
普通はこんなのは困るのですが、うちではウェルカムです。
「ホラホラ、計算通り来やがったなァ・・・・・」とか言いながら、切っては伏せ切っては伏せで、条間の抑草に用いました。

なにしろ山の樹林の隙間に無理やり作ったような試験田ですから、春から伸びた木の枝なんかが田面に覆いかぶさってきます。
普通はこんなのは困るのですが、うちではウェルカムです。
「ホラホラ、計算通り来やがったなァ・・・・・」とか言いながら、切っては伏せ切っては伏せで、条間の抑草に用いました。

いままでは、耕作放棄地の草ムラ化した田んぼでやってましたから、刈った草をマルチに用いていました。
同じ要領で山ん中でやると、木の枝やら葉やらをマルチにする事になります。
同じ要領で山ん中でやると、木の枝やら葉やらをマルチにする事になります。
ここに来て、つくづく思ったのですが、やれ自然農法だ、自然に任せるだと言っても、「農地」でやってる限りは所詮「釣り堀」だったんですね。
私はよく、自然農法で無農薬、無肥料、不耕起、無除草の四原則を守る事を目標にやってる人の事なんかを「箱庭農法」とかって皮肉って、悪口言ってましたが、それは意図的に自分の好みの「自然」を作り上げようと言う試みは、逆に「自然」からは遠ざかり、「箱庭」になってしまうと言う意味なんです。
振り返って、自分はどうだったかと、本当の森林の自然の中から、今考えて見ると、「箱庭」ではなかったろうと思いますけど、やっぱり「素の自然」ではなく「釣り堀」だったのだと思います。
振り返って、自分はどうだったかと、本当の森林の自然の中から、今考えて見ると、「箱庭」ではなかったろうと思いますけど、やっぱり「素の自然」ではなく「釣り堀」だったのだと思います。
耕作放棄地とは言っても、一旦畑や田んぼと言う形で「農地」に造成され、長年耕作されてきた土地は、栽培の為のインフラが形成されていると言う事ですから、本物の「素の自然」とはかなり異なるのです。
自然の大海の荒磯なんかで魚釣る事に例えれば、耕作放棄地も「釣り堀」くらいな感じです。
ここは、まるっきりの山林ではなく、昔造成された土地が山林に戻りかけていた所なので、まあ内湾の「防波堤釣り」くらいな感じです。
それでも「釣り堀」とはずいぶん違います。
ここは、まるっきりの山林ではなく、昔造成された土地が山林に戻りかけていた所なので、まあ内湾の「防波堤釣り」くらいな感じです。
それでも「釣り堀」とはずいぶん違います。
普通、「自然農法」の本なんか読んでみると、農薬や化学肥料や農業機械を使いまくっていた「農地」で、そう言う人為的なモノの使用をやめて、自然に戻して行く手順を前提にされているように思いますし、実際に取り組んでいる方にも既存の農地を自然に近づけるアプローチでやっている方が多い様に思います。
最近はこのご時世ですから、耕作放棄地を農地に戻すアプローチも多いですね。
どちらにしても「人為」→「自然」の流れなので、なんだか回りくどい二度手間感があり、靴の上から掻いている様な印象が拭えませんでした。
最近はこのご時世ですから、耕作放棄地を農地に戻すアプローチも多いですね。
どちらにしても「人為」→「自然」の流れなので、なんだか回りくどい二度手間感があり、靴の上から掻いている様な印象が拭えませんでした。
今回、移転しなければならなくなって、最初は農家農地物件を探していましたが、「どうも違うな」と言う気持ちが強くなって、思い切って「山」を買ってしまいました。
これで「自然」→「人為」と言う自然な流れになる訳ですから、あとは「人為」の方を行き過ぎない様にしながら、「自然」の方にすがって、流れに便乗して栽培を進める事が可能になって来たと思っています。
それが上手く行くとは限らないので、これから心して自然に寄り添った栽培手法の実現を目指して行かなければならないのですが、姿勢としてはマトモな向きに落ち着いてきたような気がします。

それが上手く行くとは限らないので、これから心して自然に寄り添った栽培手法の実現を目指して行かなければならないのですが、姿勢としてはマトモな向きに落ち着いてきたような気がします。

敷きワラによる抑草は、そこそこ効果があります。
同じイネ科の植物である「タケ」ほどではありませんが、イネも芽はとんがって出てくるので、かなりの厚さの敷きワラも突き破って伸びてきます。
広葉雑草はワラを突き抜けて伸びる事が出来ないので、生えにくくなります。
同じイネ科の植物である「タケ」ほどではありませんが、イネも芽はとんがって出てくるので、かなりの厚さの敷きワラも突き破って伸びてきます。
広葉雑草はワラを突き抜けて伸びる事が出来ないので、生えにくくなります。
ただ、福岡正信氏も指摘しておられましたが、このようにワラを揃えて敷くのはあまり良くないようです。
何かでワラが動くと苗が根元から倒れてしまいます。
冬の間に敷いておけば、発芽までに落ち着いてくるし、幾分分解もされてくるので、良いかもしれません。
福岡氏は、稲刈り直後に脱穀したワラをバラバラに田面にバラ撒く方法を推奨なさっています。
何かでワラが動くと苗が根元から倒れてしまいます。
冬の間に敷いておけば、発芽までに落ち着いてくるし、幾分分解もされてくるので、良いかもしれません。
福岡氏は、稲刈り直後に脱穀したワラをバラバラに田面にバラ撒く方法を推奨なさっています。
なんとか這いずる様にして、ぎりぎり「コシヒカリ」の直播に漕ぎ着けました。
今年は、栽培の成功を目指すと言うよリ、この環境でイネと草と樹木と昆虫や小動物たちが、どんな育ち方をして新たな環境形成を行って行くのか、動きを観察して把握する事を中心にやってみたいと思っています。
今年は、栽培の成功を目指すと言うよリ、この環境でイネと草と樹木と昆虫や小動物たちが、どんな育ち方をして新たな環境形成を行って行くのか、動きを観察して把握する事を中心にやってみたいと思っています。
だんだんと「アグロフォレストリー」に近づいてくるでしょ?!
福岡正信氏の著書「無〈Ⅲ〉自然農法」を読むと、福岡自然農法は本質的に「アグロフォレストリー」である事が分かります。
最近の自然農法とはちょっと違って、福岡氏はより大きな目で自然を捉え、環境全体と栽培行為との調和を意図されていたように思います。
福岡正信氏の著書「無〈Ⅲ〉自然農法」を読むと、福岡自然農法は本質的に「アグロフォレストリー」である事が分かります。
最近の自然農法とはちょっと違って、福岡氏はより大きな目で自然を捉え、環境全体と栽培行為との調和を意図されていたように思います。