ここは一昨年まで栽培していた畑です。
移転の為、借りていた土地を返して、その後、行く事もなかったので草ムラのまま放置されていました。
地主は東京に住んでいるので、典型的な耕作放棄地です。

久しぶりに行ってみると、草ムラの真ん中に、何か妙なものが見えます。
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ネギです。野良生えでしょうか?
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周りの草をムシってみると、葉先が内側に曲がっていて根元がぶっとい特徴的な草姿です。
思い出しました、ここは一昨年、「下仁田ネギ」の直播き栽培に挑戦して失敗したところです。
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ネギやタマネギの不耕起草生直播栽培は、なかなか難しく、私は失敗続きです。
タマネギはセット球を用いる事でなんとか目処がつきつつあるのですが、ネギは周囲の雑草より生育が遅く、草に埋もれてなかなか育ってくれません。

たぶん、失敗した実生の一部が生き残っていて逞しく育って遂に花を開いたのでしょう!!
タネはかなりの量を播き、かたまって芽生えていたのですが、なぜこの株一株だけが生き残ったのか不思議ですねぇ~!
根元のぶっとさもチャンと具わっています。最近の自家用車の太めのハンドルくらいの太さです。ネギとしてはダントツですよね!!
土寄せされていないので白い幹の部分は出来ていませんが、野性的な逞しさが伝わってきます。
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立派なネギ坊主です。たったひとつですが、タネはそこそこ採れそうです。
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同じネギの仲間でも、ニラやラッキョウは時々野生化したものを見かけます。
ニンニクも土地が合うと、毎年出てくる事があります。
なぜかネギは案外野良生えしにくく、畑に生態的に定着してくれない場合が多いようです。


昔、南極に置き去りにされたカラフト犬の物語がありましたが、過酷な環境で自力で生き残った犬達に敬意すら感じたものです。
日本の自然環境はほとんどの作物が自力で生育できる可能性を持つ、世界でも稀な植物の育ちやすい環境だと思います。
一方で、施設園芸や水耕栽培、植物工場などの人工的に全てのお膳立てをして育てる技術の開発も必要ですが、同時に、作物に自力で育ってもらうにはどうすれば良いか?と言う事を追求するのも大切な事と思います。