今年こそは巨大なスイカをと、張り切って作付けた「カロライナクロス」ですが、梅雨から秋雨まで途切れなく続いて土砂災害まで発生した雨続きの夏で、しかも路地栽培と言う事で、かなりの苦戦を強いられました。

最初に受粉した実は、あえなく腐ってアウト!!

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ここで判断に悩みました。
「哈密瓜」などでは早い時期に付いた実の方が大きくなり、ツルの先へ行くに連れて小さくなります。
「飛騨カボチャ」は後になるほど大きな実が付くような気がします。
スイカはどうでしょうか?いままであまり意識して見た事がなかったので良く分かりません。

とは言っても最初になった実は腐ってしまったので、次の実を付けさせるしかありません。
大きな実をつけるには、パワーが必要です。
植物のパワーアップには、養分としてはやはり窒素です。
大抵の種類は窒素肥料をやれば茎葉が大きくなります。

もう一つのパワーの源は「根張り」です。
根がしっかり張っている植物は、外乱に強く、病虫害にやられず、秋勝りに育ちます。
根は土壌微生物とも直接関わるので、根が健全である事は共生やエンドファイトにも関係があるでしょう。

しかし、こう雨ばかり降る毎日では、窒素をやると軟弱に太り、人間で言えばメタボの肥満体質みたいになってしまいます。
特にスイカはアフリカのカラハリ砂漠やサバンナ地帯が原産と言われているので、元々は乾燥地の植物です。
窒素でメタボになった上に、長雨で根腐れでもしたら、巨大果を付けるどころではありませんし、水分の多い土壌では根張りも良くはならないでしょう。

しかし大型種にはパワーが・・・・・

一か八か、肥料をやってみることにしましたが、過湿状況ですので、そうガバガバとやるわけには行きません。
土壌の微生物相が良くなる事も願って、鶏糞と竹粉を半々くらいに混ぜて全体に振り撒きました。

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「不耕起直播草生栽培」ですので、この肥料は全部が全部スイカに吸収されるわけではありません。
むしろ雑草が横取りする方が多いのではないかと思います。
ここで我々動物とは違うのは、隣の草が横取りしても、持ち逃げはされない。と言う事です。
草に吸収された肥料分も茎葉根となってその場に保たれます。
更には、虫や土壌生物に食べられて土に戻るかもしれません。
スイカと雑草の草勢を見ながら、強すぎる場所の雑草は刈り込んだり抜き取ったりしてその場に伏せ込みます。
伏せ込まれた草も、地中の根も枯れれば土に戻ります。


8月下旬に次の実が付きました。
あちこち数カ所に成っていました。

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今度は順調に肥大していると思っていたら、途中で太りが止まり、一週間くらいして、また、腐りました。

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どうもやはり過湿による生理障害で落果しているようです。

三度目の正直で、9月上旬に交配した実が3、4個付きました。
時期が遅いので先行き厳しいです。

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やはりバレーボールくらいの大きさを超えると、肥大が止まってしまいます。

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これでは巨大スイカではなくて、タダの俵型の大玉スイカです。

下の画像のこの球なんか、かなり頑張って特徴が出始めているのですが、この大きさで既に皮の艶が落ちているので、もう肥大は止まっているようです。
これでは巨大にはなりそうにありません。

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今頃になって、ようやく、チョット望みの持てそうな大型新人が現れました。
未だ長径30cmくらいですが、艶が落ちていないのでもう少し肥大しそうです。
模様や全体のフォルムもチョット雰囲気が違うでしょう?
大物の予感です。

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しかし、山間部なのでそろそろ気温が下がってきました。
今年は特に秋が早いようです。
長雨が終わったと思ったら、今度は温度不足になりそうです。

とりあえず株ごとパイプハウスで覆って、気温低下をカバーしようと思いますが、秋物のタネ播きもしなければならず、更にもう少し先では稲刈りなどもあります。
移転先探しで駆け回らなければなりませんし、採れ続ける夏野菜のタネの調整や分包作業も山積しています。
手が回るかどうか、厳しい状況です。

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大きな実は、このツルの手前の端の方に付いています。
大きな葉がたくさん出ているので、天気が良く日照と昼間の気温が十分に得られれば、巨大とまでは行かないまでも、普通のスイカとの違いは見せてくれると思うのですが・・・・・・・・・