エイプリルフールも無事終わり、見事に騙された皆様方は、さぞやご立腹の事と、一人笑いを堪えておりますm(^^)m
味を占めて、すっかり虚言癖が抜けなくなってしまいましたが、今度こそ本当のお話です。

グリホサート剤と言う除草剤があります。
アメリカ企業のモンサント社のラウンドアップ が有名です。
同様の働きがあるジェネリック剤も沢山出ていて、安価で売られています。
最近、あまり評判がよくないようです。(売れ行きは良いようですが・・・)
どうやら、メーカーは残留しないと言っていたが、作物や土壌への残留を指摘する情報もあるようです。

私は学生の頃、実験用ハウスの草取りをさせられるのが嫌で、教授に「ラウンドアップを使いましょう。残留しないそうですから、実験には影響しませんよ」と申し出たところ、「あれはうたい文句だけだからダメ」とアッサリ却下され、暑い中、ハウスの中を這いずり回って手で草取りさせられました。
30年近く前に既にこんな認識だったのですが、教授も残留量を検査して言ったわけではなく、完全に分解されない可能性がある、と言う程度のニュアンスでした。

この除草剤は非選択性で、あらゆる植物に作用します。
葉に噴霧または塗布すると植物体内に吸収され、全体を枯死させます。
土壌中では微生物により速やかに分解されるそうです。

全く危険がないとは言い切れないかもしれませんが、除草剤の中では相当に安全な薬剤と言う認識が一般的なのではないでしょうか?

今回は、このグリホサート剤を使って、草を育てる方法です。
自然農法と言っておきながら、除草剤を使うとは!!と、お叱りを受けそうです。
乱用は厳に慎むべきですが、必要最低限の量で高い効果を得るように工夫する事も大切です。

まず、500倍くらいの希釈液を10ℓほど作ります。
つまり、10ℓ入りのバケツに20ccの薬剤です。
バケツに作るのがミソです。
これを噴霧せずに、里道のオオバコに刷毛で塗ります。
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噴霧しないので、周囲の作物にかかる心配がありません。
量もとても少なくて済みます。

冬場なので効くのに時間がかかります。
2週間ほどで枯れ始めました。夏場なら1週間くらいです。
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刷毛塗りなので周りの小さな草は枯れていません。
グリホサート剤は葉から吸収されるので、塗りつけた草以外は枯れないのです。

この急坂の上部は去年、手取りでオオバコを取り除いたところです。
オオバコを取り除くと、葉の小さい芝が張って来ます。
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坂の下の方は、まだオオバコを退治していないので、芝が張っていません。
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オオバコと一緒に生えるのは、オヘビイチゴやギシギシなどの比較的強い雑草です。

芝のような丈の低い小さな草はオオバコの間にもあまり生えていません。
まだ、冬枯れで芝の新芽は見えませんが、茶色い枯れ草の下に芽が出始めています。
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オオバコが居なくなると、なぜか芝がビッシリ張り始めます。

刷毛に長い柄を付けると、しゃがまずに塗れるので楽です。
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こうして大型の雑草が減って、地面を這う芝などが増えると、草刈りの回数が半分以下で済みます。

今日はグリホサート剤500倍液10ℓで、畦120m×0.5m、里道80m×3mの範囲のオオバコとギシギシ、ヨモギなどの強勢で大型の宿根草に塗り付けました。
面積にして300㎡に20cc(34g)のグリホサート剤を施用した事になります。

厚生省告示第216号で大豆のグリホサート残留基準が6ppmから20ppmに引き上げられたそうです。
国はグリホサートは安全と考えているようです。

発売元は日産化学工業(株)です。
発売元によると、

急性経口毒性は、
ラットで、 LD50・・・>5000mg/kg  体重60kgの人に換算すると300gです。
つまり、300g誤飲すると半数の人が死亡する、と言うことです。
グリホサート300gは176.5ccです。
食塩のLD50は約3,750mg/kg  体重60kgの人で225gです。
こうして見ると食塩より毒性が低いように見えます。

人の致死量は200ccだそうです。比重1.7なので、200ccは340gです。

発売元によると、グリホサートは作物中に残留がなく、飲料水への混入もない。また、発癌性、催奇形性、繁殖毒性もないことが確認されているそうです。

土壌中の半減期は、畑地土壌で10アール当たり1.25リットルを散布した場合、約17日で半分が分解されて水と二酸化炭素になります。

一日摂取許容量(ADI)は0.75 mg/kg/day  体重60kgの人で毎日40mgまでなら摂取しても大丈夫と言うことです。

こうして見ると、比較的安全な薬剤のように思えます。
ただ、使わずに済めばそれが一番です。
あぜ道や里道はともかく、作物の植えてある畑の中は、やはりチョット抵抗を感じます。
安全であっても大量に使用すれば問題が起こります。
少量でも連続して常時使用すると問題が起こるかもしれません。

殺虫剤同様、ピンポイントで少量、短時間で効かせ、周囲の拮抗する植生に押さえ込ませるように仕向ける事ができれば、薬剤の使用量は非常に少なく抑える事が出来るかもしれません。

或いは、同じ事を除草剤を使わずに、極端に濃度の高い硫安溶液や食塩水で行う事ができるかもしれません。
熱湯でもできるでしょう。
バーナーで焼いて行くと言う手もあります。

特定の植物や特定の昆虫を痛め付けると、周囲の拮抗する生物が勢力を伸ばして来ます。
この植生遷移の流れに乗って行ければ、無理のない栽培が効率よくできそうです。