以前試みたジャガイモの芽のエキスです。
テスト結果をアップしなかったのは、散布結果が出る前に雪が降って、虫が居なくなってしまい、結果が判定できなかったからです。

少し暖かくなり始めて、油断してほったらかしていたらビニールハウス内のニンニクに大量の黒いアブラムシが発生しました。
うってつけなので再試験を実施しました。
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今回は3種類試して見ます。
一番左は前回も使ったジャガイモの芽の煮出し汁です。
真ん中の四角いビンはジャガイモの芽を焼酎に漬けたものです。
大きなペットボトルはストーブ竹炭焼きの副産物、竹酢液です。比較のために使ってみます。

煮出し汁は前回100倍でも50倍でもアブラムシに変化はありませんでした。
今回は25倍で試してみます。
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アルコール抽出液は50倍で試してみます。
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竹酢液は100倍です。
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急にアブラムシが発生したのは、ビニールを開けるのを忘れたからです。
二重張りで通気が悪いのに、暖かい日が続いて、蒸れたようです。
その上、潅水の量が少なすぎたためニンニクが弱っていたようです。
ニンニクは見かけによらず水を欲しがる作物で、特に地下部が肥大するこれからの時期はけっして土を乾かしてはいけません。
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ハウス栽培では露地のように適当にほおって置く事は出来ませんね。

一週間後にみて見ると・・・
煮出し汁25倍液は?
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まったく効いてません。

アルコール抽出50倍液は?
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まったく効いてません。

竹酢100倍液は?
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まったく効いてません。

う~ん、アブラムシには向いていないのでしょうか?
まあ、竹酢液は忌避効果が主で殺虫力はあまり強くないでしょうから、効かないで当然かもしれません。

煮出し汁やアルコール抽出液が効かないのはなぜでしょう?
単なる想像ですが、ジャガイモの毒であるα‐ソラニンやα-チャコニンなどは神経毒だそうですが、経口摂取しないと毒作用が起こらないのではないでしょうか?
アブラムシのような吸汁昆虫の場合、口から毒物を摂取させるには、一旦、毒物が作物の中に浸透する必要があります。
昆虫が植物から毒物を含む汁液を吸い取ると、消化管から毒物が吸収され、内臓の神経に害作用を及ぼすわけです。
ジャガ芽毒素は浸透性が強くないのかもしれません。
青虫などのように葉っぱをバリバリ食べる昆虫なら、葉に毒液を塗り付けておくだけでも効くかもしれませんが、汁を吸うタイプには効果が出にくい事も考えられます。

経口摂取以外に気門から呼吸時に吸い込まれ、体内に毒物が入る事も考えられますが、ジャガ芽煮出し汁やアルコール抽出液はにおいも強くなく揮発性の成分ではないようですので、吸い込まれにくいのかもしれません。

このような事は、一つ一つ検証して見なければ事実は特定できませんが、現場での運用には科学的な証明は必要ないでしょう。
いろいろ、想像や推理を張り巡らせながら、何度も試してみて、実用レベルで効果が出る条件を経験則として捉えればいいだけです。

次は青虫に使ってみましょう。

ちなみに毒物は有毒成分の種類によって、皮膚に接触して効くものや、口から取り込まれて効くものや、呼吸で取り込まれて効くものなど、それぞれに作用の仕組みが異なっています。

人間でもフグの毒は口から入ると猛毒ですが、フグに触っただけで中毒するわけではありません。
逆に、ウルシの毒は、皮膚に付くと酷くカブレますが、ウルシの芽はタラの芽の様に天ぷらにして食べれるそうです。

ニンニクのアブラムシには別の自然農薬を試して見ます。