島の海岸沿いにつき、珊瑚は、初めて砂浜に立つが、足が思うように動かないので、よろめきながら、人間に近付く。
珊瑚は、ぺたっと砂浜に座り打ち上げられた人間を揺すってみると、人間はむせながら、珊瑚のほうに顔が向き、うっすら目を開けた。
珊瑚は、人間の顔を見て驚く。人間は、琥珀だった。そして、あの時感じた気持ちが、よりいっそう強まる。
珊瑚は、恋に落ちた。
「に・・ん・・ぎょ」
琥珀は、朧げに唇が動く。あまりに、美しくこの世の者ではない。まるで、お伽話の人魚のような少女なのだから・・・。
「きみ・は?」
意識が段々とハッキリしてきた。少女は、困った顔をしている。
つづく