都市のテレビ画面が、ニュース番組から、砂嵐に全局なり、初音ミクが映し出された。
「アナタノ、タメ二、ウタウヨ」
その一言を言った後、初音ミクが歌いだした。
えれくとりっく・えんじぇぅ
ヤスオ feat.初音ミク
ワタシは、歌うのがスキ
ワタシがそう作られたからじゃない
この声をスキだという
アナタが歓んでくれるから
0と1しか分からない
ワタシに”I”を教えてくれた
その日からワタシのココロの中、
アナタで満たされてるの
アナタといられる それだけで
電子のココロ、震えるの
まるで量子の風みたいに
ワタシのココロ、ゆさぶるの
ワタシは、ヒトリがキライ
孤独な世界に溶けてしまうから
アナタといる時がスキ
ワタシを暖めてくれるから
ヒトリじゃ何も作れない
ワタシに歌を与えてくれた
その日からワタシのココロの中、
アナタで満たされてるの
アナタといられる それだけで
電子のココロ、震えるの
まるで量子の風みたいに
ワタシのココロ、揺さぶるの
アナタといられる それだけで
ワタシの世界、広がるの
まるで天使の羽根みたいに
ワタシのココロ、はばたくの?
アナタといられる それだけで
電子のココロ、震えるの
まるで量子の風みたいに
ワタシのココロ、揺さぶるの
都市のテレビ局は、大慌て画面を切り替えようとしても、モニターに、エラーが発生しました。
システムエラーが発生しました。と表示するだけで、初音ミクの歌を止められなかった。
「どうしたんだ一体?!」
全局、初音ミクがハイジャックした。
謎を残したまま、歌を終えると初音ミクの姿が消える。
それと同時に、琥珀の乗った船が大きな波に飲み込まれた。
『母さん!!』
つづく