「期待度:★☆☆☆☆」「難易度:★★★★★」
今回は、沼津から西に向かう事130Km、福田港(ふくでこう)に行ってきました。
福田港はこんな場所↓
前情報では、今シーズンは大変状況が悪く、全く釣れてないとの事。
ドMの私としては(笑)、厳しいと聞いたらいてもたってもいられません。
厳しくても、とりあえず魚さえいれば何とかなるので、挑戦してみる事にしました。
で、いざ竿を出してみると、予想以上に難易度激高。
オキアミは9割以上無傷で返ってくる状態。沖ではボラが飛び跳ねているのは
見えますが、その肝心のボラが団子に反応してくれません。とにかく魚を反応
させる事が第一でした。
加えて遠州らしい強風。ヤフー天気予報だとたしか8mだったんですが、
どう考えても10mはあったと思われる横風。
それと潮。思ったよりも潮が右に効いていて、永易ウキだと潮に乗りすぎて
サシエサを安定させる事がかなり難儀でした。
この3悪条件のクリア方法は以下の通りです。
◎3悪条件のクリア方法
①魚の反応のさせ方
反作用を考えたら、集魚はいじらない方が無難。
で、どうしたかと言うと、ダンゴに角を作って魚を集める方法。
また、ダンゴが軽いのは言うまでもありません。ただ、それでも魚が
集まったかと言うとそんな事はなく、辛うじて釣りが成立する状況に
持ち込めた程度でした。
②風
自分の場合、竿を両手で支える必要がある位の風以外なら、釣りは成立すると
思ってますので、10m位は大丈夫です。対処方法ですが、こればっかりは
悪条件の中で練習を繰り返して自分なりの手法を見つけるしかないです。
③潮
仕掛けを粘らせたい時、潮が中途半端に早くて間合いが作れない場合が
あります。こんな時に自分の場合、寝浮きを使用する事があります。
今回がまさにそれで、永易ウキだと潮乗りが良くって間合いが作れず、
寝浮きで粘らせつつ間合いを作っていく・・・そんな感じでした。
で、この状況をクリアしてとりあえずスタートライン。
釣りの状況はと言うと、妙にダンゴの割れが早い。なのにサシエのオキアミは丸残り。
握りが緩いかと言うと決してそんな事はなく、キッチリ締めているはず。
隣で竿を出している若手のホープM君に確認しても、やっぱり割れが早いとの事。
???どうやら、中層にコノシロが湧いている模様。
コノシロが沈下途中のダンゴにアタックし、着底する頃にはかなり崩壊が進んでいると
考えられました。難しいのはここからで、以下にその内容をまとめると
・ダンゴは割れが極端に早い。また中層で割られる模様
・底には魚がおらず、サシエサが出てもオキアミすら殆ど残る。
・仕掛けを流しても(サシエサを動かしても)エサが取られない。
つまり、底まで余裕で突破する様なダンゴだと割れず、握りが甘いと中層で崩壊。
適度に持つダンゴだと割れた後にエサが取られない。仕掛けを流してもエサが
取られない事から、魚が底に居ない模様。何だか相反する状況でして、
どうにもこうにも悩ましいです。
中層にはコノシロが居る事から底切りはダメ。
パサいダンゴを締めて中層を突破しても、底でダンゴ崩壊後にサシエサは取られない。
でもですね、ホントたまーにダンゴアタリがあったり、サシエサを触ってくるアタリが出る訳です。
つまり、底に魚が居付いてはいないって事ですねぇ。そうなると、前述の通り
底は切れないから浮いてるヤツを引き付ける必要が出てくる。
軽いダンゴを使うのはもちろん、ちょいとダンゴの表面を中層の魚の興味を
引くように細工。そしたら、さっきまであんまり取られなかったエサが良く
取られる様になるし。浮いている(と思われる)魚に対して、底を意識させる作戦に出たら
ポロポロっと2枚釣れました。
釣れたのはいいのですが・・・正直言うと、あくまでこれは釣れた時の状況を
書いているだけであって、これがパターンかどうかは良く分からなかったです。
っていうのは、その日の正解かなって思う時は、同じパターンで食ってくる魚が何枚か
釣れた場合で、「あ、今日はこのパターンか!」ってなるわけですが、
なかなか釣れてくれない時ってのは、引き出しを一つずつ開けて、
自分の持っている経験を順番に試してみる訳です。その結果、引き出しの
どれかがヒットする訳ですが、数が釣れない時ってのは、釣れた状況が本当に
パターンにハマって釣れたのか判断が出来ないのです。
釣れたんだから多分正解に近い事はやっているとは思いますが。
それにしても、久々に難易度がハイレベルの釣行でした。