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いよいよその時がやって来た。
FCモペッツの記念すべき実戦デビューである。

東淀川体育館で開催された『西日本フットサルフェスタ』。
大会名こそ物々しいが、参加費さえ払えば誰でも出場出来る実にオープンな大会だ。

会場に着くと、そこには何だかとっても強そうに見えるユニフォームに身を包んだライバル達がひしめいており、アップを見たところそれなりの技術レベルを備えている事が窺い知れた。

もとより負けて元々勝てればラッキーと思ってはいたが、トラウマになる程の惨敗も十分考えられる。

「初戦は負けても構わない。試合に慣れるつもりで行け」

そう言って選手達を送り出した第1戦、1枚も2枚も上手の試合巧者の相手に好きなようにボールを回され、ただただ走らされて0-6の敗戦。

2戦目は、普段の練習からはおよそ想像がつかないユラの前線からの鬼プレスが相手のパスミスを誘い、ゴール前でこぼれたボールをこの日突如キャプテンに指名されて寝耳に水を体現した男ユウダイがきっちり詰めてモペッツの初得点を記録。
が、より多くミスにつけ込んだ相手に大量失点を許し、1-9の大敗を喫したのであった。

その後、3戦目も0-5と大差をつけられ、心が折れる事が心配されたが、選手達は必死で戦い続けた。

そして、今度こそと高いモチベーションで臨んだ最終戦、ライがキーパーとして開眼する。

小さい体を目いっぱい使ったダイナミックなセービングに加え、全身のバネを余すところ無く使った豪快なスローイングでカウンターの起点となったのである。

結果としては惜しくも1-2で敗れ、屈辱の4連敗となってしまったが、確かな手応えを掴んだ事を選手達の表情が物語っていた。

彼らに足りなかったのは経験値。
戦う事を覚えた彼等はこれから飛躍的に成長するに違いない。

次は勝利の喜びを覚え、もうひと回り大きくなってもらいたいものだ。
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2013年春に2名の小学生でスタートしたチームは、徐々に人数を増やし、半年が経過した頃には年中から小4まで総勢9名のメンバーが所属する団体となっていた。
ほとんどの保護者たちも練習に参加する為、全員合わせればなかなかの大所帯である。

この頃には、個人差はあるものの皆ボールを蹴る姿が様になり始め、大人も子供も最早サッカーのない日常など想像できない程に夢中で練習し、目を見張るような個人技を披露する者も現れるようになった。

そこで、チームとして一皮むける為に、1月に行われるフットサル大会にエントリーする事が決まったのである。

大会まで約1ヶ月半、準備期間が短いうえ1年生が半数を占める状態でU-10のカテゴリーに出場するという、デビュー戦としては極めてハードルの高いチャレンジに不安と期待が入り混じり、練習にもいっそう熱が入る。

そして12月1日、大会に出場するにあたってチーム名が決定した。

F.C.MOPPETS【FCモペッツ】

小童を意味する英語で、大阪弁で言うところの"じゃりん子"というこの上なくメンバーの特徴を表すチーム名である。

こうして練習のための練習をするだけだったプチサッカースクールは、勝利を目指して戦うチームに生まれ変わった。

チームのコンセプトは『楽しくなければサッカーじゃない!!』であり、サッカーに限らずスポーツにおける最も楽しい瞬間はやはり勝利を手にしたときである。

子どもが自ら考え、目いっぱい楽しみ、そして勝つ。

そんな理想を追い続けるチーム、それがFCモペッツなのである。