じっとしていると冬の寒さが体に染み渡る3月の下旬、神宮プールにてFFL第3節が開催された。

前節に比べると各チームとも集まれるメンバーが少ない中、蓋を開けてみると私たちバームクーヘンもそれは同じだった。

夕方からぽつりぽつりと降り始めた雨が選手たちの足を遠のかせたのか。開始時間午後九時には雨はすっかりやんでいたが、比較的水はけが良いとされている神宮の人工芝も朝露のようにうっすらと水分を含んでいた。

私はいつもより早く仕事を終え、会場へ向かう。前節危ぶまれた様々な課題を今日は克服しようと、そして今日こそは強いバームクーヘンを他のチームに見せ付けようと、そんな思いがいつもより自転車のペダルを強く踏ませる。

しかし、会場に着くと安藤がいない。どうした安藤よ。いち早く返信があったじゃないか、「行きます!そして勝ちます」と。会場を間違えたのであろうか。

集まったメンバーは、平、馬場、守山、中村、そしてオーナーの真部だ。来れるかわからなかった選手が来られなくなったことをここで初めて認識する。平の足は他の大会で負傷を負ったまままだ完治していない。私の心は波打ち際に取り残された一枚の貝殻のように、一抹の不安にかられる。

私は万が一メンバーがそろわなかった時には、キーパーとして試合に臨もうとゲームの用意はしてきたが、ここは今いる五人にゲームを托そうと心に決める。

初戦、現在一位のFCカテナイチオ。対戦成績では負けてはいないが、今だに勝っていない相手だ。そしてカテナイチオは現在まで、負けはなし。新リーグにおける私たちバームクーヘンの最大のライバルといえる。

私たちは、平キーパー 中村ソコ、 真部、守山サイド、馬場ピボの布陣でのぞむ。


*略(岩居さんの記事を参考に)


オーナー真部がぐったりとベンチに横たわっている。そうだ、今日はいつもと違い、サイドという運動量を求められているポジションで、何度も何度もピッチの上を折り返し、攻守に渡り疾走している。

平が聞く「真鍋さんやれますか?」

「やれる」と力強く返事する。聞いた時点で返事はわかっていた。絶対にやりぬく人だ。ましてや人数が少ないとわかっていて、断わる人ではない。だから皆が慕う。

そのオーナーに皆強く共感したのか、人数が少ない中一番走るチームとなる。

だから勝てる。そうだ。その気持ちが皆を走らせるのだ。だから勝ったのだ。

ありがとう、オーナー。



真部です。

ご安心ください、生きております。


金曜は試合後にダウンしてしまい、

ご心配をおかけしてすみませんでした。

1、2試合目あたりは「今日の試合はすっごく楽しくて

勉強になるぞ~」と思ってやってたのですが、

そのうち、ついていくのが・・・

荷物満載のダンプカーで

高速道路の追い越し車線を走り続けているような気分に・・・


3試合目は「ピッチの上で死ねたら本望だ」と

(までは思いませんでしたけど)

キーパーで出たのが、とどめになったようです。

たぶん酸欠+貧血だと思うんですが、

いつもは10~20分寝ていたら直るところなんですけれど、

あの日は復活できませんでした。


夕方、「今日は雨でFFLがなくなるかも」

という思いが頭をよぎって、

なんとなく晩御飯を食べそびれてしまったのも

悪かったんだと思います。

何事も、心の迷いは禁物ですね。


これからは万全を尽くして臨みますので、

ピッチに立った以上は手加減なくビシバシとお願いします。

そのほうが楽しいもん。

無理そうになったら自分で降参しますから、それまではね。