セパスチャンネルで遊んでみた | バーチャルコンソールクエスト

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ゆるゆるゲームブログ

さっきクリアしました。
よかった。
セパスチャンネルよかったよ。


ということでクリアした感想を、極力ネタバレなしの方向で。


えー、セパスチャンネルはランダムエンカウントでコマンド選択式という
非常にオーソドックスな作りであります。
しかも装備品なし、お金の使い道はほぼ回復アイテムのみ。
序盤こそ全回復アイテム高いなあ、と思ったけど
アイテムは敵がけっこうドロップしますし
中盤以降はガンガンお金が貯まりまして、持てる上限が9990と低めなんで
あっという間にカンストですね。
カンストは勿体無いので無理矢理買い物したりしたなwww

本作には特殊技を使う為に用いる精神ポイントがありまして
こちらはアイテムや技での回復はなし。
その代わりガードすると、上限の2~3割回復するというシステム。
そして戦闘時以外は歩いてるうちに自然回復するシステムです。

レベルアップはレベルが上がるとHPと精神ポイントの上限がアッップすると共に
パラメータアップのポイントが1もらえましてこれを振り分けて強化していくという
メガテンのようなタイプですね。
ユニークなのはパラメータの再振り分けがいつでも可能な点。
パラメータをポイントで上げてくタイプの多くは上げたらそれまでよ、な作りですが
セパスチャンネルはそこの縛りが無いため、エリアの敵の特徴に合わせて
攻撃力重視に振り分けたり、精神力重視に振り分けたり…
といった戦い方が可能であります。
キャラにも特徴があり、それを活かす振り分けでいくと楽にすすめますが
特殊技を取得するためには決められたポイントが必要だったりするので
そのためには苦手な分野にも振り分ける必要もあるということで
あれこれ考えてパラメータいじる面白さがあります。
でも、最終的にはそんなに振り分けなくなるかなw
というのも雑魚もそんなに種類がいるわけでもなく
パーティも覚える特殊技の内容から
アタッカーとサポート役の役割分担が分かれてますんで
長所を生かす方向で振っちゃうかな。
あとラスボスが半端無く強いのである程度はどのパラメータも強化しておかないといけませんし。
いやほんとラスボスはなんというか、まず先手が取れないので
けっこう運頼みな所もあるヒヤヒヤのバトルでした。
それまではわりとゆるく戦えたけどラストだけは別次元。
ここはちょっと苦行になるやもしれません。

ストーリー進行は一本道のお使いRPG。
舞台もサンライトシティという限られた世界を行ったり来たりするだけであります。

うーむ、ここまでかくとちょっと微妙な感じがしてきたなw
実際、昨今の凝りに凝ったシステムのRPGからするとシンプルすぎる
非常に物足りないシステムであるのは間違いない。
セパスチャンネルは元々モバイルゲームだからでしょうか
いつでもセーブ可能、HP&精神ポイント回復スポットも頻繁に設置してあるし
とにかく、気軽に、簡単に進められるよう、いろんなところを削ぎ落して
ランダムエンカウント&コマンド選択式RPGの必要最小限の部分だけで構成した
非常にシンプルな作品であります。
たしかに、買い物は空気、戦闘は作業、イベントはお使いと
シンプルすぎるまでにシンプルな作りではありますが
そこが気にならないほどに作り込まれた世界がこの作品にはあります。
システムのマイナス点を補って余ある、セパスチャンネルの魅力。

「セパスチャンネル」は、
「人から認められること、自分の存在意義とは何か?」
 というちょっぴり哲学的なテーマを持つアドベンチャーRPGです。
 外界から閉ざされた街「サンライトシティ」を舞台に、
 謎のDJ「セパスチャン」によるラジオ放送を取り巻く物語が展開。
 シティで起きた異変の真相を求め、
 記憶をなくした「ボーイ」とその仲間達がアイデンティティを模索する旅に出ます。

(Gモードにある公式サイトの紹介文を引用)

紹介文にある通り、ボーイと仲間達が街で起きていることの真相を求めていく旅で
その過程で、自分自身を見つめ直して行くというストーリー。
主人公のボーイ、セパスチャンの飼い犬ザ・ワン、不思議少女のガールをはじめ
登場するすべてのキャラクターの雰囲気、台詞が実にいい。
グラフィックも、音楽も、この世界を引き立てる為に最大限の仕事をしてまして
作品全体にブレがまったくない。
プレイ前のスクショをみた印象がマザーシリーズのようだなと思いましたが
この印象はいい意味で当たってて、
マザーに似たような暖かさと、そして少しばかりの毒気。
これがかなり心地よくてググッと作品の中に引き込まれました。

セパスチャンネルは仲間と離ればなれになったりする事もありますが
チャンネルを切り替えてパーティを進めるというシステムのお陰で
分かれて行動する事がストレスになることにはならず、より物語に深みを与えていた。
昨今の凝った戦闘システムは最初こそ魅了されるものの、
だんだんウザくなるということもよくあり、
ついでにストーリーの一部でチュートリアルするハメになったり
ストーリー展開が戦闘システムにそぐわないなんてことも起こったりする有様で
エンディングまで気力が続かなかったりしますが
セパスチャンネルはそんなことはなかった。
ひたすら作業のシステムながら、世界観が素晴らしいのでその作業がそんなに苦にならない。
むしろシンプルが故にストーリーに入り込めました。
シンプルな作りは繰り返しには強いですからね。
物語が気に入らなければ時代錯誤で退屈な作品という評価になると思いますが
この世界、雰囲気が好きだなと思えれば最高に楽しい時間が過ごせる
そしてクリアした時、ちょっと気持ちが前向きになる、そんな作品。
ワンコインで楽しむ、短編小説のようなRPG。
DSiウェアで配信、というスタイルでは最適な形かもしれませんね。
今後もこっちの方向で面白い作品が出てくれるといいなあ。


以上、セパスチャンネルで遊んでみたでした。
いやほんと楽しかった。
僕はセパスチャンネル好きだ、大好きだw
しかしネタバレ無しでストーリーが最大の魅力である作品を薦めるのは無理があるねwww
でもこれはいい作品だと思います。
マザーシリーズがツボな方、ちょっと考えさせられるストーリーが好きな方は是非。
RPGは戦闘でしょうと言う方はご遠慮下さいwww
ではでは(・ω・)/