あそべる絵本マインドテンで遊んでみた | バーチャルコンソールクエスト

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ゆるゆるゲームブログ

僕がG.Gシリーズに熱狂してる中
コメント欄でマインドテン面白いよとの情報頂きまして
面白いんなら遊ばねばと遊んでみたらこれがこれが面白くてねえ。
ということで、あそべる絵本マインドテンも紹介したいと思います。
それでは



遊べる絵本マインドテンは、えーっと、うーんと…
任天堂によると英國風推理ボードゲームだそうです。



いやいやほんとにこいつは説明が難しい。
しかもちょっと遊んだだけでは面白さが伝わりにくいタイプなんでますます難しい。
しかし面白さが理解できると俄然やる気が出るんだよなあ。
こういうのが一番大変で全く伝わらない可能性もありますががんばってみるよ。


ボードゲームなんでボードから。

○○○○○○○○○|○
○○○○○○○○○|○
○○○○○○○○○|○
○○○○○○○○○|○
○○○○○○○○○|○

こんな感じで、コインを置くボードがあります。
色はパープル・オレンジ・イエロー・グリーン・アクアの5色。
この5色の中からランダムで2色、プレイヤー用のコインとして選ばれます。

さあこっからはルール説明
プレイヤーのできることその1、コインの増減。
まず、本作の得点システムから。
最初に選ばれた2色のコイン。
今回はグリーンとアクアとしましょうか。
2色のコインの差がプレイヤーの得点となります。
ボードには10枚コインが置けますので、こんな感じで

●●●●●●●●●|●
●○○○○○○○○|○

グリーン10枚、アクア1枚とすると差は9となりますんで得点は9点。
どちらかが0だとNGなんで
コインで得られる最大得点は9点となります。
本作はターン制ですがコインが10枚になった時点でゲームセット。
(左からコイン増やしていきます、ので、9枚目と10枚目の間には目印として線があります)
最初にゴールした人にはボーナスとして2ポイント追加されますんで
コインによる最大得点は11点ということになるでしょうか。


コインの増減はカードによって行ないます。
プレイ開始時に3枚、ターンが進むごとに1枚消費してコインを動かした後1枚補充。
残り3ターンになるとカードの供給はストップで最終ターンまで勝負がもつれた場合
カードは綺麗に使い切るようになっています。
カードの種類は-2、-1、1、2、3の5種。
どれが出るかはランダム、手持ちのカードは常にオープンの状態で
お互いに手持ちのカードは確認できます。

そしてカードにはもう1種、トリックカードと呼ばれるカードがありまして
このカードは全部のコインを1増やす等場のコインの枚数に影響を与えるものから
カードシャッフル等カードに効果のあるもの、
1ターンの間誰がどのコインを動かしたか分からなくなったり
一番多いコインを1ターンの間ロックしたりするお邪魔系カード、
そして自分のコインの色を変える(しかも必ず変わるとは限らない)ことができる博打系まで
全10種類のカードが登場。
これらのカードの中から1枚自分の切り札として選ぶことができます。
トリックカードに関しては相手にオープンになることはありませんので
誰がどんなカードで仕掛けてくるかは全くわからない状態。
ちなみに、トリックカードは必ず使う必要はなく使わないままゲーム終了もありです。
マインドテンは得点したコインを貯金する仕組みになっていて
トリックカード10種のうち2種類はフリーでゲットできますが
残りの8種類はそのコイン10枚消費して購入する必要があり
しかもどのカードが出るかはランダムであります。
ということでトリックカードも戦略のひとつとして活用するには
ガンガンやり込んで欲しいカードのストック増やす必要があります。

これらのカードを使って、規定ターン経過するか10枚並べてゴールするかまで
相手との駆け引きが続きますが、ここでもうひとつ。
プレイヤーができることその2、ジャッジ。

5色あるコインのうち、どれとどれが持ちコインなのか。
ゲーム開始当初はお互い分からなくなってます。
ですが、ゲームを進めていくうち、あいつのコインはあの色じゃ…
と思った場合、ジャッジを宣言して
『あなたのコインは○○ですね?』と当てにいくことが出来ます。
ここで見事正解すると宣言した側にジャッジポイントとして2ポイント
不正解だった場合は宣言された側にフェイクポイントとして1ポイント追加されます。
ジャッジを宣言できるのは一人2回まで。
5色のコインのうち自分のコインじゃないと騙せるのは3色。
うまくするとジャッジポイント×2+フェイクポイント×3獲得可能。
ということで、コインで獲得できる最大ポイントと合わせると
一人で獲得できる最大ポイントは18点。
18点獲得できれば負けることはないということですな。
しかしパーフェクト達成するのは至難の技ですがw

ジャッジして正解した場合、ポイント以上に相手のコインの色が分かりますので
のちの展開が相当有利に運べます。
またジャッジ失敗した場合でも相手の色は残りの4色のどれか。
と絞り込めるので、リスクを犯すだけの価値はある要素ですね。
それから、規定ターン終了までにどのコインも10枚に達せずゲームセットとなった場合は
エクストラターンとしてジャッジを宣言する権利が残ってる人は
ジャッジを宣言することが出来まして
コインによる得点差が僅差の場合、このエクストラターンでのジャッジが
勝敗を決する重要なポイントになったりもして
ゲームを非常にスリリングなものににしています。


ルールはこんなところでしょうか。
ここでちょっとモード説明もしときましょう。
対CPUタイマン6番勝負の勝ち抜き戦と
対戦人数からトリックカードありなしまでルールを自由に設定できるフリー対戦があり
本作には実績機能があってそれぞれで様々な実績が用意されてます。
まあフリー対戦の実績に関しては、実績解除目的での協力プレー
なんて反則技もできますからあれですがw
勝ち抜きの実績はけっこう手強いですよ。



さあ、こっからはこいつの面白さを実際のプレイを追っかけてみましょうか。
つうことでサンプルとして、英國風推理ボードゲームだから
ルークvsレイトン教授のタイマン勝負を想定してやってみるかw


ゲーム開始時はランダムでコインが配置してあります。
今回はこんな感じで。

○○○○○○○○○|○
●○○○○○○○○|○
●●○○○○○○○|○
○○○○○○○○○|○
●●●●○○○○○|○

そしてトリックカードはなしでやりましょう。
ルークのコインの色はイエローとアクア、レイトン教授はオレンジとイエローとします。
コインは2人対戦でも被ること大いにあり。
4人とかなるとそりゃもうカオスでありますwww
そうそう、ゲームの流れは
ジャッジフェイズ→カードフェイズ→カード補充→ターンエンド
各人数分のターンが終了したら第1ターン終了で次へ。
となります。
トリックカードありルールの場合はジャッジの後でトリックカード使うかどうか判断します。


それではルークのターン。
開幕ターンなんで当然ジャッジは…
なんと、ルークいきなりのジャッジ宣言!!!
相当なギャンブラーかバカでありますw

「レイトン教授のコインはグリーンですね?」


チッ  チッ  チッ  ざんねん!


レイトン教授労せずフェイクポイント1獲得。


ルークのカードフェイズ。
現在手持ちのカードは-1、2、2。
ルークは自分の色であるアクアに2のカードを使用。で

○○○○○○○○○|○
●○○○○○○○○|○
●●○○○○○○○|○
○○○○○○○○○|○
●●●●●●○○○|○

こうなりました。
ルークカード補充、引いたカードは2、でターンエンド。

続いてレイトン教授のターン。
ルークの性格を見抜いてか教授もジャッジを選択。

「ルークのコインはアクアですね?」


チッ  チッ  チッ  正解!


ジャッジポイント獲得、ここまで0-3でレイトン教授優勢。
引き続き教授のカードフェイズ。
教授の持ち札は-2、1、3、教授は

○○○○○○○○○|○
●○○○○○○○○|○
●●○○○○○○○|○
●●●○○○○○○|○
●●●●●●○○○|○


グリーンを3追加、引いたカードは-1でターンエンド。

続いて第2ターン先攻ルークの番…


こんな感じで進んでいきます。
今回はひとまずここまでw
最後までやると大変なのでここからは第1ターンの解説と今後の展望などを考えながら
マインドテンの面白さに迫りましょうか。


まずルークの開幕ジャッジwww
とんでもない特攻作戦に思えますがあながち悪手ともいえない。
というのも、あてずっぽうとはいえ2/5は決して悪い確率ではないです。
それ相応のリスクは伴いますが、もし当てられたら2ポイントもらえる上
いきなり相手のコインがひとつ判明して後の展開が相当有利になりますんで
やってみる価値は十分ありますね。

それからルークは自分のコインを追加しました。
相手のジャッジを回避するためフェイクとして違うところへ。
という判断もありですが、ルークは現時点での持ち札を見て
看破されてもいっちゃえと思ったのかもしれません。
これもそんなに悪くない戦法です。
というのもタイマン時にジャッジ&フェイクで獲得できる最高得点は6点。
しかしコインのポイントはMAX11点であります。
持ち札次第ではワンサイドゲームも可能な強い戦法といえそうです。


対するレイトン教授は確実にジャッジ&フェイクでポイントを重ねました。
その上でマインドテンで一番強い3のカードをフェイクに使うという慎重ぶり。
でもルークは素直だから引っかかるかも知れませんねw
マインドテンは心理戦の連続です。
特に強力な3のカードは本命かフェイクかの判断が非常に悩ましい。
CPUだとキャラによって傾向があるのである程度絞り込めますが
対人戦となると迷いますな。
3のカードを巡っての熱い読み合いが繰り広げられることにになるでしょう。


さてさて、ここまででみると、先攻を許してるものの
カードの引き次第ではルークが華麗に逃げ切ることが予想されます。
が、レイトン教授に勝ち目がないわけではない。
残りの1色看破して、そちらを0に抑えることが出来れば勝つことが可能です。
残る1色はお互い被ってるんでレイトン教授もコインでの獲得ポイントは0となりますが
ジャッジ&フェイクで得たポイントがあるのでレイトン教授の勝ちとなります。
とまあこの辺はあくまでも読みの部分で
この通りいけるかはお互いカードの引きにかかってます。
遊戯王ばりに

俺のターン、ドロー!!!

で欲しいカード引くこと祈るばかり。
対戦型のボードゲームだと先手と後手どっちが有利か?
という話になりますが、こいつはそうだなあ。
序盤は先攻逃げ切り出来る先手は有利ですが
後半にもつれると残りのカードの数字を計算して
相手を零封することもできる後手が有利かな。
ジャッジシステムとカードの引きがいい具合にかき回してくれるので
どっちとも取れる絶妙のバランスといえそう。

トリックカードありだと情況は混沌としてきますし
さらに3人対戦、4人対戦ともなると心理戦の激しさ、
展開のカオスさは計り知れないものになります。
そして、そのカオスな情況で行なわれる駆け引きの一つ一つが
自分のターンでも相手のターンでも非常にスリリングでして
たった5色・10枚のコインと5種のカードで構成されるボードゲームとは思えない
熱さをプレイヤーに提供してくれます。
これリアルに4人集まって遊ぶと相当盛り上がると思う。
リアルだとこれに加え実際の息遣いが加わりますからねえ。
麻雀といっしょで体と言葉によるフェイクも混じるからそりゃもうおおごとでしょうwww
配信前、公式サイトの開発者のコメントなんかも読みましたが
いまいちピンと来ず、スルーでいいかなと思ったマインドテンですが
遊んでみたら開発者のコメントの面白さが分かった。
あー、それの作戦ありだよね。
しかしそれの裏読まれたらどうするよね、みたいなw

あの、ここまで色々書いてきましたがコイツに関しては
正直言葉で上手く面白さを伝える自信ないなあ。
でも、ほんの少しでも伝わっていればこれ幸い。
実際に体験してみて、何度も遊んでるうちにじわじわと面白くなってくるタイプでして
ルールは非常にシンプルなんで小学生でも覚えてしまえば
大人と対等に渡り合えますし、触れてさえ、慣れてさえしまえば
間口が広く懐も深い非常によく出来たボードゲームだと思います。
これ500円は超お買得。

大人の社交場をイメージして、アダルトな雰囲気で統一されてまして
それはそれで非常に好感が持てるんですけど
僕はこんなに面白いゲームは友達に家族と
もっともっと多くの人に触れてもらえる方向の方がよかったのになあ、と思いました。
サンプルとしてルークとレイトン教授にご登場いただきましたが
あんな感じで全世代に受け入れられるキャラ、
もういっそのことレイトン教授タイアップで出せばよかったのにとwww
モノポリーなんかがそうですけどアダルトな雰囲気にすると
同時に敷居が高く見られちゃいますからね。
グラフィックがあの雰囲気だと子供は間違いなくスルーだろうなあ。
でもまあその辺のさじ加減はほんと難しいからなあ。
マリオとかだと逆に軽く見られて大人スルー、みたいなことになりそうだし。
ほんと難しいですね。
レイトン教授が成功した要因のひとつはその辺の世界観の構築が
抜群に上手かったというのもあるだろうなあ。

と、レイトン教授のレビューじゃないよ、これはwww
失礼しました。



マインドテンは大人の駆け引きが味わえるにも拘らず
ルールとしての敷居は決して高くない非常にクオリティの高いボードゲームだと思います。
多人数戦ともなると、自分のコインを一度も操作せずに
心理戦のみで勝つということも十分可能という
突き詰めようと思えばどこまでもいけそうな作品であります。
心理戦が熱いということでカイジばりの脳内補完ももちろんあり。
1ターン1ターンがざわざわタイムでありますwww
逆にレイトン教授やシャーロック・ホームズのように
落ち着いて駆け引きを楽しむのもまたよし。
とにかくあれこれ考えることが楽しいゲーム。
考えることを楽しむゲームであります。
これから、秋の夜長を過ごすにはぴったりなゲームじゃないでしょうか。
ここで興味を持ってもらって、少しでも競技人口が広がればと思います。
いや、これWIFI対応で出そうよ。
Wiiスピーク対応Wiiウェア版なんてのもいいなあ。
人のプレイ観戦するだけでも楽しそうですしね。
全国大会が開催されるほどファン層が広がってくれるとうれしいなあ。


以上、あそべる絵本マインドテンで遊んでみたでした。
ではでは(・ω・)/