ギャシュリークラムのちびっ子たち | バーチャルコンソールクエスト

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さあそろそろほんとに、はらぺこあおむしのABCについて書こうよ。
ということでいろいろ思案を巡らせている所であります。
で、家にあるアルファベット絵本などを眺めてましたら…


あー、これはちょっと先にさらっとでも書いておかないと
カールおじさんそっちのけで暴走しかねんなあ。
という絵本があった。


ギャシュリークラムのちびっ子たち
エドワード・ゴーリー 著  柴田元幸 訳
河出書房新社 刊



エドワード・ゴーリーという人は非常に毒のある、大人ための絵本を数多く手掛けた
カルトな人気を誇る作家さんで
ギャシュリークラムのちびっ子たちは
そんな作家さんが書いたアルファベット絵本であります。

普通、アルファベット絵本というのは
Aはapple、Bはbirdといった感じで身近にある食べ物や
子供が好きな動物なんかが登場することがほとんどなんですが
こいつはAはエイミー、Bはベイゼルと子供の名前になってまして

Aはエイミー かいだんおちた
Bはベイゼル クマにやられた



てな具合に、次々と非業の死を遂げていきます。
アルファベット絵本なんで、犠牲者は26人。
絵本ですからもちろん絵が描かれてるわけで
線画で26人の子供達が描かれてるんですけど
これがなんとも趣き深い。
子供の最後を予見させる場面場面を描いてるにも関わらず
そこはかとない可笑しみを含んだ画で
そうさなあ、ティム・バートンの世界のような画です。
つーか、きっとティム・バートンはゴーリーのファンのはず。
なんとなくそんな気がする。
とにかく、気に入る人は一発で魅入られるであろう強烈な魅力を持った絵本で
僕も頭の先からつま先までどっぷり毒されてしまったお気に入りの絵本であります。

はらぺこあおむしのABCの話をするならアルファベット絵本
そしてアルファベット絵本の話してたら
確実にこっちに流れて収拾がつかなくなると思われ
それはちょっと困るなあ、と思ったので
じゃあ先に書いちゃえと紹介してみましたwww
1963年に発表された作品で日本語版は2000年に出たんですが
これ、まだ手に入るのかなあ?
とちょっとamazonで検索してみたら在庫ありでしたよ。
ゴーリーの本はそれぞれになんともいえない魅力があっていいんですが
これはゴーリー入門編として最適かつゴーリー作品の中でもかなりの傑作だと思いますんで
これ読んで興味をお持ちになられた方がいましたら是非是非。
ディシプリンが気に入った方なんかには特にオススメであります。
ではでは(・ω・)/