土曜日、ちょっくら泊まりで出かけました。
目的はコレ。
土日入場制限してるって知らなくてお昼頃ふらっといったんですけど
売ってた当日券は5時からのものでした(゚_゚i)
あぶなかった、あやうく見られずに帰るハメになるとこだった。
展示は鳥肌・発熱・感涙と心震える展示でありました。
これまでいろいろ展覧会見て来ましたがその中でも1・2を争う素晴らしさ。
恋焦がれてスイスまで見に行ったパウル・クレー、
パリのオルセー美術館で、ゴッホのついでにと見て
その熱さと素晴らしさに魅了され今やゴッホ以上に大好きなゴーギャンに
勝るとも劣らない感動を憶える。
展示会場のデザインや順路の演出等、展示の仕方まで考慮すると
これまでで最高だったかもしれない。
とにかく絵の力、そしてそれ以上にマンガの力に打ちひしがれました。
美術館という空間を利用して宮本武蔵の最後を描く
バガボンドの最終話を読ませるというある意味相当な力技だったりするんですけども
それでも感動せずにはいられなかったなあ。
芸術家の展示、というのは本人が意図するしないは関係なく
俺の世界を見ろ!という意思が出るもんなんですが
この展示はマンガと言う日々消費される芸術を生業にしている方らしい
観客をいかに楽しませるか、という点がしっかり練りこまれててとてもよかった。
いやいや、俺を見てくれ!が決して悪いわけではないんだけれども
作品を客観的に見れてないとなかなか多くの人の心を打つことは出来ないからなあ。
その点、この展示は芸術家目線ではなかなか実現が難しい(と思われる)
観る者・読む者という観客の気持ちを演出することまで考えられた最高の展示だったと思います。
作家さん・編集者・アシスタントと共同作業で作り上げられるマンガ同様
多くのスタッフさんと共に作り上げた最高の作品ですね。
この辺もマンガで食ってきた方らしいチーム作業かもしれません。
そんな方向から見るとこれは美術展を観た、というよりダンスや演劇のような総合芸術を観た。
と言ったほうがいいかもなあ。
日曜までだからちょっくら観に行くか。
と思いつきで決めた強行軍でしたが行ってほんと良かった。
こんな展示そうそうありませんからなあ。
そして日本人でよかったなと心底思った。
こういう感覚は、海外の作品では難しいだろうからなあ。
そういう意味ではクレーやゴーギャン等海外の作品に受けた感銘と比較するのはちょっと違うか。
そうさなあ、国内の美術展だと僕は興福寺の国宝の数々に一番心震えましたが
あれと比べても遜色ないと思います。
そういえば仏様の彫刻ってやつも
彫った人ののエゴと人々を救いたいという観客目線が共存した面白くで僕は好きなんですが
日本人が作る仏教美術はインドやタイの豪華絢爛なものと違い
信仰心だけではない抑えられない熱さと
侘び寂びといったちょっと醒めた客観性が共存しているものが多く
不思議な雰囲気ありますね。
最後のマンガ展は非常に日本人らしい宗教芸術展のひとつだったかもしれません。
とにかく見ておいてほんとによかったです。
マンガ家らしい展示、と書きましたが
井上先生はマンガ家という枠を遥かに超えてしまっているなあ。
あの、一筆一筆の動きが侍の一太刀のようでありました。
墨という画材が真剣のような扱いの難しい画材ですし
あれをあそこまで使うとなるとそれは武芸者のようにもなるでしょうなあ。
そうそう、先に出た相方から下の娘が最後のほうの展示で
抱っこせがんできたと聞いて頬を緩めました。
幼児にも絵の意味が伝わったようです。
出来れば武蔵終焉の地である熊本に常設して欲しい。
そして時々観にきたいと思ったりしましたがそれは無理かなあ。
とにかく、一生に何回味わえるか分からない至高の時間をありがとう。
万感の思いを胸に会場を後にする。
入場するまで時間があったので近くの熊本城散策。
こちらも面白かった。
城は美しいですな。
戦の拠点としてのデザインと侘び寂びといった数奇ものとしての美しさを
両立させようとしている欲張り感が堪りません。
熊本城はかなり広く、子連れで全部回るのはちょっと無理でした。
残念無念。
こんどまた、次は1日がかりで城内散策してみたいであります。
ということで、娘のDSiを強奪してプリクラ撮影。
カメラは外では画面がめちゃくちゃ見づらかったなあ。
いくつかは勘でシャッター切りましたw
のでボツ多数orz
あれか、画面の明るさ抑えてたのがいかんかったか。
外で使うには明るさMAXじゃないとだめっぽいです。
となるとバッテリーがDSliteより持たんのがネックだなあ。
以上、熊本へ行って来たの巻でした。
最後にひとこと。
スナップ写真をプリクラで撮るのは鬱陶しい。
ふつうにデジカメで撮ったほうが雰囲気伝わるねw
ネタとしてもすべってる感があるし
あれを使いこなすには女子スキルがかなりないと難しい高等技術かもしれません。
40近いおっさんには無理セヨーwwwwwwww
ではでは(・ω・)/